ブログの中でも書かれているように、ビートルズにとって4枚目のアルバム「BEATLE FOR SALE」は初期のアイドルからの脱皮の始まりを感じさせる過渡期的なアルバムで、ジョージ・マーティンのアレンジも前作「A HARD DAY’S NIGHT」の一発取りの雰囲気に比べて、かなり凝ったつくりになってきています。
しかし曲については前作のような疾走感あふれるロックが鳴りをひそめ、落ち着いたポップなものが多くなり、音もアコースティックな響きが耳に残るため、「BEATLES FOR SALE」はビートルズのアルバムの中では比較的地味な存在と認識されています。
“疾走感がなくなって落ち着いたアルバム”になったのは、当時のビートルズの状況を考えれば仕方がないというか、必然であったと思います。 イギリスでは1964年12月4日に発売された「BEATLES FOR SALE」は、非常にハードなスケジュールの合間をぬってレコーディングされているのです。