昨年はポールの心臓手術のニュース(後にポールが否定)から始まり、ポールの離婚、リンゴのニュー・アルバム、リンゴの北米ツアー、リンゴのファン・レター受け取り拒否発言、ファイアーマンのニュー・アルバム、「Carnival Of Light」リリース騒動と、現役Fab4の話題だけでも盛りだくさんな一年でした。
1月3日と1月4日。 1970年の1月3日と1月4日。 デンマークに旅行中のジョンを除いて、ポール、ジョージ、リンゴの3人がEMIの第2スタジオに集まり、3日に「I ME MINE」のレコーディング、4日に「LET IT BE」のオーバー・ダビングを行っています。 そしてこれがビートルズのバンドとしての最後のレコーディングとなったのです。 (個人では4月1日にリンゴがオーバー・ダビングのために演奏したのが最後です)
そして1月5日。 1967年の1月5日。 「PENNY LANE」のボーカルのオーバー・ダビングの後に、昨年11月に話題になったビートルズの未発表曲「CARNIVAL OF LIGHT」が録音されています。 マーク・ルウィーソンの「ビートルズ/レコーディング・セッション」によると、この曲はロンドンの劇場で行われるイベントの中で使うサウンド・エフェクト・テープだったとのことで、テープには「電子ノイズ」と書かれていたそうですから、まあ曲の体裁をなしてないのでしょうねえ。
1988年に発売されたこの本の中で、すでに、
「ポールはビートルズがこのようなアバンギャルドな作品を生み出したことを、明らかに喜んでいた」
と書かれています。 三つ子の魂、百までか。ポール(笑)
ところで、この「CARNIVAL OF LIGHT」のリリース騒動。 振り返ってみれば昨年が初めてではないんですね。