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ビートルズ・・・いつも心にビートルズ
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東京ヒルトン

Author:東京ヒルトン
ビートルズが大好きです。
中学生・高校生の頃は、クラスに1人や2人はビートルズのファンがいたものですが、最近は少なくなって、ビートルズのことで雑談できる機会もほとんどなくなりました。
そこでビートルズ談義のできる場を! とこのブログを立ち上げました。
皆さん、よろしくお願いします。

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藤本国彦著『ジョン・レノン伝』を読んで

2021/12/08 07:00|書籍TB:0CM:2
2020年11月に出版された「ジョン・レノン伝」を読みました。

ジョンレノン伝表紙

表紙を見た時に「通った鼻筋はジョンらしいけど、目とか表情は何だかジョンぽくないなあ」と違和感がありました。

日本のビートズル評論家の第一人者である藤本国彦さんの著作ですからきっと高評価に違いないと思ってamazonのレビューを見ると、意外とそうでもないんですよね。

出尽くしたエピソードばかりで目新しい話がないというコメントが多いんですが、それは仕方がないと思います。

ジョンが亡くなってもう40年経ってますから、驚きの秘話みたいなのが今頃出てくるわけないんですよ。

それに著者は日本在住なので、関係者から存分に話を聞けるわけではないですし。

著者が書きたかったのはそういった知らざれるエピソードではなく、ジョンの内面の変化や人間的な成長だったようです。

「ヨーコと出会って愛と平和に目覚めたみたいに言われてるけど、ジョンはビートルズ時代から愛と平和の人でしたよ。ヨーコと一緒になってからそれが具現化したんですよ」

ざっくり言うと、著者の主張はそういうことです。

ジョンが愛と平和の人という側面ばかりで語られるのはどうかと思うと冒頭で語りながら、やっぱり最後は愛と平和の人なんだよという結論に落ち着きます。

ジョンレノンto

さてこの本の中で著者はオノ・ヨーコの存在、言動、行動のすべてを肯定します。

まさにジョン&ヨーコの信条、YES、YES、YESです。

『そして思う。ジョンあってのヨーコじゃなく、ヨーコあってのジョンという見方がもっと広まれば、と。そこまで言わなくても、ヨーコを通してジョンを見る、という”想像力”がもっとあってもいいのにと』

音楽的な面は別として、解散後はヨーコあってのジョンという見方は広まってると思いますが、ヨーコを通してジョンを見るという視点は斬新ですね。

『ビートルズ好きを自任する日本の男性ファンでも、ヨーコを全く受け入れらない人はいまだに多い。ビートルズ・ファンにとって”踏み絵”のような存在。(中略)いわく「小野洋子が分裂の原因」「ビートルズを引き裂いた”ヨーコ”」「魔女ヨーコが英国の財産を台無しにした」などなど……』

『ビートルズ解散騒動のごたごたに加えてもうひとつ、ジョンとのソロ活動についても、ヨーコへの理解がはたしてどのくらいあったのか、甚だ疑わしい。「ヨーコがいなければ…」と口をついて出るビートルズ・ファンは今でもまだまだ多い』

「ヨーコ=悪者」という通説は根強く、今回の『Get Back』公開の際にも「実はそうではなかった」などと記事になってましたね。

でもファンになった時にはビートルズはとっくの昔に解散していてジョンもすでに鬼籍に入っていたという私のような遅れてきた世代には、ビートルズ解散の原因になったからヨーコが嫌いだという気持ちはほとんどないと思います。

彼女がいなくてもジョンの活動はビートルズに収まりきらなくなっていたことでしょう。

『ジョンとヨーコの活動は、音楽に留まらず、映像作品や展示イベント、ステージ・パフォーマンス、さらに反戦・平和活動へと広がっていったが、これだけマスコミに広く登場する機会が多かったのに、それでもなお、ヨーコが正当に評価されていたかというと、これは「NO」と言わざるを得ない。

「DOUBLE FANTASY」が出た時に、ジョンの曲だけを取り出して、いやヨーコの曲は排除して聴いたビートルズ・ファンが世界にどれほどいたことか。

事ほど左様に、ヨーコのことを話題にする際には、決まって”ジョン”が枕詞として付いてくるのだ。

あの強烈なキャラなのだから、生理的にヨーコを受け入れられないという人が世界のあちこちにいることはもちろん知っている。

あの奇声が苦手という人も多い。

でも、あれは、たとえば満員電車の赤ちゃんの泣き声、あるいはヴァイオリンの絃を擦ったノイズのようなものだと思えば、なんてことはない』


音楽を聴いて楽しみたい時に、どうして満員電車の赤ちゃんの泣き声やヴァイオリンの絃を擦ったノイズを聴かないといけないのか(なるほど! それが「REVOLUTION No. 9」か!)音楽愛好家の一人として疑問に思いますが、きっと「ヨーコを全面的に受け入れられない人はジョンを正しく理解できない」と著者は考えているのでしょう。

『そうした誹謗中傷罵詈雑言とも闘ってきた(いや、いまだに闘っている)ヨーコについて、ヨーコとショーンの撮り下ろしの最新写真を表紙にあしらった「NERO」という雑誌で、ショーンはこんな風に語っている。

「母はいつも不運は実は隠れた幸福なのだと教えてくれるんだ。母に悪いことが起こると、僕は母に『どうして憎しみやネガティブなエネルギーに耐えることが出来るの?』と尋ねるんだ。彼女は『柔道や太極拳の達人のように、ネガティブなエネルギーをクリエイティビティーに変えるのよ』と答えるんだ」

ヨーコは、「NO」を「YES」に変える革命的な表現者である』


と本の終盤は、さながらオノ・ヨーコ伝です。

と、ここで表紙を見てハッと気づきます。

この写真のジョン、目とか合成してるの?というくらいヨーコにそっくりじゃないですか。

ジョンレノン伝表紙2

この本はamazonのレビューにあるような、ありきたりなジョン関連本ではありません。

ヨーコに思い切り舵を切った、個性の強いジョン・レノン伝です。

興味のある方は是非ご一読ください。
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