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東京ヒルトン

Author:東京ヒルトン
ビートルズが大好きです。
中学生・高校生の頃は、クラスに1人や2人はビートルズのファンがいたものですが、最近は少なくなって、ビートルズのことで雑談できる機会もほとんどなくなりました。
そこでビートルズ談義のできる場を! とこのブログを立ち上げました。
皆さん、よろしくお願いします。

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『ブラックバード ポール・マッカートニーの真実』を読んで

2021/09/20 17:38|書籍TB:0CM:4
十数年ぶりに読み返しました。いわゆる暴露本です。

ブラックバード表紙

読み返す前に覚えていた内容は

①交通事故で瀕死の日本人女性を道端でポールが優しく介抱した。

②ウイングスのメンバーの給与は驚くほど少なかった。

③リンダはウイングスのメンバーに対して高圧的だった。


という3つくらいで、当時の私の感想は

①については、ポールの慈愛の心を感じるエピソードだな。

②については、ポールはお金にうるさそうだから、そうだったのかも知れないな。

③については、リンダは包容力のある大らかな女性のイメージなんで、思ってたのと違うな。


というものでした。

どうして今また読んでみようと思ったかというと、ウイングス時代のポールを知ることができる本として「デニー・レインが取材に協力しているから、信憑性は高いかもしれない」と某ムック本でこの著作が紹介されていたんですよね。

本の序文でデニー・レインが「もし本当のマッカを知りたければこの本を読むんだね。これほど慎重に書かれた注目に値する評伝は、この先も簡単に現れないだろうよ」と書いています。

内容はというと、前半は出生からビートルズ解散までのポールの女性遍歴と隠し子騒動について、後半はウイングス結成から日本での逮捕・ウイングス解散までの薬物常習歴と人間関係を中心に書かれています。

この本の注目はやはり後半のウイングス時代でしょう。この頃のポールの評伝はあまりありませんし、内部にいたデニー・レインが取材に協力しているわけですから。

デニー2

さてウイングスのメンバーの給与についてですが、この本によると歩合制ではなく定額制で、結成当初は週35ポンド、途中から値上がりして週75ポンドだったそうです。

1970年代のポンドは安い時期は1ポンド300円台、高い時期は800円台と変動が大きいんですが、例えば1ポンド600円で計算すると、週35ポンドは年収約111万円、週75ポンドは約240万円になります。1970年代と今では物価が違いますので、仮に今の5倍の価値があると考えると、週35ポンドは年収555万円、週75ポンドは年収1200万円に相当します。

定額制なのでレコードが何枚売れても、ツアーで何万人動員しても給与は変わりませんので、世界トップクラスの人気バンドのメンバーとしては、なるほど少ないと感じますね。

ポールは音楽はもちろん何でも自分の思い通りにしなければ気が済まず、他のメンバーに対しては高圧的で、「給料の高いセッション要員くらいにしか扱われていない」とデニー・レインは感じたこともあったそうです。

ウイングスのメンバー交代が激しかったことを考えると、全くのデタラメではないのでしょう。

ちなみにリンダの態度について非難しているのは主にジョジョ(デニー・レインの元妻)であり、ジョジョとリンダの間には女同士の嫉妬じみた感情があったようです。

メンバーの中で少なくともデニー・レインははリンダの存在を特にストレスには感じていなかったみたいです。彼女が音楽家として素人であることも、マッカートニー夫人ということで許容できたのだと思います。

ブラック2

興味深かったのは、1980年の日本でのポールの逮捕ついての記述でした。

ご存じの通り大麻所不法所持のため成田空港で逮捕されて、それを機にウイングスは活動停止・解散に至るわけです。

ビートルズのファンは「馬鹿なことやったなあ。呆れた行為だなあ」と割とポールの側に立った感想を持っているものですが、メンバーの側に立つと「ポールは身勝手すぎる! 絶対に許せない!」になるんですよ。

ポールとウイングスを一般社会にあてはめると、ポールはウイングス商店の社長で、メンバーは商店から給与をもらってる従業員なんです。その社長のきわめて個人的な不祥事のせいで商店は営業停止になり、従業員のこれからの生活も不透明。ポールは社員のことを考えない駄目社長だというわけです。

日本での逮捕は日本公演の中止だけにとどまらない、ウイングスにとって重大な事件だったんですね。


しかしながら1989年のGet Back Tour以降のバックバンドのメンバーは比較的固定されていましたし、現在のポールの健康的な生活をみると、今のポールとこの本の頃のポールは随分と違っているのだろうと思います。今のポールが大麻を吸うなんて想像できませんから。

長年のファンなら「そういうこともあったかもね」とか「そういう駄目なところも愛嬌だな」と受け止めることができる内容ですが、ポールのイメージダウンになる暴露本であることは間違いありません。

真偽のほどは定かではないですし、もちろんポールにはポールの言い分があると思いますけども。
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