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              私の心にはいつもビートルズがいます。 ファンの人とは共に楽しみ、ビートルズを知らない人には興味を持ってもらえる、そんなブログを目指しています。 コメント・相互リンクはお気軽にどうぞ!

ビートルズ・・・いつも心にビートルズ
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東京ヒルトン

Author:東京ヒルトン
ビートルズが大好きです。
中学生・高校生の頃は、クラスに1人や2人はビートルズのファンがいたものですが、最近は少なくなって、ビートルズのことで雑談できる機会もほとんどなくなりました。
そこでビートルズ談義のできる場を! とこのブログを立ち上げました。
皆さん、よろしくお願いします。

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1969年8月8日 ポールの日記

2019/09/30 16:30|Abbey RoadTB:0CM:2
9月27日に「ABBEY ROAD」50周年記念エディションが発売になり、私はスーパー・デラックス・エディションを購せ入しました。

スーパー・デラックス・エディションは3CD + 1ブルーレイ(オーディオ)収録、豪華本付のボックスセットです。
セット

音の良さや未発表音源については書店の音楽誌を読んでいただくとして、それ以外で今回とても嬉しかったことを幾つか書きます。

まずサイズがA3のLPサイズだったことです。

ジャケット

やっぱりこの大きさだとジャケットの存在感が一般のCDサイズとは段違いで、眺めてるだけでワクワクしますね。

そして100ページの豪華本が素晴らしいです。

リンダが撮影したメンバーの写真がとても良い。
4人のポートレイト

ジョンの真剣な表情も良い。
ジョン

こんなに楽しそうに歌うジョージはそうそう見られませんよ。
ジョージ

そして写真に劣らず興味深いのが、ポールのジャケット構想メモと、撮影日の日記です。

まずはジャケット構想メモ。
ジャケット構想1

ジャケットのデザインはポールがほぼ一人で考えたそうで、アイデアが固まっていく様子がよくわかります。
ジャケット構想2

ジャケット構想3

ジャケット構想4

そして面白いのが、ジャケット撮影をした1969年8月8日のポールの日記です。
カラーのペンを使って丁寧に書いてます。
ポール几帳面ですね。
ポールの日記1

中央の男性が「これ君の鞄?」と尋ねていますが、どういうことなのか私にはわかりません。

「It's nice to hear both sides, but I don't want to know.(どちらも聞けるのはいいけど、知りたくないんだ。)」なんて意味深な言葉も書かれてますが、これも意味がわかりません。

では何が面白いのかというと、「午前10時30分から11時 アビーロード写真撮影」という言葉の下に、ポールが4人のイラストを描いてるんですよ!
ポールの日記3

ポールが描いたメンバーのイラストは初めて見ますし、これが特徴をとらえてて結構可愛いいんですよ。

ジョンとヨーコとリンゴとランチ、なんてメモもあり、「アビーロード」レコーディング時の楽しい様子が伝わってきます。

メンバーが仲良くやっている様子は、ファンにはそれだけで嬉しいものです。

日記の右下にポールが描いた金髪と黒髪の女性は、リンダとヨーコでしょうかね?
ポールの日記2

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Come Togetherがストリーミング第一位

2015/12/29 13:42|Abbey RoadTB:0CM:2
今回は「Come Together」について。

ザ・ビートルズ、2日間で最もストリーミングされた曲トップ10
2015-12-28 10:37:43

12月24日、ザ・ビートルズの定額制音楽配信サービスがスタートしたが、Spotifyが開始後2日間でもっとストリーミングされた彼らの曲のランキングを発表した。

最も人気があったのは「Come Together」だったそうだ。同曲は、アメリカ、英国と国別に発表されたリストでも1位に輝いている。

2位は、英米両方とも「Hey Jude」だったが、世界的には「Let It Be」が人気だった。

英国の新聞『The Independent』紙によると、この2日間Spotifyでザ・ビートルズの曲を聴いたユーザーの65%は34歳未満だったという。定額制音楽配信サービスで曲を解禁したことにより、若い世代がザ・ビートルズの音楽に触れる機会が大幅に増した。
<12月24,25日、Spotifyで最もストリーミングされたザ・ビートルズ・ソング・トップ10>は以下の通り。

●世界
1.Come Together
2.Let It Be
3.Hey Jude
4.Love Me Do
5.Yesterday
6.Here Comes The Sun
7.Help!
8.All You Need Is Love
9.I Want To Hold Your Hand
10.Twist And Shout

●アメリカ
1.Come Together
2.Hey Jude
3.Here Comes The Sun
4.Let It Be
5.Twist And Shout
6.Blackbird
7.I Want To Hold Your Hand
8.In My Life
9.She Loves You
10.Help!

●英国
1.Come Together
2.Hey Jude
3.Here Comes the Sun
4.Twist and Shout
5.Let It Be
6.I Want To Hold Your Hand
7.Help!
8.Love Me Do
9.I Feel Fine
10.She Loves You

Spotifyはまだ進出していないが、日本ではApple Music、Google Play、Amazon Prime Musicの定額制音楽配信サービスでザ・ビートルズを堪能できる。
<Ako Suzuki>


「Come Together」がファンの間で人気の高い曲なのは間違いないですし、先日のイギリスでの人気曲ランキングでも11位だったんですが、どうして今回の定額ストリーミングでは1位なんでしょうね。イギリスでもアメリカでも全世界でも。

65%が34歳未満という年齢相の低さも関係しているんでしょうか。34歳未満を低年齢なんていうと、J-POPファンから笑われそうですけど。


さて1969年にリリースされた「Come Together」ですが、後に著作権所有者から盗作で訴えられ、ジョンは以下のような条件で和解しています。

ビートルズ解散後、ジョンはチャック・ベリーの著作権者であり、マフィアとつながりがあったモリス・レヴィー(Morris Levy)から、この曲がベリーの「ユー・キャント・キャッチ・ミー」の歌詞及びメロディーの盗作であるとして訴えられた(実はジョン自身、創作当初からポールにこの曲との類似点を指摘されていた)。[要出典]
結局、アルバム『心の壁、愛の橋』にモリスが権利を有するリー・ドーシーの「ヤ・ヤ」を入れること、『ロックン・ロール』にベリーの「ユー・キャント~」と「スウィート・リトル・シックスティーン」、そして「ヤ・ヤ」を収録することでジョンとレヴィーは和解した。(Wikipediaより)


チャック・ベリーの「You Can’t Catch Me」を聴いてみるとテンポは速いんですが、メロディや全体の構成はなるほどよく似ています。


それに2コーラス目の歌詞に

Here come a flattop he was mooving up with me

という部分があって、これが「Come Together」の1コーラス目の歌い出しの

Here come old flattop he come grooving up slowly

と非常に類似しています。

60年代のロックというのはまだ盗作云々にうるさくない風潮があり、ジョンもお気に入りのチャック・ベリーの曲を口ずさみながら、「Come Together」の創作のヒントを得たんじゃないかと想像します。
60年代の盗作の感覚については、以下の過去記事をどうぞ。
ジョージ・ハリスン盗作騒動 前篇
ジョージ・ハリスン盗作騒動 後編

そして「You Can’t Catch Me」のジョンのカバーなんですが、テンポを落として、わざと「Come Together」に似せて演奏してる気がします。ジョンの開き直りの表れじゃないですかね。


ところで「Come Together」の歌詞は難解で、以前のLPレコードの歌詞カードには「対訳不可能」と書かれていました。
私なりの解釈を以前の記事でしていますが(いま読み返すと、書き直したいところもありますけども)、もちろんそれが正解かどうかはわかりません。
Come Togetherの歌詞を読み解く 前篇
Come Togetherの歌詞を読み解く 後編

最近は大人向けの音楽誌でビートルズの特集が組まれることがよくあるんですけど、「Come Together」の歌詞について言及した記事って見ないんですよね。

世界中でこれだけの人がストリーミングしているのですから、各国の人に歌詞の解釈をしてもらえば、それだけで一冊の本ができるのではないでしょうか。お国柄によって解釈が違ってるかも知れないし、面白いですよ、きっと。
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ABBEY ROADの横断歩道が文化・歴史遺産に!

2010/12/23 09:48|Abbey RoadTB:1CM:0
もうすぐ今年も終わりですね。

ビートルズにとって今年最大のニュースは、やはりiTunesStoreでのデジタル配信でしょうか。

ただリマスターの時と違って、古くからのビートルズファンに直接影響があることではなかったですけどね(^^ゞ


さて年末の今に、こんなニュースが届きました。

Abbey-Road.jpg

ビートルズ「アビイ・ロード」の横断歩道、文化・歴史遺産に指定
時事通信 12月23日(木)1時36分配信

【ロンドン22日AFP=時事】英ロックバンド「ビートルズ」の1969年のアルバム「アビイ・ロード」のジャケットを飾った横断歩道が英国の文化的・歴史的遺産に指定された。英政府が22日明らかにした。建物以外が指定されたのは初めてという。

この横断歩道はビートルズがアルバムの録音に使ったロンドン北部の「アビイ・ロード・スタジオ」の前にあり、ジャケットにはポール・マッカートニー、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターのメンバー4人が横断歩道を渡っている写真が使われている。

ビートルズの楽曲が米アップルの音楽配信サービス「iTunes(アイチューンズ)」で初めてネット配信されるなど、今年は記念の年となったが、ポールはアビイ・ロードの横断歩道の遺産指定を歓迎し、「自分にとっても、ビートルズにとっても今年は素晴らしい年だった。アビイ・ロードの横断歩道が保存されるのは、さらに花を添えるものだ」と喜んだ。



横断歩道が文化遺産って不思議な感じがしますが、ファンにとっては喜ばしいことですね。

これであの横断歩道が将来的にも消されることがないわけです。

できればジャケットの撮影当時のように、車線をまっすぐに引きなおしてほしいですけどね。
abbey road now


ABBEY ROADのジャケットについては以前にこのブログで記事にしたことがありますので、是非ご覧ください^^
→「一枚の写真から」


それからこのサイトで、ABBEY ROADの横断歩道をwebcameraで見れますよ!
さすがの私もこれをずーっと見て楽しいとは思いませんが・・・(^^ゞ
→「VISIT ABBEY ROAD-The Crossing」


それでは来年はポールが日本公演に来てくれることを祈りつつ、皆さん、よいお年を!(^o^)/『人気ブログランキング』へ

一枚の写真から

2009/08/15 17:33|Abbey RoadTB:0CM:2
今年はアルバム「ABBEY ROAD」の発表から40年にあたります。

Abbey-Road.jpg

ビートルズ・ファンはもちろん、ロック・ファンの間で最も有名な通りに違いないロンドンの「ABBEY ROAD」でそのジャケット写真が撮影されたのは、1969年8月8日の午前11時頃でした。

今年はそのジャケット撮影から40周年ということで、ABBEY ROADでは8月8日にイベントが行われ、ビートルズ・ファンでごった返したそうです。

ビートルズのアルバム・タイトルの付け方って、あんまり凝ってないんですよね。

以前書いたブログの記事から引用して、デビューから解散までのアルバム・タイトルを順にみてみると、

① Please Please Me(曲のタイトルそのまま)
② With The Beatles(「ビートルズと一緒に」)
③ A Hard Day's Night(曲・映画のタイトルそのまま)
④ Beatles For Sale(「ビートルズ売出し中」)
⑤ HELP!(曲・映画のタイトルそのまま)
⑥ Rubber Soul(これは凝ってます)
⑦ Revolver(これも凝ってます)
⑧ Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band(アルバムのアイデアは凝っているが、タイトルは曲のタイトルそのまま)
⑨ The Beatles(バンド名そのまま)
⑩ Yellow Submarine(曲・映画のタイトルそのまま)
⑪ Abbey Road(スタジオのある通りの名前そのまま)
⑫ Let It Be(曲・映画のタイトルそのまま)

とまあ、そんなにアルバム・タイトルに意味を込めたりしてないことがわかります。
「Rubber Soul」と「Revolver」については、以前の記事をご参照ください。
アルバム・タイトル「Revolver」考

さて「ABBEY ROAD」もレコーディング・スタジオのある通りの名前そのままなんですが、このタイトルすらもともとは「Everest(エベレスト)」という案があったのです。

そして、その「Everest」というタイトルも、「俺たちは世界一のバンドだ!」という意味ではなく、スタジオのテーブルに置いてあったタバコの名前だった・・・

さらにその案がボツになったのは、「それではエベレストの頂上でジャケット写真を撮ろう!」となり、Fab4がそんな面倒なことは嫌だと言ったから・・・

で、そんな遠くに行かなくても、スタジオの表の通りで写真を撮ればいいじゃないかと決まったのが、「ABBEY ROAD」なわけです。

そして横断歩道を4人が横切っているポーズを撮影したのですが、これも横断歩道の上に立ち止まってポーズを取っているのではなく、本当に歩いているところをパシャリと撮っていたようで、「イチ、ニィ、イチ、ニィ」と歩くリズムくらいは揃えたとは思いますが、彼らの間隔や手足の細かい位置などは偶然の産物です。

なので、こんなボツ写真もあります。
abbey_road_back.jpg

しかしこんなにいい加減な経緯で決まったタイトルとジャケット写真が40年経った今も語り継がれているところに、計算を超えたビートルズの神がかり的な部分を感じますね。

もちろんアルバムの出来が非常によかったというのが前提ですが。

さてこの「ABBEY ROAD」のアルバム・ジャケットは“ポール死亡説”の根拠となったことで有名ですが、その根拠の1つに「ポールが裸足で歩いている」ことが挙げられます。
pauls foots

死んだ人は裸足で棺桶に入るというわけですね。
これに加えて、先頭を歩く白いスーツのジョンが牧師、黒いスーツのリンゴが葬儀屋、ポールの後ろのデニムのジョージが墓穴掘り人の役割という解釈もありました。

実際にはポールは死んでなかったのですから、後付けのこじつけだったわけですが。

それでは、どうしてポールは裸足なのか?

これについてはポール自身が、

「理由なんてないよ。ただ暑かったから脱いでみようと思っただけさ」

と言っていたことがありますが、これはおそらく真実ではないでしょう。

なぜなら、ポールは撮影の開始時点ですでにサンダル履きになっており、暑かったから思いつきで脱いだわけではないと思われます。最初から脱ぐ気満々だったのでしょう。

The Beatles waiting to cross

それに8月の晴れた日の昼のアスファルトの上ですよ。暑いからという理由で裸足になるはずがありません。

それでは、どうしてポールは裸足なのか?

ジョンがこんなことを言っているのを読んだことがあります。

「ほら、奴のいつものことだよ。自分だけ目立とうとしてたのさ。」

う~ん、実は私もそうじゃないかと思ってます(笑)

美味しいところをさりげなくでも計画的にさらってしまうところがポールらしいと言われれば、なるほどそんな気がするんですよね。

まあそんなところもお茶目に思えるポールです。

なおポール自身このアルバム・ジャケットや、裸足で歩いていたことが死亡説の根拠になったことを気にいっていたようで、1993年発表のライブ・アルバム「Paul Is Live」のジャケットでは、このアルバムのパロディ化しています。

paul_is_live.jpg

「Live」に“コンサート”と“生きている”の両方の意味をかけて楽しんでいます。
“生きている”の意味をかけているのは、ポールが裸足でなく靴を履いていることから推測できますね。

40年前の1枚の写真からこんなに思考を広げて楽しむことができる。

ビートルズ・ファンであることを幸せだと感じるひと時です。『人気ブログランキング』へ

おまけです。
8月14日の産経新聞の記事です。

どこかで見たことある構図ですね(笑)

img.jpg

がら~ん 都し~ん お盆で都心がらがら
8月14日15時44分配信 産経新聞

 お盆休み真っ最中の14日、大阪市のメーンストリート・御堂筋は普段の混雑がうそのような静けさとなった。中央区北浜のオフィス街もビジネスマンやOLらの人通りが途絶え、道行く人もまばらに。

 一方、高速道路や鉄道は帰省ラッシュが続いた。西日本高速道路によると午前11時現在、中国道下り線は宝塚西トンネル(兵庫県)付近を先頭に15キロ、阪和道下り線も有田IC(和歌山県)付近から15キロの渋滞となった。

 新幹線は東京発博多行きの「のぞみ5号」の自由席乗車率が新大阪で130%となったのをはじめ、混雑が目立った。

Come Togetherの歌詞を読み解く 後編

2008/02/01 16:27|Abbey RoadTB:1CM:96
前回のエントリーで「Come Together」の歌詞はすべて、ビートルズのメンバーについて歌ったものだというお話をしました。
そのためには直訳された対訳ではなく、当時のビートルズの状況を踏まえた意訳が必要になります。

それではまず、私が意訳した日本語の対訳をご紹介します。

①古ぼけた航空母艦に乗って、奴はのんびりご機嫌でやって来た

②奴はギラギラした目をした聖なるロックン・ローラーさ

③奴の髪は膝まで伸び

④自分の好きなことしかやらないうぬぼれ屋だ


⑤奴は裸足で指が汚れてる

⑥奴はけがれた指でコカインを打っている

⑦奴は言う「俺とお前はよく知った仲じゃないか」

⑧俺が奴に言えることは、奴はもう用無しってことさ

⑨ここらで一発やろうじゃないか 俺と一緒に


⑩セイウチの格好をした奴は、バギズムをやってる

⑪奴はYOKO ONOと食卓を囲むようになったが、(事故って)背中を怪我させちまった

⑫奴はしょぼくれてひざまずいたさ

⑬アームチェアーでYOKOを抱いてる、奴のショックがわかるだろう

⑭ここらで一発やろうじゃないか 俺と一緒に


⑮そんなに急いじゃあぶないぜって、奴は言ってた

⑯濁った水の中で、奴は浄化槽のような奴だ

⑰「1+1+1=3」なんてわかりきった正論を言ってるが、

⑱奴は(グループの)状況がよくわかってないから、いい奴の役回りができるんだ

⑲ここらで一発やろうじゃないか 俺と一緒に


この意訳だけで、ファンの方ならだいたいわかるかも知れませんが、私なりの解説をさせていただきます。
Come Together」は4コーラスからなっており、1コーラス目がジョージ、2コーラス目がポール、3コーラス目がジョン、4コーラス目がリンゴのことを歌ったものだと思われます。

ここで前提として頭に入れておく必要があるのは、
ビートルズの解散がメンバーの心の中で決定的になっていたということ。
ジョンヨーコとの2人の活動を希望し、ジョージもソロで自分の好きな活動をしたがっていたこと。
そして、心情的にポールV.S.ジョンジョージ、やや離れてリンゴ、という構図があったことです。

まず、ジョージのことを歌っていると思われる1コーラス目(①~④)。
古ぼけた航空母艦」とは「ビートルズ」のことでしょう。
当時のジョンにとってビートルズはもう過去の遺物と感じていたのだと思います。
のんびりご機嫌で来た」というのは、ジョージが少しずつ実力をつけてきたことを言っているのかも知れません。
うがった読み方をすれば「航空母艦」は「戦闘機を乗せる戦艦」ですから、航空母艦を操縦しているのは自分とポールで、ジョージは母艦に乗っかっている戦闘機なんだと言っているようにもとれます。その方が「のんびりご機嫌」のフレーズが活きてくるような気がします。
ギラギラした目」はジョージの眼つきのするどさを、「聖なる」というのはクリシュナ神の信仰のことだと思います。
当時のメンバーはみんな長髪なんですが、特に長いのがジョンとジョージです。
1969beatles2.jpg

ビートルズとしてではなく、ソロ活動をしたがっているジョージの様子を歌っているのではないでしょうか。
うぬぼれ屋」というのは、ジョンのジョージに対する評価がまだ対等でないことの表れかも知れません。

次に、ポールのことを歌っていると思われる2コーラス目(⑤~⑨)。
裸足だ」と言っていることから、これがポールのことだとわかります。
Abbey Road」のアルバム・ジャケットはポールが裸足で写ってますよね。
ちなみに「Come Together」のレコーディング初日が1969年7月21日、ジャケット撮影が8月8日なので、実際には「Come Together」のレコーディングの時点では、まだあのジャケットは撮影されていないんですが、おそらくどういうジャケットにするかを前もって話し合っている時に、裸足になってみようかなどとポールが話したんじゃないでしょうか。
Abbey_Road.jpg

COCA-COLAはおそらくコカインでしょう(この頃のビートルズはもうドラッグはやめていたと思いますが)。
ポールの素行が悪いといっているのか、あるいは隠れて悪事をしているようなニュアンスだと思います。
そして「俺たちはよく知った仲じゃないか」と言うポールに対して、ジョンは「お前は1人(free)になれよ」と言ってるのです。
ポールが気の毒になるくらい、辛辣な歌詞です。

続いて、ジョンが自身のことを歌っていると思われる3コーラス目(⑩~⑭)。
I Am The Walrus」ですから、セイウチの格好をしているのは、もちろんジョンです。
I Am The Walrus

バギズム(bagism)」というのは当時のジョンとヨーコが行っていた活動の1つで、「外見で人を判断したり、惑わされてはいけない。袋の中に入ってしまえば、肌の色や髪の長さなど関係ない」という主旨の運動です。
bagism.jpg

⑪~⑬は、当時のジョンの交通事故のことを歌っているようです。
交通事故についての、当時の朝日新聞の記事です。

1969年7月2日(朝日新聞・夕刊)
「レノン一家が負傷  ドライブ中に事故
【インバネス(英スコットランド)一日発ロイター、UPI=共同】
ビートルズのジョン・レノン、小野洋子夫妻は一日、休日を利用してスコットランド地方をドライブ中、交通事故を起し、病院に収容された。
警察の発表によると、二人のこどもも病院で加療中だが、病院側は「重傷者はいない」というだけで、詳しい説明を避けている。
レノン氏(二八)はアゴを切り、洋子さん(三四)はレントゲンで検査中、レノンの子ジュリアン君はムチ打ち症の疑いがあり、洋子さんの娘はクチビルを縫ったといわれる」


新聞記事からはヨーコの怪我の様子がよくわからないんですが、ヨーコはジョンよりも重症で、事故後しばらくベッド上で療養していましたので、背中を痛めて動けなかったのだと思われます。
ジョンは自分の運転で事故を起こしてヨーコに怪我をさせたことで落ち込んでいる、という歌詞ですね。
この部分の歌詞の「He」はジョンですから、抱かれている「You(お前)」はヨーコだと思います。

最後は、リンゴのことを歌っていると思われる4コーラス目(⑮~⑲)。
そんなに急いじゃあぶない(=このままじゃバンドが解散する)」と、他のメンバーに忠告するリンゴ
ドロドロした人間関係の中で、ただ1人、クリーンな立場リンゴ
これは当時のメンバー間でのリンゴの立場を表しているものと思われます。
ビートルズ解散後のリンゴのソロ・アルバム第1作目で、ポール、ジョン、ジョージの3人がアルバム作りに協力していることからも、リンゴがどのメンバーとも対立していなかったことがうかがえます。
ウィキペディア(Wikipedia)で紹介されていた⑰He say "one and one and one is three"はここではとばして、後で解説します。
最後の⑱で、リンゴは解散へと向かうビートルズの内情がよくわかっていない(=それだけのしがらみがない)ので、クリーンな「いい奴」の立場でいられるんだとジョンは言っているものと思います。

さて、⑰He say "one and one and one is three"ですが、以前は私も「ビートルズは1人抜けて3人になる」という意味だと思っていたのですが、その解釈は、誰とも対立せずに解散を止めようとしている前後の文脈と矛盾してしまいます。
ではどう考えるかですが、私はこの部分のフレーズは、小節の長さの関係で"one and one and one is three"となっただけで、本当は"one and one and one and one is four"という意味なんじゃないかと思います。
つまりリンゴは「俺たちは4人じゃないか」と言っているのではないかと思うのです。
ただ“and one”をもう1つ追加するほど小節が長くないので、「1+1+1=3」というフレーズにしたのではないかと。
そうすると、ビートルズは4人なので事実と合わない歌詞になるのですが、結果としてメンバーの数のことではなく、「わかりきった常識」「わかりきった真実」という意味で使っているのだと私は思います。
私たち日本人が「わかりきった当たり前なこと」の例として「1+1=2」を挙げるような感じですね。
そう考えると「1人だけ中立の立場にいて、分かりきった正論を言っているけれど、そんなのは状況がよくわかってないから言えるんだぜ」と、歌詞がきれいにつながるのです。

いかがでしょうか?
意味不明といわれる「Come Together」ですが、解釈によっては意味不明どころかジョンの叫びがはっきりと読み取れて、その内容にビートルズ・ファンとして心が痛みます。

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