私の心にはいつもビートルズがいます。 ファンの人とは共に楽しみ、ビートルズを知らない人には興味を持ってもらえる、そんなブログを目指しています。 コメント・相互リンクはお気軽にどうぞ!

ビートルズ・・・いつも心にビートルズ
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東京ヒルトン

Author:東京ヒルトン
ビートルズが大好きです。
中学生・高校生の頃は、クラスに1人や2人はビートルズのファンがいたものですが、最近は少なくなって、ビートルズのことで雑談できる機会もほとんどなくなりました。
そこでビートルズ談義のできる場を! とこのブログを立ち上げました。
皆さん、よろしくお願いします。

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ゲット・バック・・・ネイキッド 1969年、ビートルズが揺れた21日間

2017/02/14 14:35|書籍TB:0CM:2
最近読んだ本の紹介です。

藤本国彦著
「GET BACK...NAKED 21DAYS THAT ROCK'N'ROLLED THE BEATLES IN 1969~ビートルズが揺れた21日間」
Get Back表紙

1969年1月2日から1月31日までの通称「ゲット・バック・セッション」を振り返るという、今までにありそうでなかった内容で、一日の出来事を2ページずつで紹介しています。

「ゲット・バック・セッション」を時系列で解説した本は他で見たことがなく、セッションの始まりから終わりまでが簡潔にわかるようになっていてとても面白いです。ジョージが一時脱退する前後の様子や、ジョンのジョージに対する辛辣な態度が生々しく感じられます。

ですが、「ゲット・バック・セッション」についての本のはずなのに、セッションについてのページは全体の3分の1くらいしかないんですよねえ。ビートルズの活動がリアルに感じられる内容だけに、ボリュームが少ないことがとても残念です。

あとはこのセッションがどういう過程で「Get Back」というアルバムに編集されて、それが「Let It Be」というアルバムになったのか。そしてビートルズの全アルバムのジャケット・デザインの解説。巻末に意図不明な「女子高生 放課後ロンリー・ハーツ・クラブ」という漫画が収録されています。

アルバム「Get Back」~「Let It Be」の制作過程も興味深い内容です。

アルバム「Get Back」が発売されなかったので、編集したグリン・ジョンズの名前はビートルズ史では概ね低評価なんですが、ビートルズ以外にもローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、スティーヴ・ミラー・バンド、ザ・フー、イーグルス、エリック・クラプトンなどを手掛けたロック界の名プロデューサーです。そのグリン・ジョンズが「Get Back」を編集した際に、印税は要らないからアルバムに制作者の名前をクレジットしてほしいと希望した話などは、当時からビートルズの存在が別格で、ビートルズの制作にかかわることがいかに名誉であったかが感じさせるエピソードです。

またフィル・スペクターの依頼で「The Long And Winding Road」のオーケストラ・アレンジを加えたリチャード・ヒューソンは、それから1年間はポールとジョージ・マーティンから口をきいてもらえなったそうですが、その後にポールから「My Love」のアレンジを依頼され、その時にはポールからの指示は特になく ヒューソンの好きなようにやらせてくれたんだそうです。「The Long And Winding Road」にオーケストラ・アレンジを加えたことに激怒していたポールですが、アレンジそのものは実は高く評価していたようです。

そして既存のビートルズ本とは趣を異にするこの本のもう1つの大きな特徴は、その形。

上の写真でおわかりのように長方形ではなく台形の本で、おまけに中のページがすべていびつになっていて、辺と角がばらばらです。
Get Backページ

これは本の中でも書かれている「今までにないことをやる」というビートルズの精神を引き継いだ趣向のようです。

楽しい遊び心にうれしい気持ちにはなるんですが、この凝った製本のせいで値段が3000円(+税)と高くなってるのかも知れません。

内容の面白さは間違いないので、機会があれば是非お手に取ってみてください。
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書評 「ビートルズの真実」

2016/01/25 21:35|書籍TB:0CM:0
ずっと前に買ったまま読まずにいた「ビートルズの真実」を読みました。
ビートルズの真実

対談形式でビートルズの生い立ちから解散後までを語っており、私はとても興味深く面白く感じて読了しましたが、ビートルズ・ファン初心者向きの本ではないです。

文庫本で550ページ程ある分厚い本でして、メンバーの生い立ちから時代順に話は進むんですがビートルズ・デビューまでなかなかたどり着かず、338ページ目でようやくジョージ・マーティンの下で初レコーディングしますけど、460ページ目でもう解散しちゃいます(笑)

レコード・デビューまでに約340ページ、デビューから解散までに約120ページ、解散後に約90ページと、ビートルズ本でありながら“ビートルズ前”に偏ったページ配分なんですが、それだけビートルズ4人の生い立ちや性格・人間性に重点を置いた内容なんですよね。

対談といっても単なる個人的な感想や思い入れを語っているのではなく、なるべく根拠となる証言や出典が示してあり資料としての価値も高いと思いますし、通常の音楽雑誌の対談やエッセイではあり得ない内容の深さなので、ビートルズのことは大概知ってるつもりの私のようなファンでも十分楽しめました。

ただし著者のお二人はビートルズをべた褒めするようなところはなく、むしろ辛辣な発言も多数みられ、読んでいて心が痛むところも多々ありました。

解散後にジョンが「ポールの悪口を言っていいのは自分だけ」みたいな発言をしてますよね。ポールのことをよく知っていて愛情があることの裏返しだと思いますけど、この本にもそんなビートルズへの知識と愛情の裏返しのようなものを感じます。

それに憤るほど私も真っ直ぐなファンではないですが、読み終わってから、ビートルズの4人とは個人的には付き合えないかなと感じてしまいました(笑) ネタバレになるので書きませんけど、メンバーの性格と女性関係については他の本ではまずみられないような内容です。

ビートルズと熱愛中みたいなファンの方にはちょっと勧めにくいですが、長年連れ添った夫婦のような心境のファンの方にはきっと満足できる本だと思いますよ(笑)
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期待外れ「ブライアン・エプスタイン ストーリー」

2015/07/23 13:42|書籍TB:0CM:2
前回の記事でご紹介した「ザ・フィフス ビートル ブライアン・エプスタイン ストーリー」を読み終えました。

ブライアン・エプスタイン・ストーリー

私の感想を一言でいうと、期待はずれ、です。

まず、思っていたよりもビートルズのメンバーとのやり取りはでてきません。

ビートルズ物語でなくエプスタイン物語ではありますが、エプスタインの生涯が注目されるのは彼がビートルズのマネージャーで「5人目のビートル」だったからですので、内容にもっとビートルズの話を盛り込むべきだったと思います。本のタイトルは「5人目のビートル」なんですから。

キャバーンクラブでのビートルズとの出会い、ピート・ベストにグループを辞めるよう話したこと、シェイ・スタジアムでのコンサート、ツアーを辞める決断。

エプスタインについて、ビートルズ側からみればこのあたりはとても重要なエピソードだと思うんですが、いずれもがとてもあっさりしていたり、全く触れられていなかったりです。

アルバム「ラバー・ソウル」を作ってしばらくすると、今度は「サージェント・ペパー・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を完成させ、いつの間にかインドに行っていたりと、ビートルズの行動も予備知識のない方にはわかりにくいと思いますし、またビートルズのメンバーの心情は全く描かれていません。

エプスタインの孤独を考えるときに、ビートルズが成長するにつれてマネージャーとして友人としてビートルズがエプスタインを必要としなくなっていき、その心の隙間が次第に大きな穴へと拡がっていく過程を抜きにはできないと思うんですが、そこがうまく描かれていません。

ビートルズにとってはマネージャーはエプスタインでなくてもよかったんじゃないか、メンバー達もそう思っていたんじゃないかと、むしろそう感じてしまう内容です。

また本のあとがきで「ビートルズのことは広く知られているのに、エプスタインのことはほとんど知られていない事実に云々」とありますが、同性愛のことはもちろん、この本に描かれていることはビートルズファンなら大体知っていることばかりです。

この本で私が初めて知ったこととしては、(この本の内容が事実なら)エプスタインが同性愛の恋人から金銭的に脅されていたというくだりなんですが、このエピソードのために、エプスタインは自分が同性愛者であることに悩んでいたというより脅迫されていたことに悩んでいたような印象を受けてしまい、かえってエプスタインの苦悩がわかりにくくなっている気がします。

実際のところこの本はビートルズファンのためのエプスタイン物語というより、エプスタインを題材に同性愛者の人権を考えるための本という趣きです(あとがきにもそれらしい記述が少しあります)。

全編水彩画のきれいな絵は一見の価値があると思いますが、エプスタインとビートルズの物語では決してありませんので、これから読んでみようと思う方はそのあたりを期待しない方が、かえって楽しめるのではないかと思います。
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アップルの中のヨーコさん

2013/06/10 16:58|書籍TB:0CM:10
久々の更新です。

前回の記事でアレン・クラインをマネージャーにすることにジョンが最も積極的だったことを書きましたが、そのあたりについての追加です。

ビジネスとしてビートルズに興味を持っていたクラインがジョンにアプローチしてきたのが2人の馴れ初めというか、マネージメント契約のきっかけなんですが、ここにヨーコさんが噛んでいたようなんですよね。

ジョンはクラインとの初めての会談の席にヨーコを同席させてまして、これは当時のジョンとヨーコさんの状況なら想定内のことなんですが、この会談の後に、ジョンのビジネス上の管理をクラインに代行させる委任状をタイプライターで打ったのは、なんとヨーコさんだったんだそうです。

ジョンが契約なんかに疎くて委任状を自分で書けなかった可能性はありますけど、普通は音楽ビジネスを本業としてるクラインが用意しそうなもんですよね。

その書類をヨーコさんが作ったというところに、ヨーコさんは芸術や私生活だけでなく、ジョンにとって既にビジネス・パートナーになっていたんだと気づかされました。

昨年10月にポールが「ビートルズ解散はヨーコのせいではない」と発言しまして、まあヨーコさんがすべてではないとは誰もがわかっているんですけど、やっぱり影響は大きかったんだと実感しましたね、あらためて。

なんだかオチのない記事になってしまいましたが、この記事はとりあえずお終いです(^^ゞ
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アップルの中のジョン

2013/04/25 15:46|書籍TB:0CM:10
さて久しぶりに「ビートルズ帝国 アップルの真実」の感想を書きたいと思います。

会社としてのアップルにビートルズのメンバーがどうかかわっていたのか。

ポール、リンゴ、ジョージに続いて、最後はジョンです。

アップルの赤字経営についてジョンが「このままでは我々は半年後に破産する」と語ったエピソードはよく知られていますが、ではジョンがアップルの経営のために良い働きをしたかというと、そうとは言えません。

むしろ組織をかき回して収集をつかなくした一番の人物がジョンだと言えると思います。

アップル・エンジニアの責任者にマジック・アレックスを推して、全く使いものにならないスタジオ作りに多大な費用を使ってしまったり、採算の取れないヨーコのアルバムのリリースをごり押ししたり、アメリカに移住してからはアップルのお金を浪費して生活するなど、ジョンがアップルの経営を悪化させたエピソードは幾つも挙げられるんですが、最も大きなことはやはりマネージャーとしてアラン・クラインを引っ張ってきたことでしょう。

アラン・クラインのビジネスマンとして評価はここでは論じませんが、このマネージャー問題がビートルズの解散の最も大きな火種になったのは間違いありません。

ところでローリング・ストーンズの元マネージャーということで、ミック・ジャガーがアラン・クラインをビートルズに紹介したという文章を目にすることがありますが、この本によるとそれは事実ではないようです。

以前からビジネスの対象としてビートルズに目をつけていたクラインがジョンにコンタクトを取ってきたのがきっかけで、なんとミック・ジャガーはクラインと契約するのを止めるように忠告しようとしてたんですよね。

忠告しようと“してた”というのは、ミック・ジャガーは2回ジョンに忠告しようとしたんですが、1回目の機会ではジョンはミックとの会談になんとクラインを同席させたんですよ。これではさすがのミックもつっ込んだ発言ができなかったようです。

そしていよいよ契約するらしいと聞きつけたミック・ジャガーは親切にも もう一度ジョンに忠告しようと連絡を取るんですが、その時にはすでにジョンがクラインと契約した後だったわけです。

マジック・アレックスについてもクラインについても、そしてヨーコについてもそうなんですが、この頃のジョンは他人の意見に耳を貸さずに妄信しちゃうんですよね。自分に都合のいい人物を。

ジェフ・エメリックの「ビートルズ・サウンド 最後の真実」の中のジョンもそうなんですが、この頃のジョンってドラッグとヨーコにぞっこんでヘロヘロになってしまい、正常な精神状態ではなかったんじゃないかという気さえします。

とにかくこの頃のジョンについては、知れば知るほど気が重くなることが多いです。『人気ブログランキング』へ

アップルの中のジョージ

2013/03/25 23:00|書籍TB:0CM:2
さて「ビートルズ帝国 アップルの真実」の感想に戻ります。

今回はアップルにおけるジョージについてです。

アップルの事務所に一番よく顔を出していたのはジョージでした。

アップルの状況をきちんと把握しないといけないという自覚があったようで、ビートルズの4人の中で最もアップルの運営を気にかけていたようです。

ですが経営手腕があるわけではないので、ジョージは経営そのものよりもアップルの事業に積極的に係わることでアップルに貢献しようと努め、その代表が新人を発掘してプロデュースすることでした。

もともとはジョージに自作の楽曲の提供が少ない分、プロデュースの仕事をしてアップルに貢献してもらうという意図が会社にあったようなんですが、ジョージはそういう意図を抜きにプロデュース業にやりがいを感じていたようです。

ビートルズの中ではジョンとポールに頭を押さえつけられるような立場でしたから、自分がリーダーになって新人ミュージシャンの音楽をプロデュースすることに充実感があったのでしょう、きっと。

ところがこの本によると、ジョージのプロデュースしたミュージシャンは期待ほど売れず、アップルの経営にはあまり貢献しなかったそうです。

プロデューサーとして後年一定の評価を得ているジョージですので、これは私には意外でした。

ところで、そんなジョージのプロデュースの中で異彩を放っているのが「ラダ・クリシュナ・テンプル」。

この本にはランキング何位になったなどは書かれてないのですが、それなりにヒットしたそうです。

さてビートルズのファンや60年代のロックが好きな方なら、「ラーガ・ロック」という言葉をご存知と思います。

Wikipediaには

ラーガ・ロックとはロックにインド音楽、またはインドの民族楽器を取り入れたもの。

1965年、ビートルズのジョージ・ハリスンが、アルバムラバー・ソウルに収録されたジョン・レノンの楽曲である「ノルウェーの森」においてシタールを取り入れたことが始まりと思われるが、後にローリング・ストーンズのギタリストであるブライアン・ジョーンズが「ペイント・イット・ブラック」や「マザーズ・リトル・ヘルパー」などの曲でシタールを演奏しているほか、キンクスなどが取り入れている。

ジョージ・ハリスンがビートルズ在籍中に発表した「ラヴ・ユー・トゥ」、「ジ・インナー・ライト」などはロックというより、むしろインド音楽そのものである。


と書かれているんですけど、私には今一つピンときませんでした。

なぜなら「ノルウェーの森」やローリング・ストーンズの曲はシタールを楽器として使用してはいますが楽曲自体は従来の曲ですし、解説の通り「ラヴ・ユー・トゥ」、「ジ・インナー・ライト」はロックではありませんから。

ですのでラーガ・ロックって本当はどんなものなんだろうとずっと思っていたんですが、今回この本でラダ・クリシュナ・テンプルを知り、こういうものだったのかと納得しました。

いや、ちょっと違うのかな? 

当時の音楽事情に詳しい方がおられれば教えてください。『人気ブログランキング』へ

アップルの中のリンゴ(来日公演に寄せて)

2013/02/21 14:17|書籍TB:0CM:2
リンゴの来日公演が迫ってきました。

初日の公演が2月25日ですが、何日に来日するんでしょうね?

いいコンディションで来日してくれるといいですね。


さて「ビートルズ帝国 アップルの真実」の中から前回はアップルにおけるポールについて書きましたが、今回はリンゴについて書きたいと思います。

が、この本の中で、リンゴはほとんど活動してないんですよね。

アップルの映像部門で映画関係の仕事を少ししていただけで。

それも映画の仕事を極めようという態度でもなく、ビートルズがバラバラになって音楽でやることがないから映画の関連をやっているような印象で、本心から映画の世界に進出したい気持ちはなかったんじゃないでしょうか。

もう今はやってませんしね。


アップルの経営にも4人のメンバーの中で最も係わりを持っていなかったようです。

ビートルズの中での発言権が小さかったのか、もともと会社に興味がなかったのか。

私は両方ではなかったかと思うのですが、とにかくリンゴはじっと時間が過ぎるのを待っていたかのような印象です。

本格的なソロ・デビューアルバム「RINGO」のリリースが1973年と4人の中で一番遅かったのも、アップルの経営や訴訟問題が一段落つくのを待っていたんじゃないでしょうか。


70年代後半からはソロ・アーティストとして落ち目になり、さらに自身のレコード・レーベルの立ち上げと失敗、離婚、アルコール中毒と苦難の道をリンゴは歩むのですが、それらの問題をクリアして1989年にはオールスター・バンドを結成してライブ・ツアーを開始。1992年からはコンスタントにアルバムを発表しながらツアーを継続して今回の来日公演に至るわけですが、冷静に考えると奇跡のような復活なんですよね。ホント。

だって80年代にはイギリス、アメリカの両国でニュー・アルバムがリリースされないくらい落ちぶれてしまってたんですから。

「元ビートルズ」であるがゆえに今のリンゴを「昔の名前で出ています」的にみる向きもありますが、あれほど落ちぶれてからここまで復活するのは、並大抵のことではないですよ。

「元ビートルズ」の肩書だけでやっていけるのなら、そもそもそんなに落ち目にならなかったでしょう。


リンゴ本人の音楽への情熱と真剣な取り組みはもちろん、リンゴを支えて盛り上げようと思う仲間達のサポート。

「With A Little Help From My Friends」を地でいくリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドの来日公演。

楽しい時間をリンゴと共有したいと思っています。『人気ブログランキング』へ

アップルの中のポール

2013/02/14 15:47|書籍TB:0CM:0
さて「ビートルズ帝国 アップルの真実」を読んで、まずはポールについての感想です。

私が正しく認識していなかっただけで、詳しい方にとっては既知の内容も多いと思いますけども。


ブライアン・エプスタインの急死でビートルズのマネージャーが不在になり、アップルの経営悪化が顕著になった頃に、財務の専門家にアップルを任せようということになりまして、

その時にジョンとジョージとリンゴは、元ローリング・ストーンズのマネージャーとして知られるアレン・クラインを推し、ポールは恋人リンダの父である弁護士リー・イーストマンとその息子ジョン・イーストマン(リンダの兄)を推すわけですが、

原則的に多数決で物を決めるビートルズでしたから、ポールの意見は通らなかったわけです。

ポール以外の3人、特にジョンはポールの姻戚がアップルに入ってくることで、アップル内でのポールの発言権が増すことを嫌がったんですね。

で、ここでよく「アレン・クラインがビートルズの新マネージャーになった」と言われるんですが、厳密には違うんですよ。

アラン・クレインはジョン、ジョージ、リンゴと個々のマネージメント契約をしただけで、「ビートルズというバンド」のマネージャーになったわけではなかったんですよね。

そういわれてみればブライアン・エプスタインがビートルズのマネージャーになった時も、メンバーの4人が各々が契約書にサインをしており、「ビートルズ」というバンド単位で契約したわけじゃなかったと思います。

で、アップルにおいてポールだけが自分のマネージメント契約をイーストマン親子と交しまして、ビートルズはマネージャーの異なるメンバーが集まったバンドになったのでした。

グループで各々のメンバーが違うのは変なような気がするかも知れませんが、今日本で大人気のAKB48なんかもそうなんですよね。彼女達の事務所はバラバラですが、1つのグループとして活動しているわけです。

ビートルズの場合は「ビートルズというバンド」と「ビートルズのアップル」を同じと考えるから不思議な気がするわけです。

さてこのマネージャー問題。

この本の著者は取材を終えて、イーストマン親子に任せた方がアップルにとってよかったのではないかと書いていますが、それはその後の歴史を知っている今だから言えることかも知れません。


そしてアップルにおけるポールといえば、メリー・ホプキンのプロデュースがよく知られています。

メリー・ホプキンのデビュー曲「Those were the days」。


ポールの作曲ではないことは知っていましたが、もともとはロシアの歌謡曲だったそうです。

それを1966年にポールはナイトクラブで聴き、この曲を歌うのにふさわしい歌手をずっと探してたところ、1968年にメリー・ホプキンを知って彼女に歌わせようと思ったとのこと。

2年も前に聴いた他人の曲を頭の中にとどめて歌い手探しをしていたところなど、音楽そのものが大好きなポールらしいといいましょうか、思いつきで行動するタイプのジョンにはあり得ないことだと私は思いました。

ポールのプロデュースしたメリー・ホプキンのレコードはヒットしたんですが、ポールは1969年9月のレコーディングを最後にメリー・ホプキンのプロデューサーを降りてしまいます。

一般にはポールがポップな路線でプロデュースしようとしたのに対してメリー・ホプキンがフォーク路線を希望したため、両者の主張が折り合わなかったからだと言われていますが、音楽的志向の違いに加えて、マネージャー問題でビートルズとアップルに対する熱意を失ったポールが1969年9月のアルバム「アビー・ロード」リリース後にスコットランドの農場に引きこもってしまってアップルの事務所に姿を見せなくなったことも一因だったようです。

この頃のビートルズの活動を考える時、アップルの問題を抜きには語れないんですよね。『人気ブログランキング』へ

「ビートルズ帝国 アップルの真実」を読んで~はじめに

2013/02/11 18:03|書籍TB:0CM:0
前回の記事に引き続きまた本を読んでの感想になりますが、今回の本はステファン・グラナドス著「ビートルズ帝国 アップルの真実」です。
ビートルズ帝国アップルの真実

ビートルズが立ちあげた会社としてのアップルについてのルポといったところですが、ビートルズが好きな人でなければ全く面白くない内容だと思います。

ですが、アップルの設立から現況までを記録した資料としては大変貴重だと思いますし、読み応えがありました。

またアップルに関することで私が長年思っていたのと違う事実がいくつもあり、その点ではビートルズとの付き合いが長くビートルズにそれなりに詳しい人ほど楽しめる本かもしれません。

これから何回かにわたってこの本の内容と自分の感想を書いていきたいと思いますが、今回は総論的に。


さて「ビートルズのアップル(という会社)」について私が持っていた知識やイメージは、およそ以下のようなものでした。

①ビートルズが音楽、映像、出版、ファッションなど新しい文化を創造することを目的に作られた会社

②ビートルズのメンバーは設立当初こそ会社経営に熱心だったが、次第に飽きて興味を失った。

③設立当初 会社に対する熱意のあったビートルズは、社内のトイレットペーパーの紙質にまで注文をつけた。

④ポールはいわゆるケチで、会社の財務に細かく口出しした。

ところがこの本の内容が事実だとすると、私の頭の中のこれらのエピソードはほとんど事実ではありませんでした。

まず、

①事業としてそれらに携わったのは事実であるが、アップルはもともとビートルズの財産管理ならびに拡大を目的に設立された会社でした。

もちろん新しい文化をという意気込みもあったようですが、会社設立のきっかけは1967年にブライアン・アプスタインとのマネージメント契約が切れるので、その後のマネージメントを考えてのものでした。

②「ビートルズは当初、会社経営という遊びに夢中になった」という言葉を過去に耳にしたことがあったんですが、実際には最初からビートルズの4人は経営には熱心ではなかったようです。

むしろ他人任せにしていたことは、アップルの経営悪化の一因かも知れません。

③本書の中にはトイレットペーパーのエピソードは出てきませんでした。単なる伝説かも知れません。

④ポールがケチだったということも、4人の中でポールが特別に財務に口出しをしていたという記載もありませんでした。

(1970年代、ウイングスのリード・ギタリストであるデニー・レインへの給与が世界的人気バンドのメンバーとは思えないほど少なかったという記載は、他の本で読んだことはありますが)

とまあこのように、私の今までのアップルへの印象を覆す内容が多くありました。


次回からは本の内容について思ったことを、各論的にご紹介したいと思います。『人気ブログランキング』へ

「ビートルズ原論」を読んで

2013/01/28 23:40|書籍TB:0CM:0
和久井光司氏の「ビートルズ原論」という本を読みましたので、感想を少し。

メンバーの人間性についての記載が乏しいので、ビートルズを知らない人への入門書としては面白味がないかも知れませんが、ビートルズをよく知るファンであれば楽しめる本だと思います。

ビートルズ原論


通して読んで印象に残ったのは、

①ビートルズの音楽性のルーツにキルト音楽があるという主張

②ビートルズは初めて「バンド音楽」を確立したという主張

③ビートルズ音楽に特徴的で特異なコードの使い方

でしょうか。


さて、この本の「はじめに」にはこう書かれています。

「ザ・ビートルズ。彼らを『二十世紀のポピュラー音楽史上最高のグループ」と呼ぶことに異論を唱える人は、おそらく世界中探してもほとんどいないだろう。(中略)『なぜそれほどまでにビートルズという存在は特別なのか』を、世界の識者は考えるようになった。(中略)ケルト音楽の特徴である2拍・4拍に置かれるアクセントと、ロックンロールのバック・ビートの酷似を彼らが気づいていたかどうかは判らない。(中略)もちろんそれは狙ってつくれるものではないし、彼ら以外のバンドも同じように考えたと思う。ところが、ビートルズだけが、“特別な存在”になりえたのである。『それはなぜか?』は本書でも大きなテーマとなっているが、(以下略)」

数多くのバンドがデビューして、時代の好みも変わっていく中で、なぜビートルズだけが特別な存在になったのか。

それを考察するのが本書の主旨のようなんですが、その部分はうまく説明できてない気がしました。

著者の主張はつまるところ「ケルト音楽とロックンロールの融合の妙」「非凡なコードの使い方」に行き着いてしまうんですよね。

でも色んな音楽性を取り入れたり、曲作りに特徴的な創意工夫があるのは、ビートルズに限ったことじゃないはずです。

もう20年以上前のことなんですが、音楽評論家の渋谷陽一氏がラジオでこんなことを言ってたんですよ。

「単に美しいメロディーを作れるという点では、ポール・マッカートニーよりスティービー・ワンダーの方が優れていると思う。でも我々にとって『元ビートルズ』というだけで、ポール・マッカートニーは特別な存在になってしまう。いったい『ビートルズ』って何なんだろう?」

私が知りたいのは正にそのことなんですが、この本ではその答えを知ることはできません。


それは永遠の謎なのかも知れませんけどね。『人気ブログランキング』へ

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