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              私の心にはいつもビートルズがいます。 ファンの人とは共に楽しみ、ビートルズを知らない人には興味を持ってもらえる、そんなブログを目指しています。 コメント・相互リンクはお気軽にどうぞ!

ビートルズ・・・いつも心にビートルズ
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東京ヒルトン

Author:東京ヒルトン
ビートルズが大好きです。
中学生・高校生の頃は、クラスに1人や2人はビートルズのファンがいたものですが、最近は少なくなって、ビートルズのことで雑談できる機会もほとんどなくなりました。
そこでビートルズ談義のできる場を! とこのブログを立ち上げました。
皆さん、よろしくお願いします。

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皆様への感謝とビートルズ来日記念

2020/06/29 17:33|書籍TB:0CM:0
大変ご無沙汰しています。約6か月ぶりの更新になります。
ブログ主はもうブログを辞めてしまったのではないかと考えておられた方もいらっしゃると思いますが、辞めたわけではありません。

新型コロナウイルス感染が世界的に流行し、音楽業界も活動停止を余儀なくされて、ビートルズに関するニュースもあまりなかったので、書きたくなるニュースがないなあと思っているうちに、こんなに期間が開いてしまった次第です。

さて今回久しぶりに新たな記事を書こうと思った理由は2つあります。

まず1つは、皆様に感謝の気持ちを伝えたかったからです。

このブログは「人気ブログランキング」の音楽(ロック・ポップス)部門に参加しています。
アフェリエイトもしてない純粋な趣味のブログなので、ランキング上位になることが目的ではないのですが、やはり上位にランクしていると「たくさんの人が読んでくれてるんだな」と励みになります。

そしてこの半年の間、当ブログはランキングトップ10から落ちることがありませんでした。新しい記事を一つも更新していないにもかかわらず。

ブログの読者の方々がこのページを訪れて「なんだ、まだ更新してないのか」と呆れつつも、「更新待ってるよ」と応援する気持ちでブログの下方を「ポチッとひと押し」してくれていたおかげだと思うのです。

感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

そして記事を書こうと思ったもう1つの理由は、54年前の今日、6月29日がビートルズ来日の日だからです。来日記念の日に皆様に感謝を伝えるとともに、新しい記事をお届けしたいと考えました。


さて久々の記事はビートルズ本の紹介です。その名は「ビートルズ来日学」

ビートルズ来日学

ビートルズ大学という研究会を主催されている宮永正隆さんが2016年に出版した本です。

日本に向かってハンブルグを出発してから、マニラに向かって羽田を飛び立つまでのビートルズの行動を、残された写真などの資料と当時の関係者への詳細なインタビューをもとに検証した来日ドキュメントです。この本の「関係者」は音楽業界人ではなく、飛行機の乗務員やホテルの従業員、テレビ中継のスタッフ、ホテルに出入りした紳士服や土産物屋の店員など、実際に身近にビートルズと接した人達ばかりで、とても詳しく当時の様子が説明されています。

参考として「4人が着ていた法被について」と「客室乗務員からみたメンバーの印象」をご紹介したいと思います。

ビートルズに日航の法被を着てタラップを降りてもらおう。そう考えたのは日航広報部でした。ビートルズに日航機に乗ってもらうために日航はビートルズとスタッフにファーストクラスの切符を無料で提供していたので、せめて宣伝になることをと考えたようです。
タラップ法被

ちなみに機内の見取り図がこちら。
機内見取り図

ファーストクラスとエコノミークラスとの境目は扉ではなくカーテンのみで、エコノミーの乗客がビートルズに会いに来ることが物理的に可能だったそうです。
実際には誰も来ず、またそんな事態に備えてか、ブライアン・エプスタインがファーストクラスの一番後ろの席に座っていました。
また日航機「松島」は途中でアンカレッジでトランジットし、9時間ほどしてからまた離陸したのですが、ハンブルグからアンカレッジまではファーストクラスにビートルズとは無関係な一般人が4人乗っていて、そのうちの1人は50~60歳代の日本人男性だったとか。

さて法被なんですがハンブルグから搭乗してすぐに、ビートルズは物珍しさもあって法被を着たそうです。世に出回っている以下の写真はハンブルグからアンカレッジへ向かう機内の様子です。みんな法被を着てますね。
法被1
法被3
法被5

しかしアンカレッジでいったん降りるときに法被を脱ぎ、同地から再び搭乗してからは興味をなくしてしまったのか、もう一度着るよう勧めてても4人は法被を着なかったんだそうです。「法被を着て機内でくつろいでいた」のはアンカレッジまでなんですね。

羽田に着いたときに法被を着てもらいたい日航スタッフ、具体的にはその使命を受けていた客室乗務員は困ります。

そしてしばらく後に乗務員の植村さん(男性)がラウンジに一人でいたポールに向かって「これを着ればもっと機内で楽に過ごせますよ。もし気に入ったら、羽田でこれを着て降りてください。差し上げますから。普通はあげないんです」とまた勧めたところ、「じゃ着てみようかな」と、ようやくポールが法被を着ました。

他の乗務員の重岡さん(男性)によると、アンカレッジに着陸する直前に「トランジット中、このまま着ていていいか?」と法被を着たポールが尋ねたそうで、ポールはけっこう法被を気に入っていたんですね(法被は機内のみというルールがあり、アンカレッジで降りるときには脱ぎました)。

そして羽田到着30分くらい前になってポールがラウンジから客室へと戻り、ポールの法被姿を見たジョージとリンゴも植村さんに法被をもらいにきました。

でもジョンは法被をもらいにきませんでした。ではどうやってジョンに法被を着せたのか。

ここで別の乗務員、コンドンさん(女性、旧姓:川崎さん)の登場です。飛行機が羽田空港に着陸して滑走路を走っているときに、ジョンはまだ法被を着ていませんでした。そこでコンドンさんは最後のチャンスだと思って言います。

「降りるときにハッピ・コートを着ていただけたら、日本のファンはきっと大喜びすると思いますよ」

するとコンドンさんに勧められたジョンは「Oh ! Good idea !」と言って法被を手に取ったのでした。タラップへと出る直前のことです。

タラップで手を振る4人が着ていた法被には、こんな裏話があったのです。
降りる直前法被


ところでビートルズ一向を担当した客室乗務員には、ブライアン・エプスタインからビートルズがサインした扇子がプレゼントされました。凄いお宝ですよね。
サイン扇子

それとは別に個人でサインをもらった方もおられるのですが、メンバーに対する印象が人によって違うのが面白いです。

ハンブルグからアンカレッジまでビートルズを担当した重岡さんは、4人の様子をこう述べています。

「シートベルト・サインがオフになって、3人がバァーっとラウンジに来てシャンパンを頼んですぐカードを始めましたよ。ジョンだけはほとんどの時間、自分の席でずっと何か難しそうな本を読んでましたね」
「ジョンは自分の席でじーっと本をすごく眼に近づけて見てましたよ。3人とはまったく交流なし。リーダーという雰囲気が漂ってましたね。最初から最後まで」

重岡さんからみてジョンはとても気難しい人だったようです。4人にサインをもらうときもまずポールに頼んで、つづいてリンゴ、ジョージも書いてくれたんですが、ジョンに頼んだら、チラッと重岡さんを見てからすぐに本に目を移して無視したんだそうです。

するとしばらく経ってポールが「ジョンのサイン、もらった?」とやってきて、まだだと知ると「そしたら僕がもらってやる。一緒においでよ」とジョンのところに行き、「美味しいディナーを我々のために提供してくれたじゃないか、そのお礼としてちょっとサインしてあげなよ」と言ってくれたんだそうです。そのサインがこちら。実物はA3サイズですから大きいです。ジョンの筆跡が苛立たしげですね。
サイン重岡

いっぽうコンドンさんは違った印象を持っています。コンドンさんがまずジョンにサインを頼むと、ジョンは快く引き受けて「To Satoko」と名前まで入れてサインをしてくれた上に、ジョン自らが他のメンバーにサインをもらってくれたんだそうです。驚きでしょう?

コンドンさんは「私としては『どんなことでもジョンにさえ言えば彼がやってくださった』という印象」「あとのかたたち(注:ジョン以外)は皆さん無口で無口で、正直いって近づき難かったんです」と、重岡さんとは全く異なる感想を述べておられます。

ジョンはコンドンさんのことを気に入っていたのでしょう。だから彼女に勧められたら、すんなりと法被を着たのだと思います。コンドンさんはタラップでの法被姿の立役者ですね。
サインコンドン


これらの他にも機内でのエピソードとして、ジョンがコックピットに入った話や、ポールが重岡さんに「イエスタディ」を歌った話、羽田の前に横田基地に寄ってビートルズ一向だけ降ろす計画など、たくさんあります。

でも、まだビートルズは日本に降りたってないんですよ。それでもこれだけ面白い話がこの本にはいっぱいあるわけです。ホテルに入ってからの毎日の生活、武道館での公演、テレビ中継の裏側など、離陸するまで話題が満載です。

そして何よりこの本の魅力は、ビートルズの4人がとても身近に感じられることです。詳細な検証とインタビューのおかげで、飛行機の中で、ホテルの部屋で、武道館で、まるで自分がビートルズと一緒に過ごしているような気分になります。

ぜひ読んでみてください。ビートルズファンなら満足すること間違いありません。

そしてこれからもこのブログをよろしくお願いします!
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