新型コロナ流行のために公開が延期されていた映画「The Beatles: Get Back」の映像の一部が公開されたんですよ。
今回の映像公開について、ピーター・ジャクソン監督は「世界中のビートルズ・ファンの皆さんにホリデーのごちそうを贈りたかったので、近日公開予定の劇場用映画『The Beatles: Get Back』の5分間のチラ見せをまとめました。この困難な時期に、皆さんが笑顔になり、切望していた喜びがもたらされることを願っています」と述べています。
ホリデーのごちそう。見てびっくりしました。
まず映像の綺麗なこと! 現在観ることのできる映画「Let It Be」は公式版でないこともあり、画面がざらついて薄暗いんですが、それが今回は現代に撮影したみたいに明るくクリアになっています。
そして楽しそうなメンバーの表情。
特にジョンは映画「Let It Be」では常に気だるそうでヨーコにべったりで心ここにあらずという佇まいなんですが、今回の特別映像では表情豊かにはしゃいでいて、ハード・デイズ・ナイトやヘルプ!の頃を見ている気持ちになります。
まだ正式に解散すると決まっていなかった頃にあの陰鬱な「Let It Be」を編集をして、解散に向かうビートルズの姿を描き出したマイケル・リンゼイ=ホッグが監督として優秀だったのは間違いないです。ファンとしては映画「Let It Be」は観るのが辛い映画なんですが、文芸作品としての質は高いです。
いっぽう今回の「The Beatles: Get Back」の作風は違いそうです。ビートルズと共に過ごす楽しい時間をファンに与えてくれそうな気がしますね、
2021年8月27日公開予定ですが、できれば「Let It Be」との二本立てで上映して欲しいですね。「となりのトトロ」と「火垂るの墓」の同時上映並みのインパクトがあるんじゃないでしょうか(そこまではないかな)。DVD、Blue-Rayで発売する時には特典付録として「Let It Be」を付けて欲しいです。