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              私の心にはいつもビートルズがいます。 ファンの人とは共に楽しみ、ビートルズを知らない人には興味を持ってもらえる、そんなブログを目指しています。 コメント・相互リンクはお気軽にどうぞ!

ビートルズ・・・いつも心にビートルズ
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東京ヒルトン

Author:東京ヒルトン
ビートルズが大好きです。
中学生・高校生の頃は、クラスに1人や2人はビートルズのファンがいたものですが、最近は少なくなって、ビートルズのことで雑談できる機会もほとんどなくなりました。
そこでビートルズ談義のできる場を! とこのブログを立ち上げました。
皆さん、よろしくお願いします。

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ルーフトップ・コンサート『警官やらせ説』を検証する

2022/02/10 19:02|映画TB:0CM:5
Get Backセッションの8時間におよぶ未公開フィルムがディズニープラスで配信され、ルーフトップ・コンサートを中心にまとめたフィルムが映画館で限定上映されました。
getback_IMAX_poster.jpg

海賊版フィルムで画質の悪い映画『Let It Be』を観ていた頃を思うと、ファン冥利につきる昨今です。

さて先日映画館でルーフトップ・コンサートを観た私は、久しぶりにある説を思い出しました。

「ルーフトップ・コンサートに警官がかけつけたのはやらせではなかったのか」です。

これについては中山康樹著「ビートルズの謎」(2008年出版)に詳しく記されています。

ビートルズの謎

本の中で中山氏は映画『Let It Be』の警官ついて「ルーフトップ・コンサートには台本があり、警官の登場もすでに組み込まれていたと考えられる」と推測しています。

その根拠として以下のように述べています。

①警官の行動が不自然

 1.「アップルの受付ロビーにカメラを設置しておいた。誰にも気づかれないように窓の裏に隠しておいて、入ってくる人たちを撮っていたんだ。警察とかいろんな人がやってきて、『あんなことをやっていいと思ってるのか! 早くやめろ』って言ってたよ」とジョージがアンソロジーの中で回想している。映画『Let It Be』では警官の音声が意図的に消されているので何をしゃっべっているのか不明だが、ジョージが言うような激しい口調ではなかったことは映画のシーンから明らか。

 2.警官の目的が演奏をやめさせることなら屋上に行く必要はない。広報担当のデレク・テイラーやジョージ・マーティンに説明し、彼らスタッフがビートルズに伝えるというのが一般的な筋道だろう。ところが映画『Let It Be』では、警官は最初からそうすることが当然であるかのような表情で屋上に上がっていくように見えて、このシーンはきわめて不自然。

②ポールのセリフが”できすぎ”

 警官が屋上に来てから最後の「Get Back」のエンディングで、ポールが「また屋上で遊んでしまったね。ママが嫌がってるのは知ってるだろ。怒られるぞ。逮捕されるぞ。さあ、帰ろう」(You been playing on the roofs again and that's no good 'cause you know your mommy dosen't like that. Oh she get's angry, she gonna have you arrested, get back.)と歌ったのは、警官が横やりを入れてくることが前提のセリフであり、最後の曲で警官が姿を見せることをポールは知らされていたのではないか。警官は本物ではなく、役者だったのかも知れない。

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中山氏の本を読んだ10年以上前には、面白い、あり得るかも知れないと思ったのですが、最近の情報と、そして今回の劇場版「Get Back」でその謎が解明されました。

まず①-1.について。

中山氏が言うように映画『Let It Be』の警官は硬い表情ながら、確かに口調は穏やかでした。ジョージの回想のように「あんなことをやっていいと思ってるのか! 早くやめろ」と怒鳴っている様子ではありません。

ですが今回の「Get Back」で警官の音声が明らかになると、口調は穏やかですが「今すぐ音量を下げないと逮捕することになる。これは脅しではないぞ」と警官は通告していたのです。

その場に立ち会っていなかったジョージは後でその様子を誰かから聞いたのでしょう。そして通告の内容から激しい口調を想像したのだと思います。

①-2.について。

映画『Let Ie Be』では警官がオフィス到着後すみやかに屋上に向かった印象ですが、今回の「Get Back」を観るとそうではなかったようです。

かけつけた警官は到着後すぐに屋上に向かったのではなく、受付に長時間いました。のらりくらりと応対するアップル側の対応に手を焼いて、警察署に電話をかけたりもしています。

また警官はデレク・テイラーやジョージ・マーティンらに通達するべきではないかとの指摘は後世の今だから思うことでしょう。ビートルズが数ある人気ロックバンドの一つに過ぎなかった当時にビートルズのファンではない警官の頭に、責任者としてデレク・テイラーやジョージ・マーティンら裏方の名前が浮かばなくて当然です。

受付で通告しても騒音を出すことをやめないのなら、騒音を出しているビートルズがいる屋上に行くしかないわけです。

②について。

このセリフが事前に考えておいたものだったかどうかはポール本人にしかわかりません。ですが、ポールやジョンがセッション中にでたらめな歌詞を即興で口ずさむのはよくあることなので、私は中山氏のように「作為的」には感じません。

屋上に警官がやってきてPAのボリュームをオフにされたのを皮肉って、思いつきで歌ったとセリフだと私は考えます。

警官が屋上に来ることを確信とまではいかずとも、想定はしていたかもしれません。ですが、それをもって警官が役者だとはなりません。

そして彼らが本物の警官であったことは、後に明らかになりました。

映画『Let It Be』に登場する2人の警官。向かって右がRay Dagg、左がRay Shaylerです。
Get_Back_Policemen.jpg

昨年インタビューに応じた2人は、アップルビルへ出向いたのはやらせではなく署からの出動命令であった旨を述べています。

そしてこうも証言しています。

Daggが「今すぐ音量を下げないと逮捕することになる。これは脅しではないぞ」と通告したのは“ブラフ(こけおどし)”であり、逮捕するつもりは初めからなかったとのこと。

4人が演奏を終えて屋上から立ち去る際に、Shaylerはポールから騒動について謝罪の言葉をもらい、リンゴから「手錠をかけないで!」とジョークを言われたそうです。

そして彼はインタビューの最後に冗談まじりにこう言っています。

「カメラマンたちが映画について詳しく説明してくれました。我々は無料のエキストラだったみたいですね」

台本を書いて仕組んだやらせではないけれど、ビートルズたちと警官たちの暗黙の意思のやり取りによって演出されたコンサート。

それがルーフトップ・コンサートだったのです。

最後に。ビートルズの定説・伝説を検証する中山康樹氏の「ビートルズの謎」は、ファンにはたまらなく楽しい本です。

最新の「Get Back」を観ることなく2015年に亡くなった著者のご冥福をお祈りいたします。
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映画「The Beatles: Get Back」本編クリップ映像の衝撃

2020/12/21 21:21|映画TB:0CM:8
ブログを始めた頃は週に2回更新していたのが、そのうち週に1回、2週に1回、ひと月に1回となり、今では半年に1回の更新ペースになってしまいましたが、見捨てずにいてくださる読者の方々には感謝でいっぱいです。

さてビートルズ来日記念の記事から約半年、ようやくの更新です。

この半年の間にも、ジョンとヨーコのダブル・ファンタジー展が東京で開催されたり、ポールが新作アルバムを出したりとそれなりに話題はあったんですが、ブログを書きたいと思うほど気持ちが高まらなかったんですよね。

それがですね、今回、私の気持ちが一気に沸騰しました。

新型コロナ流行のために公開が延期されていた映画「The Beatles: Get Back」の映像の一部が公開されたんですよ。

今回の映像公開について、ピーター・ジャクソン監督は「世界中のビートルズ・ファンの皆さんにホリデーのごちそうを贈りたかったので、近日公開予定の劇場用映画『The Beatles: Get Back』の5分間のチラ見せをまとめました。この困難な時期に、皆さんが笑顔になり、切望していた喜びがもたらされることを願っています」と述べています。

ホリデーのごちそう。見てびっくりしました。

まず映像の綺麗なこと! 現在観ることのできる映画「Let It Be」は公式版でないこともあり、画面がざらついて薄暗いんですが、それが今回は現代に撮影したみたいに明るくクリアになっています。

そして楽しそうなメンバーの表情。
john1 john2

john3 george1

paul1 paul2

ringo1

特にジョンは映画「Let It Be」では常に気だるそうでヨーコにべったりで心ここにあらずという佇まいなんですが、今回の特別映像では表情豊かにはしゃいでいて、ハード・デイズ・ナイトやヘルプ!の頃を見ている気持ちになります。

まだ正式に解散すると決まっていなかった頃にあの陰鬱な「Let It Be」を編集をして、解散に向かうビートルズの姿を描き出したマイケル・リンゼイ=ホッグが監督として優秀だったのは間違いないです。ファンとしては映画「Let It Be」は観るのが辛い映画なんですが、文芸作品としての質は高いです。

いっぽう今回の「The Beatles: Get Back」の作風は違いそうです。ビートルズと共に過ごす楽しい時間をファンに与えてくれそうな気がしますね、

2021年8月27日公開予定ですが、できれば「Let It Be」との二本立てで上映して欲しいですね。「となりのトトロ」と「火垂るの墓」の同時上映並みのインパクトがあるんじゃないでしょうか(そこまではないかな)。DVD、Blue-Rayで発売する時には特典付録として「Let It Be」を付けて欲しいです。

さてさて半年ぶりのブログ更新がこの程度の記事かと思われたかも知れませんが、最後に公開された特別映像をご覧になってください。
私の沸騰した気持ちがきっとお分かりいただけると思います!
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映画「YESTERDAY」を観ました

2019/11/04 09:50|映画TB:0CM:6
ある日突然、主人公以外がビートルズを知らない世界になっていた……

そんな映画「YESTERDAY」を観てきました。

YESTERDAY.jpg

オーソドックスな恋愛コメディで、とても楽しい2時間でした。

ビートルズを知っている方がより楽しめるのはもちろんですけど、知らなくても面白い映画だと思います。

プロットにやや雑なところがあると感じましたが、その分テンポが良く、中だるみすることなくラストを迎えます。

映画の内容については他のサイトを参照してもらうとして、このブログ的な感想を書きたいと思います。


まず音楽が良かったです。

主人公が映画の中でビートルズの曲をいろいろ歌うんですが、ビートルズ本人以外が歌ってもビートルズの曲ってやっぱりいいなあ! と今更ながら思いました。

また主人公の歌声が若い頃のポールに似ていて、ポールの曲はもちろん、ジョンやジョージの曲もとても心地よかったです。

顔はまったく違いますが(笑)


主人公はビートルズの大ファンというわけではなく、普通にビートルズを知っているくらいなんですが、映画には小ネタの数々にビートルズ愛が感じられます。

夢の中にちらっと足元だけ登場するポールとリンゴが裸足と黒い革靴だったり、デビューコンサートのステージに向かう際にホテルの扉をパッと開けたら非常階段だったのは映画「ハード・デイズ・ナイト」のオマージュでしょうね。

デビューコンサートの後に主人公を訪ねてきた二人が言う「ビートルズがいない世界は退屈だわ」の台詞は、「ビートルズがいなかったら二十世紀は退屈な時代になっていたでしょう」というエリザベス女王の言葉のもじりだと思うんですが、ネットで検索してもエリザベス女王の言葉がヒットしませんでした。

私の記憶違いでしょうか?


ところで、この映画は「消えたのがビートルズ」じゃないと成立しないんですよね。

「その曲を聴けば誰もが名曲だと認める」のが大前提で、だから世界から消えた曲を演奏して主人公がスターになっていくことに不自然さを感じない。

「消えたのがローリング・ストーンズ」「消えたのがボブ・ディラン」ではやっぱり無理があるわけです。

その点で、ビートルズの偉大さを改めて実感しました。


ビートルズが好きな人は必見ですし、そうでない方も楽しめる映画だと思います。

まだご覧になっていない方は、是非劇場に足を運んでください。

エンドロールでビートルズの本物の「HEY JUDE」が流れるんですが、映画館の大音量で聴けるのも嬉しい体験ですよ。

映画を観終ってから、売店でビートルズのクリーニングクロスを買いました。

デザインが良くて気に入ってます。
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新作映画「Let It Be」製作順調

2019/06/06 14:05|映画TB:0CM:0
Le It Beセッションの映像を再編集して新作映画を作る企画があることを、本年1月の記事でご紹介しました。
⇒「ビートルズの新作映画が制作される!」

その後の進捗状況はわからないんですが、先日公開されたリンゴのインタビューで、順調に進んでいる様子がうかがえます。


インタビューの1:16あたりで「今年はビートルズのルーフトップ・コンサートから50年ということで、ピーター・ジャクソン監督による映画が製作されると聞きました」と質問されたリンゴは、こう答えています。

ゲット・バック・セッションで撮影した映像で、まだ世に出てない素材が56時間もあるんだ!

マイケル・リンゼイ=ホッグが編集した、当時の映画「Let It Be」は、いささか不本意な内容だったと思ってる。ジョンとポールがやり合っているところをあえて抜き出したりしていてさ。

でもあの時、ビートルズのメンバーはたくさんの喜びを感じていたし、めちゃくちゃ笑い合ったし、何よりいい音楽がたくさんあったからね。

残された素材をピーターと一緒に、iPad を使ってすべてチェックしたよ。

ピーター・ジャクソンによる新作は、当時の空気感にちゃんとフォーカスを当ててくれるだろう。観ている人がもっと高揚する作品になると思うよ。


56時間に及ぶ未公開フィルムをリンゴはすべて観たそうです。きっとポールも観たでしょう。

マイケル・リンゼイ=ホッグ版が外側からみたLet It Beセッションだとしたら、ピーター・ジャクソン版は内側からみたLet It Beセッションになるのかも知れませんね。

映画版「Let It Be ...Naked」といったところでしょうか。

完成が待ち遠しいです。
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ビートルズの新作映画が制作される!

2019/01/31 13:10|映画TB:0CM:4
前回QUEENのフレディ・マーキュリーの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」について書きましたが、なんとビートルズにも映画に関するビッグ・ニュースが出てきました。
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ビートルズ、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督で映画の制作が決定

ザ・ビートルズはピーター・ジャクソン監督と共にバンドの最終期を捉えた新作映画が制作されることが発表されている。

アップル・コア社とウィングナット・フィルムズ社によって制作される本作は1969年1月2日から1月31日に撮影された最後のスタジオ・アルバム『レット・イット・ビー』のレコーディング風景から55時間に及ぶ未公開映像を基にしたものとなっている。その模様は1969年1月30日、ちょうど50年前にロンドンのアップル・コアの屋上で行われたルーフトップ・コンサートでクライマックスを迎えている。

「55時間分の未公開映像と、140時間分の音源を使わせてもらうことができるので、この映画をビートルズ・ファンが長らく夢見ていた “現場に立ち会う”という究極の映像体験にしようと思っています。つまりタイム・マシーンに乗って1969年に戻り、スタジオで4人の友人が素晴らしい音楽を作っている現場に居合わせるような体験です」とピーター・ジャクソン監督は語っている。

彼は次のように続けている。「しかしながら、実際はその神話とはずいぶん違うものだったと知って、安心しました」

「マイケル・リンゼイ=ホッグが、解散の18か月前に撮影した映像、そして音源をすべて確認ところ、これらが素晴らしい宝の山だということに気づいたのです。もちろん感情的な行き違いの瞬間も捉えられていますが、これは、このプロジェクトが長年言われて来たような仲違いの記録ではありません。ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4人が、今では名曲となっている楽曲を一から共に作りあげていく様子は、素晴らしいだけでなく、おもしろおかしく、気分が高揚する体験で、また彼らの仲の良さには本当に驚かされます」

「このような素晴らしい映像を託してもらえたことを非常に光栄に思っています。この映画製作は、私にとっては心から楽しい作業になるでしょう」

英国アカデミー賞でベスト・ドキュメンタリー映画にノミネートされた第一次大戦のドキュメンタリー映画『ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド』で映像修復を行ったクレア・オルセンと編集者のジャベス・オルセンによって映像は修復されている。ニュージーランドのウェリントンにあるパーク・ロード・ポストにおいて『ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド』のために開発された技術を用いて映像修復が行われる予定となっている。

この映画はサー・ポール・マッカートニー、サー・リンゴ・スター、ヨーコ・オノ・レノン、そしてオリヴィア・ハリソンの完全な協力のもとに制作されることも明らかになっている。

映画の公開時期については現時点で明らかになっていないが、マイケル・リンゼイ=ホッグが監督したオリジナルの映画『レット・イット・ビー』も同様に映像修復されて公開される予定となっている。


「ゲットバック・セッション」の映像と音源を編集したドキュメンタリーですから、映画版「レット・イット・ビー…ネイキッド」みたいなものになるんでしょうか。

ドキュメンタリー映画は客観的な事実をそのまま伝えるものではなく、監督の意図する方向に沿って編集されるものです。

映画「Let It Be」が「崩壊していくビートルズ」という筋書きで編集されていることは、このブログの以前の記事でも触れました。⇒『映画「Let It Be」が公式DVD化されない理由』

映画「Let It Be」では解散へと向かうビートルズの様子が描かれているんですが、撮影当時はメンバーのまとまりが悪かったにせよ、まだ解散が具体的になっていた時期ではないわけですから(ジョンの脱退宣言はセッションから8か月後の1969年9月)、今回のニュース内にもあるように、

>ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4人が、今では名曲となっている楽曲を一から共に作りあげていく様子は、素晴らしいだけでなく、おもしろおかしく、気分が高揚する体験で、また彼らの仲の良さには本当に驚かされます

という映像もたくさん記録されているはず。今回はそちらの部分を編集して見せてくれるというわけです。

これにはきっと

「映画『Let It Be』をお蔵入りのままにするわけにはいかない。しかしあの映画は、あの頃のビートルズの一面しか描いていない。それなら違う視点からの作品を作って、セットで公表しようじゃないか」

という、おそらくポールの意向がかかわっているのだと想像します。

また

「私のことを、もう少し好意的に描いてほしいわ」

というヨーコさんの希望も少しプラスされているかも知れません(笑)

いずれにしても陰と陽のように、既存の映画「Let It Be」と対をなす作品になるのでしょう。

なので

>映画の公開時期については現時点で明らかになっていないが、マイケル・リンゼイ=ホッグが監督したオリジナルの映画『レット・イット・ビー』も同様に映像修復されて公開される予定となっている

のだと思います。

旧作「レット・イット・ビー」と新作「レット・イット・ビー…ネイキッド(仮)」の2本立てで公開されると嬉しいですね。

公開は今年中か、来年か。

「ザ・ビートルズ ~EIGHT DAYS A WEEK-The Touring Years」の続編「The Recording Years(仮)」と共に、公開が待ち遠しいです。
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ビートルズの映画を作るなら…

2018/11/29 13:30|映画TB:0CM:4
先日「ボヘミアン・ラプソディ」を観ました。

1970~80年代に活躍したイギリスのバンド「QUEEN」、そのボーカル フレディ・マーキュリーの自伝的映画です。
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QUEENに興味がない人には面白くないかも知れませんが、QUEENが好き、ロックが好きな人にはとても楽しめる映画でした。

人間ドラマあり、感動のライブシーンあり。

LIVE AIDのライブがクライマックス&ラストシーンで、QUEENの絶頂(というと異論はあると思いますけど)に酔い知れることができます。

なにより過去のミュージシャンのいきいきした姿を(仮に俳優が演じてるとしても)映画の中で見れるのとても嬉しいものです。


さて、ビートルズの映画といえば2016年に「EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years」が公開され、とても出来のいい作品でしたけど、ドキュメント作品だったんですよね。

ドキュメントは本人達が観れてもちろん嬉しいんですが、「ボヘミアン・ラプソディ」を観て、ドラマ仕立てのビートルズ物語が観てみたいなと思いました。

ビートルズのドラマ的映画は過去にもあるんですが、バンド全盛期の映画ってないんですよね。

「BACKBEAT」「NOWHERE BOY」は、それぞれデビュー前のスチュアート・サトクリフ、ジョンが主人公。
(どちらもDVDで入手できます)
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そして解散後のジョンとポールを描いた「TWO OF US」
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1976年4月にポールがニューヨークのジョンを訪れた日が題材という興味深い作品なんですけど、「TWO OF US」は残念ながら日本盤DVDが発売されてないんですよね(強求! 日本盤発売!)。

このようになぜか、ビートルズのドラマはでデビュー前か解散後の話なんです。

数年前に元オアシスのリアム・ギャラガーが解散時期のビートルズの映画を作ると言ってましたが、その後 進展はないようですし。


もし「ボヘミアン・ラプソディ」のようなバンド全盛期のドラマを作るとしたら、ビートルズの場合はどのあたりの時期に焦点を当てるのがいいでしょうね。

「ボヘミアン・ラプソディ」ではデビュー、人気バンドへ、フレディのソロ活動とバンドの活動停滞、LIVE AIDでの復活ライブで大円団、という綺麗な起承転結だったんですけど、ビートルズならどうでしょう?

QUEENにとってのLIVE AIDのような大円団イベントが、ビートルズにはないんですよね。

ルーフトップ・コンサートでは大円団とはいかず、特にジョージとリンゴは楽しそうじゃないし(笑)

起承転結を作るとしたら、デビュー、人気バンドへ、ツアー中止、アルバム「サージェント…」作成

あるいは、デビュー、人気バンドへ、解散の危機(ゲットバック・セッション)、アルバム「アビー・ロード」作成、ですかね。

「アビー・ロード」の最終曲、「THE END」のレコーディング。

ギターを抱えたジョン、ポール、ジョージの3人が一緒にレコーディング・ブースに入り、向き合いながら順番にギターソロを弾く。

「この演奏が終わったら、ビートルズも終わりだ」

そう感じている3人は演奏を辞められず、いつまでもいつまでもギターを弾き続ける…

こんなエンディングがいいかも知れませんね。


解散後にもCDが発売され、書籍が刊行され、映画が作られて。

解散後にも妄想して楽しませてくれる。

ファン冥利に尽きますね、本当に。
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映画「Let It Be」が公式DVD化されない理由

2016/11/17 11:15|映画TB:0CM:2
映画「Let It Be」では、ビートルズの解散の予兆を描くためにに意図的な編集がされていることは以前にも書きました。

先日あらためて海賊盤のDVDを観なおしてみたんですが、本当に細かく編集されています。

最初の30分だけでも「あ!っ」と思ったシーンが2つあったのでご紹介します。ビートルズ映画の研究家であれば既に知っていることだと思いますが。

そしてそこに、「Let It Be」が公式DVD化されない理由があるのではないかと感じました。

それではまず、「I've Got A Feeling」の演奏シーン。

演奏の始まりのシーンです。
I've gotta 1

ジョージは赤い服を着ています。
I've gotta 2

ですが、次のシーンではジョージの服が青に。おそらく別の日の演奏でしょう。
I've gotta 3

いったん演奏が終了して、ポールがジョンのギターに注文をつけます。
3 4

そして、演奏を再開しますが。
6 7

座ってコメントしていたポールが、再開後にはいきなり立ち上がって歌っています。
8

そしてこの場面ではジョンのコーラスが聴こえているのですが、映像ではジョンは口を閉じたままで歌ってません。
9

立って歌うポールからカメラが左にパーンすると、ジョージの服がまた赤に戻ってます。
10 I've gotta 4

そして演奏の終わり。ジョージの服がまた青になってます。
last

複数回の演奏シーンの断片を繋ぎ合わせて1回の演奏シーンに編集してあるようです。


そして次は、ポールとジョージの有名な口論シーン。

まずポールがジョージのギターが曲に合っていないと言い出します。
talk 1 talk 2

ポールの発言に対して、プレイバックできるテープ・レコーダーがあればいいんだけど・・・とジョージが返答します。
“テープ・レコーダーがあれば・・・”というジョージの言葉を覚えておいてください。
talk 3

もっとシンプルなギターをというポールの要求に、それじゃあコードだけ弾こうかと答えるジョージ。
talk 4 talk 5

自分の注文がジョージのプライドを傷つけたと気づいたポールが弁解します。
talk 6 talk 7 talk 8

そしてあらためてギターの弾き方をジョージに注文すると・・・。
talk 9 talk 10

ジョージが苛立ちを爆発させます。
talk 11 talk 12

そこに「テープ・レコーダーがあればいいのにな」とジョンが割って入ります。
talk 13 talk 14 talk 15

ジョージの「テープ・レコーダがあれば・・・」を受けて、一見するとジョンが仲裁してるようにみえますが、ジョンの発言時にはポールの服が朱色から黄色に変わっています。つまりこのジョンの発言はポールとジョージの口論とは全く関係のないものを、いかにもジョンが仲裁しているのように編集してあるわけです。

冒頭の30分をさっと観ただけでもこれだけの編集が目につくくらいですから、異なるシーンを繋ぎ合わせて監督が思い描くストーリーを作る編集が、おそらく全編にわたってなされているのではないでしょうか。

そしてポールが映画「Let It Be」の公式DVD発売を嫌がっているとしたら、おそらくその編集が理由の1ではないかと私は思います。

「俺はその時、そんなこと言ってないぞ」とか「あいつはあの時、本当はこう言ったんだ」

「いかにも険悪そうに見えるけど、あの時本当はみんなで大笑いして楽しかったんだぞ」

みたいな事実がたくさんあるんじゃないでしょうか。

前後の文脈と関係なしに、その一言や一場面だけを切り取られて恣意的に編集された部分が多数あるとしたら。

そんな ねつ造のような編集が少なくともポールは気に入らないのではないかと、今回 海賊盤DVDを観なおして思いました。

もしそうならポールが健在なうちは、公式DVDの発売は難しいでしょうね。
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「ザ・ビートルズ ~EIGHT DAYS A WEEK-The Touring Years」感想

2016/10/20 13:40|映画TB:0CM:0
「ザ・ビートルズ ~EIGHT DAYS A WEEK-The Touring Years」
ビートルズ映画

私の住んでる地域での上映は、残すところあと1週間のようです。

9月22日の公開から1ヶ月。こんな映画はビートルズのファンしか観ないだろうから、2週間くらいで終わっちゃうんじゃないかなあと思っていたんですけど、予想外に長く上映されてうれしいです。

もちろん私も鑑賞しましたので、今さらですけど感想を書きたいと思います。

ビートルズの歴史を語りだすと、このエピソードも入れときたい、あのエピソードも入れとかなきゃと、どんどん膨れ上がってしまうものなんですけど、この映画ではビートルズのデビューからツアー中止までをコンパクトに上手にまとめてありました。

タイトル通りツアー活動が中心で、音楽性についてはあまり時間を割いていませんけど、ある程度 割り切りって編集しないとまとまりませんからね。視点が本国イギリスではなくアメリカからだったので、ビートルズをうまい具合に客観視できていたように思います。

またこういう伝記物では、本人以外の関係者のコメントが長くて退屈することがあるんですけど、この映画ではそのあたりも短めにしてあり、テンポよく進みます。

前半はビートルズの快進撃とファンの熱狂ぶりが中心です。

ビートルズのおかげで「自分を好きになっていいんだ」「自分の生きたいように生きていいんだ」と思えるようになって世界が突然輝いたというウーピー・ゴールドバーグさんのコメントには、ビートルズの存在が当時の若者の人生に与えた影響の大きさを再認識させられます。
ウーピー

また当時のアメリカでは人種差別のため白人と有色人種とでは入場エリアが分けられていた会場があったのですが、ビートルズの反対によりその会場での座席の人種指定がなくなり、自分の横に白人がいるという状況に「自分も彼らも同じ人間なんだ」と初めて思えたという黒人女性のコメントは感動的でした。

後半ではビートルズが加熱するビートルマニアに疲れていく様子、そしてジョンの“キリスト発言”からツアー中止までで、やや重くるしい雰囲気になりますが、DVD「アンソロジー」程ではなかったです。

目新しい映像が少ないとか、音源が映像と違うものに差し替えられてる部分があるなど、ネットでは批判のコメントもちらほら見られますけど、ビートルズが好きなら間違いなく楽しめる映画でした。

ツアー中止後の後編はエプスタインの死やインドへの傾倒、そして解散など、今回の映画ほどいきいきと爽やかなものにはならない気がしますけど、それでもやはり楽しみですね。

ところで、リアム・ギャラガーが制作すると言ってたビートルズの解散期の映画はどうなったんでしょうね。
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リアム・ギャラガーの映画については、こちらをどうぞ⇒
『映画にまつわる小ネタを2つ』

映画「Let It Be」の青りんご

2016/08/22 17:05|映画TB:0CM:2
2007年にニール・アスピノール(当時 アップル代表取締役)がDVD向けにリマスタリング作業を行っていると発言した後、いっこうにDVD発売のない映画「Let It Be」。

この映画はビートルズの解散へのドキュメントとして認識されており、監督のマイケル・リンゼイ=ホッグは意図的にそういう編集をしたようです。

ビートルズの思い出話にひたるポールの横で、ヨーコが気になるジョンは彼女の方ばかりちらちら見てるシーンなどがそうですね。

でもこの映画が撮影されたのは1969年1月で、そもそもこのセッションは今後のビートルズの活動を模索するための企画であり、この時点でビートルズの解散を誰も公言していなかったはずです。

ジョンがポールに向かって初めて脱退を宣言をしたのは1969年9月20日のことで、それも関係者以外には秘密にされたくらいです。

ですから撮影自体は解散を前提に撮影されたものではなく、編集によって意図的にビートルズの解散を強調した映画だと思っていました。


しかしながら先日 この映画を久しぶりに観なおして(もちろん海賊盤DVDです)あることに気づいて私は驚きました。

「Let It Be」のオープニング。

ピアノを弾くポール。そばにはリンゴがいます。
Let It Be OP 1

このポールのピアノがもの悲しくていいメロディなんですが、それは今は置いておいて。

ポールの前、ピアノの上に何かが置かれています。

別のシーンで。
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アップにしてみると。
vlcsnap-2016-10-24-22h46m57s296-2.jpg

ピアノの上に置いてあるのは、齧られてボロボロになった青りんご(アップル)なんです。

ご存じのとおりアップルはビートルズの会社の名前で、レコードのレーベルにもなっており、青りんごはビートルズの象徴です。
Beatles white album side A

りんごの丸かじりのような手が汚れる食べ物を、楽器を演奏するポールが手に持っていたとは思えません。

そこに偶然置いてあったものなら、撮影の邪魔になるので除けるでしょう。

ならばこのボロボロのりんごは、意図的に置かれたとしか考えられません。

置くとすれば撮影スタッフ。そこには監督のマイケル・リンゼイ=ホッグの意向があったはずです。

齧られた青りんごをビートルズ解散の象徴として映画の小道具に使う。

そういう意図をもって用意されたものだと思います。


周りの人達からみるとビートルズが解散してしまうのが明らかな状況で、むしろビートルズの本人達が最も解散をまだ具体的に思っていなかったのかも知れません。

メンバーがまだ自覚していなかった本音を映しだしたドキュメント映画。

そう考えると、ポールやリンゴやアップルの関係者が、この映画を公式に発売する気持ちになれないのもわかる気がします。
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ビートルズのドキュメント映画 9月22日公開

2016/07/11 15:40|映画TB:0CM:0
以前にも記事にしたことがあったビートルズのドキュメント映画が、9月22日に公開されます。

ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years
【オフィシャルサイト】
Beatles The Tour Years

7月9日から前売り券も発売になりました。

「EIGHT DAYS A WEEK」というサブタイトルはもちろんビートルズの曲名からですが、「1週間が8日分あるような疾走の日々」という感じでしょうか。

「THE BAND YOU KNOW. THE STORY YOU DON'T. (誰もが知ってるバンドの、知らざれるストーリー)」

というキャッチコピーが興味をそそりますね。

映画は前編と後編の2部構成になっており、今回公開される前編は、デビューからツアーを終了した1966年までのようです。


私が10代の頃は「ビートルズ復活祭」というファンクラブ主催のフィルムイベントが毎年あり、映画館サイズのスクリーンでビートルズの映画やコンサートのフィルムを観た思い出があります。

今ではDVDやネットなどで動くビートルズをいつでも観れる一方で、大きなスクリーンで観れる機会がありませんので、上映が待ち遠しいですね。



内容はどうなんでしょう。予告フィルムからはどれくらい「THE STORY YOU DON'T.」が描かれているのかはうかがい知れませんが、暴露話的な内容は期待してませんし、ゴシップ的な裏話はむしろ映画にしてほしくないと思っています。

最近に出版されたビートルズ関連の本を読んでいると、昔なら絶対書かれていなかったようなメンバーの性格の悪い面や、奔放な女性関係なんかが書かれていることが時々ありますが、今回は劇場公開の映画ですから、今でも世界中に多くのファンがいるビートルズの素晴らしさを一般の人々にも共感してもらえるような、そんな内容であっでほしいです。

アップルの公式発表によると「この映画はバンドの内部について考察する。彼らがどのように意思を疎通させ、プロジェクトを決定したか、どのように音楽を作ったか等。その一方で、ビートルズの比類なき音楽的才能とそれを補完し合う4人のパーソナリティを考察する」とのことです。まあアップルが関与してるんですから、ゴシップ映画にはならないでしょうね。

映画館の大画面で動くビートルズを観て、ビートルズに思いを馳せる2時間になりそうです。
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