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東京ヒルトン

Author:東京ヒルトン
ビートルズが大好きです。
中学生・高校生の頃は、クラスに1人や2人はビートルズのファンがいたものですが、最近は少なくなって、ビートルズのことで雑談できる機会もほとんどなくなりました。
そこでビートルズ談義のできる場を! とこのブログを立ち上げました。
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ゲット・バック・・・ネイキッド 1969年、ビートルズが揺れた21日間

2017/02/14 14:35|書籍TB:0CM:4
最近読んだ本の紹介です。

藤本国彦著
「GET BACK...NAKED 21DAYS THAT ROCK'N'ROLLED THE BEATLES IN 1969~ビートルズが揺れた21日間」
Get Back表紙

1969年1月2日から1月31日までの通称「ゲット・バック・セッション」を振り返るという、今までにありそうでなかった内容で、一日の出来事を2ページずつで紹介しています。

「ゲット・バック・セッション」を時系列で解説した本は他で見たことがなく、セッションの始まりから終わりまでが簡潔にわかるようになっていてとても面白いです。ジョージが一時脱退する前後の様子や、ジョンのジョージに対する辛辣な態度が生々しく感じられます。

ですが、「ゲット・バック・セッション」についての本のはずなのに、セッションについてのページは全体の3分の1くらいしかないんですよねえ。ビートルズの活動がリアルに感じられる内容だけに、ボリュームが少ないことがとても残念です。

あとはこのセッションがどういう過程で「Get Back」というアルバムに編集されて、それが「Let It Be」というアルバムになったのか。そしてビートルズの全アルバムのジャケット・デザインの解説。巻末に意図不明な「女子高生 放課後ロンリー・ハーツ・クラブ」という漫画が収録されています。

アルバム「Get Back」~「Let It Be」の制作過程も興味深い内容です。

アルバム「Get Back」が発売されなかったので、編集したグリン・ジョンズの名前はビートルズ史では概ね低評価なんですが、ビートルズ以外にもローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、スティーヴ・ミラー・バンド、ザ・フー、イーグルス、エリック・クラプトンなどを手掛けたロック界の名プロデューサーです。そのグリン・ジョンズが「Get Back」を編集した際に、印税は要らないからアルバムに制作者の名前をクレジットしてほしいと希望した話などは、当時からビートルズの存在が別格で、ビートルズの制作にかかわることがいかに名誉であったかが感じさせるエピソードです。

またフィル・スペクターの依頼で「The Long And Winding Road」のオーケストラ・アレンジを加えたリチャード・ヒューソンは、それから1年間はポールとジョージ・マーティンから口をきいてもらえなったそうですが、その後にポールから「My Love」のアレンジを依頼され、その時にはポールからの指示は特になく ヒューソンの好きなようにやらせてくれたんだそうです。「The Long And Winding Road」にオーケストラ・アレンジを加えたことに激怒していたポールですが、アレンジそのものは実は高く評価していたようです。

そして既存のビートルズ本とは趣を異にするこの本のもう1つの大きな特徴は、その形。

上の写真でおわかりのように長方形ではなく台形の本で、おまけに中のページがすべていびつになっていて、辺と角がばらばらです。
Get Backページ

これは本の中でも書かれている「今までにないことをやる」というビートルズの精神を引き継いだ趣向のようです。

楽しい遊び心にうれしい気持ちにはなるんですが、この凝った製本のせいで値段が3000円(+税)と高くなってるのかも知れません。

内容の面白さは間違いないので、機会があれば是非お手に取ってみてください。
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コメント
確かに面白いのですが、お遊びが過ぎたような。ページが折れて、傷むのが嫌ですし、こんな凝った造りで、値段も高いのではという思いが80%といったところです。ところで、マークルイソンのザビートルズ史 上下、ご覧になりましたか?これも、値段が高く大部の著作ですが、これこそ決定版と思います。ミミ伯母さんあるいはジュリアとジョンの関係、ハンブルグ時代の有り様、上巻だけでも、独自の情報が多いように感じます。何しろ、同じボリュームの二部・三部が出るようで、全部で4800ページになるようです。しかし、次作は2020年以降、完結作までは15年を要するとの事、スターウオーズ並ですね。気長に待つことにします。
Miles #-|2017/02/14(火) 22:44 [ 編集 ]
遊び心は歓迎ですけど、値段は半額くらいにしてほしかったですね。値段のせいでファンに読まれる機会が減るかもと思うと、内容が面白いだけに残念です。

マーク・ルイソンの本はまだ読んでません。読むのが大変そうで気が引けてしまって。でもこちらは値段以上の内容が満載のようですし、いつか読みたいと思います。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2017/02/20(月) 08:47 [ 編集 ]
2020年5月に増補改訂版が上梓されました。
判形も一般的な冊子のスタイルになり、セッション各日毎に大幅な加筆・修正がされた物とおぼしく、巻末付録の各アルバム・ジャケットの解説や、唐突な漫画等一切排除され……

平たく言うと、原本を読んだ読者が不満点に挙げていた点はほぼ全て改善されています。

個人的に気になったのは(どういう理由か知りませんが)マイケル=リンゼイ・ホッグ監督の台詞が、終始いわゆる「オカマ・オネエ」の様な女性口調混じりの男性口調で訳されていたこと位ですかね……
霧嚴 #-|2020/11/26(木) 00:58 [ 編集 ]
いただいていたコメントを長らく放置してしまい、申し訳ありませんでした。

原本は値段の割に内容が薄く遊び心が多すぎましたから、その増補改訂は素晴らしいですね。といっても値段を考えると、同じ本をまた買うのも気が引けるのですが……
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2020/12/21(月) 20:35 [ 編集 ]
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