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Author:東京ヒルトン
ビートルズが大好きです。
中学生・高校生の頃は、クラスに1人や2人はビートルズのファンがいたものですが、最近は少なくなって、ビートルズのことで雑談できる機会もほとんどなくなりました。
そこでビートルズ談義のできる場を! とこのブログを立ち上げました。
皆さん、よろしくお願いします。

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「Hello Goodbye」に込められたメッセージ

2009/09/03 17:27|Magical Mystery TourTB:0CM:16
最も売れたビートルズのシングル曲のランキング記事を見つけました。
意外と知らない、英国で最も売れたザ・ビートルズの曲トップ10

ランキングは以下のとおりです。

1.「She Loves You」
2.「I Want To Hold Your Hand」
3.「Can't Buy Me Love」
4.「I Feel Fine」
5.「Day Tripper/ We Can Work It Out」
6.「Hey Jude」
7.「From Me To You」
8.「Help!」
9.「Hello Goodbye」
10.「Get Back」


さてこのランキングに曲のリリースの年を付けてみると、こうなります。

1.「She Loves You 1963年
2.「I Want To Hold Your Hand 1963年
3.「Can't Buy Me Love 1964年
4.「I Feel Fine 1964年
5.「Day Tripper/ We Can Work It Out 1965年
6.「Hey Jude 1968年
7.「From Me To You 1963年
8.「Help! 1965年
9.「Hello Goodbye 1967年
10.「Get Back 1969年


10曲中7曲がデビューから3年以内の1965年までの曲ということから、初期のビートルズの人気がいかに爆発的であったかがうかがえますね。

「曲の良し悪し」=「売り上げ数」ならば、「From Me To You」は、こんなに上位にいかないでしょう。
後追い世代の私なんかはかつて、そもそもシングル曲だったことに驚きましたからね(笑)

さて売り上げベスト10に入っている後期の3曲なんですが、「Hey Jude」はビートルズ・ソングの人気投票で常に1位2位を争う曲です。
「Get Back」も「Hey Jude」ほどではないにしろ人気投票で上位にランキングされることが多いですし、パキスタン人移民問題で政治的側面からもヒットしたというエピソードがありますので、売り上げが多かったとしても不思議には感じません。

私がこのランキングを見て不思議だな~と思ったのは、9位の「Hello Goodbye」です。

もちろん悪い曲ではないですし(そもそもビートルズに悪い曲なんてほとんどないのですが)、一度聴いたら覚えてしまうキャッチーで楽しい曲なんですが、そんなにヒットしたとは知りませんでした。

歌詞も単純です。

You say yes, I say no
You say stop and I say go, go, go
Oh no !
You say goodbye and I say hello
Hello, hello
I don't know why you say goodbye
I say hello
Hello, hello
I don't know why you say goodbye
I say hello


君が「イエス」と言えば、僕は「ノー」
君が「ストップ」と言えば、僕は「ゴー」
何てこった!
君は「グッバイ」で僕は「ハロー」さ
どうして君が「グッバイ」と言うのか、僕にはわからないよ
僕は「ハロー」なのに


とまあ、基本的にはこの繰り返しです。



だって「Hello Goodbye」の前のシングルは「愛こそはすべて(All You Need Is Love)」で、その前のシングルは「ペニーレイン/ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」。そしてこの3曲は同じ1967年のリリースなんですよ。

その中で「Hello Goodbye」の売り上げが一番多かったなんて、現代の感覚ではやっぱり不思議です。
(「ペニーレイン/ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」は売り上げの集計に問題があるようですが
「Strawberry Fields Forever」の1位を阻んだ名曲とは

それでは、どうして「Hello Goodbye」がこんなに沢山売れたのか?

いくつかのエピソードを持ち出してそこから理由を推測する(…こじつける)のがこのブログのいつもなんですが、今回は本当に見当がつきませんでした(笑)

ホント、どうしてなんでしょうね(笑)?

さて大ヒットの理由はわからなかったんですが、いろいろ考えているうちに、この曲についての認識が変わることがありました。

まず、この曲がリリースされたのは1967年11月24日なんですが、この年はビートルズの激変の1年なんです。

「ペニーレイン/ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」の発売がこの年の2月17日なんですが、その半年くらい前まではコンサートで愛嬌を振りまきながら「♪Rock And Roll Music♪」なんかを歌ってたんですから、その激変ぶりに当時のファンはきっと驚いたことと思います。そしてその驚きは6月1日発売のアルバム「Sgt. Pepper’s Lonely Club Band」でいっそう大きくなったことでしょう。

音楽だけでなくルックスも、

beatles 1966

から、

beatles_1967.jpg

へと変わったんですから、急激な変化についていけずに離れていったファンも多かったんじゃないでしょうか。

ここでもう1度「Hello Goodbye」の歌詞を読み返してみてください。

男女の他愛のない行き違いの歌だとか、対比する言葉を並べただけの意味のない歌だなどと言われることがある「Hello Goodbye」ですが、この曲は離れていったファンへのビートルズからのメッセージ・ソングではないかと思えるのです。

君に「昔のようなポップな曲をやって」と言われても、僕らは「それはできない」
君に「昔と同じでいて」と言われても、僕らは「変わるのさ」
何てこった!
君は「それならもうサヨナラね」と言うけど、僕らは「これが今の僕らなのさ」
どうして君が「今の僕らが気にいらない」と言うのか、僕らにはわからないよ
僕らは「今の自分達が好き」なのに


ビートルズのこんな気持ちが込められているのではないでしょうか。

心が離れていくファンに対して強い口調で説得するのではなく、“昔のようなポップな曲”で今の自分達の気持ちをさらっと表現したところに、ポールのセンスの良さを感じます。

そして私がこの曲を、昔が良かったというファンへのメッセージだと考える理由がもう1つあります。

プロモーション・ビデオの間奏の部分(1分42秒あたり)とエンディング(3分09秒あたり)で、デビュー当時の襟なしスーツを着て「バイバイ」と手を振っているビートルズが出てきますよね。

hello goodbye

このシーンはまさに「こんな姿はもうおかしいだろ」「昔のビートルズにグッバイ」とファンへ伝えているシーンなのではないでしょうか。

私のような後追い世代としては、ビートルズのこんな激変ぶりをリアルタイムに体験してみたかったですね。

なんだか人生が変わったような気持ちがしたかも知れません。
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コメント
「Hello Goodbye」の歌詞解釈は、さすがですね、唸ってしまいました。なるほど、あの単純な歌詞はそういう意味だったんですね。

売れたシングルの順位はなかなか興味深かったです。
後期の曲が入っていないのは、60年代後期からレコード購買の中心がシングルからアルバムに移行したことも関係しているのではないかと思っちゃいました。
そういえば、1位の「She Loves You」を「イギリスで最も売れたシングル」の座から降ろしたのはポールの「夢の旅人」だったと記憶して居るんですが、どうでしたっけ?
shirop #Kqp.go1E|2009/09/03(木) 23:01 [ 編集 ]
ランキングに後期の曲が少ないのは、おっしゃるとおりの要因もあるでしょうね。ビートルズ自身もシングルではなくアルバムでじっくり聴かせる作品作りになりましたし。

「She Loves You」を抜いて売り上げ枚数1位になったのは「夢の旅人」だったと思います。そしてそれを抜いたのがライブエイドのチャリティーシングルでしたよね。
東京ヒルトン #-|2009/09/04(金) 08:36 [ 編集 ]
演奏シーンのジョンが、つまらなさそうに見えるのですが、
脇役に徹してるのでしょうか?
この曲が、あまり好きではなかったのでは?と思ってしまいます。

僕は、ポップすぎて、この曲はあまり好きではなく、
個人的には、ビートルズのワースト曲とさえ思ってます。
初ポールを拝んだ東京ドームのオープニングも、いまいち興奮しきれませんでした。

確かに単純ですよね~ ギターのフレーズも
♪ドレミファソラシド~ みたいな。

あまりに単純なので、
子どもに受けてヒットしたのでは?と思ってしまいました。
テネシアン #RROEATlA|2009/09/04(金) 10:04 [ 編集 ]
ジョージもやることなさそうな感じですよね。
このPVではポールと楽しそうなリンゴが印象に残ります。

曲自体はホントにポップで単純ですよね。
「All Toghter Now」みたいに。
おまけにテンポがやけに中途半端に感じて、私もそんなに好きな曲ではありません。
演奏とかアレンジは好きですが。
東京ヒルトン #-|2009/09/04(金) 15:42 [ 編集 ]
「Hello Goodbye」の考察、大変面白く読ませていただきました。確かに、もし私など、リアルタイムで彼らのファンだったらものすごいショックを受けていたでしょうね。ストーンズに乗り換えてたかも(笑)。もちろん現在から後追いで見ればイメチェン?後の彼らにも別の、そして一層の魅力と成長が増しているのは十分に感じられます(それでも、私はまさに音楽的にもビジュアル面でも、まさに65後半~66年前半頃の「変わる」直前の彼らが一番好きなんですが)。

ビートルズの様々な面での成長の早さというのはあまりに凄まじく強烈で、その原因や理由もよく語られていますが、そもそも彼らの活動した60年代が社会的にも文化的にも激動の時代であり、彼らとしてはそれらの変化を鋭敏に感じ取っていて、そしてそういう時代の波に置いて行かれることへの危機感と、むしろ先頭に立って乗り切っていこうとする意欲がこれだけの変化をもたらしたのでしょう。

一方、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンはこうしたビートルズなどの勢いやディランの存在に危機感を抱き、「ラバー・ソウル」を参考に「ペット・サウンズ」を作製するなど変化を図ろうと試みるも、メンバー始め周囲の理解を得られずに精神のバランスを崩していったそうですね。

しかし、この「Hello,Goodgye」、PVのメンバーのいい加減なノリも含めて、軽く楽しめて好きなんですが、こうして見るとかなり奥が深いですね。一説には、既にビートルズでの活動に熱意を失いかけていたジョンを引き留めたいポールの願いが込められている、というのも聞いたことがあります。
amanoiwato #uoSKjgR6|2009/09/04(金) 19:44 [ 編集 ]
うーん、いつもながら東京ヒルトンさんの推論は説得力ありますね!あの襟なし服を着たビートルズは一体何を訴えていたのだろうと思っていましたが、納得させられました。
因みに、“Heba, Heba, Hello”のHebaも謎の言葉ですね。ビートルズはこの最後の部分を、「マオリ風フィナーレ」と呼んでいたようですが。
JUN LEMON #-|2009/09/05(土) 02:26 [ 編集 ]
ご訪問&コメントありがとうございます。

ビートルズほど短期間に変化していって、かつどの時代でもトップだったミュージシャンはそういませんね。

「Hello Goodbye」における「Yes」と「No」の対比は、心情的にすれ違いが生じている他のメンバーへのポールのメッセージだという考え方もあるようですが、67年はまだ目に見えるすれ違いはなかったんじゃないかと私は思います。

67年7月にはメンバーみんなでギリシャの島に住もうと考えて下見に行ったくらいですから。

これからもご訪問お待ちしています。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/09/05(土) 08:48 [ 編集 ]
PVの襟なしスーツは、以前は単なるファンサービスかと思っていました(笑)

この頃からビートルズの曲にはよくわからない歌詞や言葉が増えますね。

縁もゆかりもない「マオリ風」がビートルズの曲に出てくるのは不思議ですし、「I Am The Walrus」のエンディングの合いの手やリア王のせりふもよくわかりません。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/09/05(土) 08:55 [ 編集 ]
大変面白かったです。
あの単純な歌がねえ~
私もあまり好きじゃない部類に入る曲なのですが、こういう見方をして聞くと印象変わりそうです。
ソナチネ #2O5Rckjw|2009/09/06(日) 14:16 [ 編集 ]
ホントにシンプルな曲ですよね。
曲そのものは「HELP !」の頃のように感じます。
あの頃のようなシンプルなアレンジで演奏したら、また違った味わいがでるかもと思いますね。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/09/07(月) 08:43 [ 編集 ]
多分、1番売れた曲は、「抱きしめたい」か「ヘイ・ジュード」だと思ってました。(まさか「シー・ラヴス・ユー」とは・・・)
アルバムに関しては、個人的には、「ホワイト」と「フォー・セイル」が好きです。
さくらいけんと #NzQ91tHI|2009/09/13(日) 02:12 [ 編集 ]
ご訪問&コメントありがとうございます。

「シー・ラヴス・ユー」がNo.1なのは、やはりこの頃の人気の爆発ぶりがすごかったんだと思います。
「ヘイ・ジュード」の頃になるとアイドル的人気がなくなって、その分売り上げ枚数が伸びなかったんでしょうね。

これからもよろしくお願いします。

東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/09/14(月) 08:34 [ 編集 ]
旋律に主眼をおいて曲の構成を論じれば、Aメロとサビの繰り返しだけなので、これ以上無い程単純(最後のとってつけたようなコーダは覗く)。
ですが、Aメロもサビも、毎回演奏アレンジが異なっているのです。ストリングスもドラムのパターンも、コーラスも、出て来るごとに替えてある。耳にした時、そんなこと気にならないくらい自然にするっと最後まで聴いてしまいますが、仮にこれが全演奏同じパターンの繰り返しなら、それこそ途中で「ああ、単純で面白くない」と感じてしまうのではないかと。実にビートルズらしい曲だと思います。
歌詞の解釈については、当時を知りませんし、今となっては真意は計り知れませんが、含みのある不思議な魅力があるなあと感じます。
とおりすがり #pAQGlUDI|2018/01/30(火) 22:50 [ 編集 ]
量子力学を詩にしてみたら、それはビートルズの
「ハロー・グッドバイ」の世界だった

私の詩、「量子の彼方」について、多くの方から
ビートルズの「ハロー・グッドバイ」の歌詞を思
い出す、というコメントをいただきました。

レノンの「アクロス・ザ・ユニバース」にみられ
るように、宇宙に関係する曲もあり、この詩の「
量子もつれ」のことを、ビートルズも知っていた
のかもしれません。
偶然とはいえ、私も驚いています。ビートルズの
ファンの方たちも驚くかも知れません。

http://bungoku.jp/ebbs/bbs.cgi?pick=11557
st #9/yqn3T.|2019/11/23(土) 08:51 [ 編集 ]
長らくコメントに気づいていませんでした。本当にすみません。

単調なようで複雑なアレンジがされてるんですね。確かに同じ曲調の繰り返しなのに、次はどうなるんだろうと思わせる展開です。
ビートルズの成長や円熟を感じますね。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2019/11/25(月) 08:49 [ 編集 ]
YESとNOだけど繋がっているとか、なるほど興味深いですね。

学問としての量子力学を彼らが知っていたとは考えにくいですが、世界の在り方を突き詰めて考えていくと、同じような思考に辿り着くんでしょうね。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2019/11/25(月) 08:54 [ 編集 ]
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