ジョンが1969年に返還したMBE勲章が発見されたと、Times OnlineとUKサンが報じている。 ジョンは当時「イギリスのナイジェリア/ビアフラでの内戦への関与、ベトナム戦争におけるアメリカへの支援、「コールド・ターキー」がチャートを下降していることに反対し」と言ってMBE.勲章を返還した。 そのMBE勲章は返還されたときに、ジョンが添えた手紙とともに、セント・ジェームス宮殿の Central Chancery of the Orders of Knighthood(勲爵士団の中央公文書保管所)に置かれた。 勲章は返還されたが、ジョンの気持ちとは裏腹にMBEという称号はそのまま残されている。 バッキンガム宮殿は声明を出し、その一部で「それはレノン氏が返還した日から保管されておりますが、博物館で展示されるかどうか決めるには、まず所有者を定める必要があるでしょう。それはジョン・レノンの遺産を管理するヨーコ・オノ次第と言えましょう」
念のため解説しておきますと、ビートルズの4人は1965年10月に大英帝国彰勲章 (Members of the Order of British Empire: MBE)を英国王室から送られています。 受勲の理由は国家に対する、外貨獲得などによる多大な経済的貢献です。
この頃のジョンですが、まず1969年7月に「平和を我等に(Give Peace A Chance)」、10月に「コールド・ターキー(Cold Turkey)」の各々をビートルズではなく、Plastic Ono Band(プラスティック・オノ・バンド)というジョンとヨーコを中心とした新しいバンド名義でリリースしています。
そして勲章を返還したとされている11月26日ですが、この日のジョンは何をしていたかといいますと、プラスティック・オノ・バンド名義でEMI第2スタジオを使い、「What’s The New Mary Jane」と「You Know My Name (Look Up The Number)」の編集やオーバー・ダビングをしています。 この日にスタジオに集まったのはプラスティック・オノ・バンドの名の示す通りジョンとヨーコだけであり、ポール、ジョージ、リンゴは参加していません。