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未発表のフル・バージョン「Revolution」が公開された!

2009/03/02 14:43|White AlbumTB:0CM:10
ビートルズの未発表テイクの「Revolution」がネット上で公開されて、話題になっています。

未発表テイクが聴けるということだけでも話題なんですが、今回話題になっている理由はそれだけでなく、「Revolution 1」と「Revolution 9」の製作過程の謎に大きくかかわるテイクだったからです。

ブログ仲間のJUN LEMONさんのブログにこのテイクを聴けるサイトが紹介されています。
Revolution 1の別テイクの話題

さて製作過程の謎についてですが、ビートルズ初心者の方のために、ひとまずビートルズの楽曲「Revolution」についてのおさらいをしておきます。
「Revolution」の名が付けられたビートルズの楽曲には、「Revolution 1」「Revolution 9」「Revolution」の3つがあります。
前2曲はアルバム「THE BEATLES (通称:WHITE ALBUM)」に収録されており、番号が付いていない「Revolution」は「Revolution 1」のアップ・テンポ・バージョンで、シングル「HEY JUDE」のB面に収録されました。
beatles20sp68939.jpg

そして今回の話題は「Revolution 1」「Revolution 9」の2曲の製作過程についてです。

Revolution 1
)

Revolution 9
)

「Revolution 1」はジョンが作ったスロー・テンポなロックで、「Revolution 9」はお聴きのとおり(ビートルズ・ファンには周知のとおり)、ジョンとヨーコが中心になって様々な声や音をつなぎ合わせたミュージック・コンクレートと呼ばれる前衛作品です。8分を超える、ビートルズの作品の中で最も長い楽曲であり、ビートルズ・ファンが最も聴いていないビートルズ・ソングだと思います。

そして「製作過程の謎」というのは、この2曲がもともとは同じ1曲の前半部分と後半部分であったということなのです。
この曲は1968年5月30日に録音されて、10分17秒に及んだテイク18がベスト・テイクとされたのですが、長すぎるということで前半4分が切り取られて編集の末「Revolution 1」になり、後半6分が編集されて「Revolution 9」になっとといわれていました。

どう聴いても元が同じ曲だとは思えなかったのですが、今回の未発表バージョンを聴くと、なるほどそういうことだったのかと納得がいきます。

今回の未発表テイクの4分過ぎくらいから、ジョンの歌というより叫びのようなものにボーカルが変わっていきますね。
ジョンのソロ・シングル(Plastic Ono Band名義)の「Cold Turkey」のエンディングと似ていて、こちらからサンプリングしてきたのかも、とも思いましたが、「Cold Turkey」にはない声もたくさんあります。
ドラムやベースなどのリズム・トラックがない「Revolution 9」がどのように「Revolution 1」とつながっていたのか想像できなかったんですが、「Revolution 9」ではリズム・トラックはすべて消去されていたんですね。

ところでビートルズの未発表曲が公開される度に、本物か偽物かの議論がファンの間で起こります。
記憶に新しいところでは、「Now And Then」の真贋論争がありました。
徹底検証! YouTubeのビートルズ版「Now And Then」は本物か?!

それでは、今回の「Revolution」の未発表テイクは本物なのでしょうか?
今回の未発表テイクにも「よく作られた偽物だ」の声があるのですが、私は本物の可能性が高いと思います。

ビートルズのレコーディングの記録についてはマーク・ルウィソーン著「ビートルズ・レコーディング・セッション」の信憑性が高いとされていますが、「Revolution」のレコーディングの記載の中から一部を引用します。
これらの記載は今回の未発表テイクで正確に再現されています。

最後の6分はまったくの混沌(これぞ“Revolution”のサウンド、とでも言おうか)――耳障りなインストゥルメンタル・ジャムに大量のフィード・バック。ジョン・レノンは繰り返し「Alright」とどなり、わけのわからないことをわめき、新しいガールフレンドのヨーコ・オノと一緒にマイクに呻き声を入れる。「You become naked(裸になりなさいよ)」等々、尋常ではないことを口にするヨーコ。それに種々雑多なホームメイドのサウンド・エフェクト・テープ。

この日はジョンが床に寝て歌ったもののほかにも、奇妙なヴォーカル・オーバーダブが録音された。テープ・ボックスのひとつに、“パパ・ママのバック・ヴォーカル」と書いてあるのがある。別にパパス&ママスがゲスト参加したわけではなく、10分に及ぶレコーディングの終わり近くでポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンがしつこく繰り返すバック・ヴォーカル(実際、「Mama…Dada…Mama…Dada…Mama…Dada…」と歌ってる)のことだ。しかしLPヴァージョンでは、この部分はカットされている。

「マーク・ルウィソーンの本を読んだ第三者が、その記載どおりに作り上げた偽物テイクだ」
と考えられないこともありませんが、Fab4の生の声を含めてこの記載どおりに音源を集めてくるのは非常に困難だと思います。

そしてこれは状況証拠なんですが、私が今回の未発表テイクが本物だと確信するに至った理由は、こちらのYouTubeにあります。
次の記事の下方の「リンク」から、YouTubeにアクセスしてみてください。
良く出来たニセモノか?ビートルズ未発表テイクがYouTubeに投稿される

「この動画は、EMI Music さんによる著作権侵害の申し立てにより削除されました。」

EMIが著作権侵害をYouTubeに申し立てたことこそ、この未発表テイクが本物であることを証明しているのではないでしょうか。『人気ブログランキング』へ

2014年3月追記
YouTubeから削除されていた未発表バージョンの再度アップがありましたので、貼り付けておきます。
)
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コメント
聴きました。
「1」の終わりから「9」の頭までというサウンドでした。
いろんなブログでこの動画を貼ってますが、今回はEMIさんヤッキになっているようで、あっちこっちで「削除」しまくってます。

さて、どうして「Revolution」をエレキ・バージョンとアコースティック・バージョン、両方リリースしたのでしょうか?
どちらかは、アンソロジーにいれても良かったですね。
まっ、当時はアンソロジーという発想がなかったとおもいますが・・・。
単なるTakeちがいだけだったのですか?
ヤンマ #AQqyclas|2009/03/02(月) 15:12 [ 編集 ]
ご訪問&コメントありがとうございます。

>さて、どうして「Revolution」をエレキ・バージョンとアコースティック・バージョン、両方リリースしたのでしょうか?

どうしてでしょうね?(笑)
一般にはアコースティック・バージョンを録音後、この曲をシングルにしようとしたジョンの提案をポールとジョージが拒否したので、よりシングルにふさわしくしようとしてエレキ・バージョンをレコーディングしたというのが通説ですが、どちらもボツにしなかったのはジョンの「Revolution」への強い愛着の表れかも知れませんね。

これからもお待ちしています。
東京ヒルトン #rFKZLTVs|2009/03/02(月) 18:18 [ 編集 ]
はじめまして、shadow_pmcです。JUN LEMONさんのブログからやって来ました。よろしくお願いいたします。
早速ですが、これは興味深いテイクですね。「Mama…Dada…」のバックコーラスもかわいいし。おそらくフェイクではないと思いますが...
ただ例の白々しく、やかましい「汽笛の音」が引っかかります。VIGOTONEのREVOLUTION(VT-117)というBOOTに、EMIスタジオでこのREVOLUTION 1のTake20をバックにYOKOがひたすらしゃべりまくる音源があるのですが、これには「汽笛の音」が入ってません!!さて真偽やいかに?
shadow_pmc #-|2009/03/02(月) 19:08 [ 編集 ]
ご訪問&コメントありがとうございます。

サビのあたりで繰り返される「汽笛の音」は違和感ありますよね。
そのS.E.だけ浮いていると感じます。

> VIGOTONEのREVOLUTION(VT-117)というBOOTに、EMIスタジオでこのREVOLUTION 1のTake20をバックにYOKOがひたすらしゃべりまくる音源があるのですが、これには「汽笛の音」が入ってません!!さて真偽やいかに?

そのBOOT持ってるんですが、YOKOのつぶやきがうるさくてほとんど聴いてないんです(笑)
あれは自然なつぶやきというより、録音されてることを明らかに意識してつぶやいてると感じます。

うー、(勇気が出れば)、引っ張り出して聴いてみます。

これからもお待ちしています。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/03/02(月) 20:43 [ 編集 ]
こんにちは。
私も「EMI Music さんによる著作権侵害の申し立てにより削除されました」を見た時に、
やっぱり本物だったんだぁ・・・と思いました。
ただ、このテープ自体はジョンが持ち帰ってしまってEMIのアーカイヴには残っていないそうですが・・・
彩菜 #-|2009/03/03(火) 08:51 [ 編集 ]
ご訪問&コメントありがとうございます。

マーク・ルウィソーンの本にも「第20テイクのラフ・モノ・リミックスが作成され、ジョンがそのテープを自宅に持って帰った」と書かれていますね。
今回の音源はそのテープが元ネタなんでしょうか。
それなら一体どういう経緯で誰が公開したのかも気になりますね。

これからもお待ちしています。
東京ヒルトン #rFKZLTVs|2009/03/03(火) 09:02 [ 編集 ]
なるほどね~。いやー、面白い。
いまさらのように謎が解けた気がしましたよ。
あの2曲が同じ「Revolution」のタイトルを持っているという謎。
いっそのこと「レボリューション1.9」とでも題してリリースしてほしい。

東京ヒルトンさん、いつも興味深い記事をありがとうございます!
GORICO #-|2009/03/03(火) 17:20 [ 編集 ]
お久しぶりです。

あの2曲が元は1つの曲だったというのが、私も今回やっと理解できましたー。

>いつも興味深い記事をありがとうございます!

むしろ最近は更新が滞りがちで、すみません(*^_^*)
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/03/03(火) 17:43 [ 編集 ]
先日、Come togetherのところにコメントさせていただいたまさむねと申します。

Revolverのところのコメントございましたね。
私が見落としておりました。

さて、Revoution1とRevolution9ですが、このページに両方のYOUTUBEで再生出来るようにしていただいていますね。
偶然、両方一遍に再生させてしまったのですが、これがいい感じにミックスされて、その当時の時代の混沌を表現しているかのようなサウンドになるんですね。
勿論、それぞれの方の好みかとは思いますが、私としては、ちょっと面白く感じたのでコメントさせていただきました。

続けての書き込みご容赦ください。
まさむね #-|2009/03/06(金) 23:42 [ 編集 ]
Revoution1とRevolution9を同時に聴くというのは新鮮ですね。

今回のニュースで「Revoution」のテーマは「混沌」だったのだと認識を新たにしました。

でもそこがポールやジョージには受け入れられなかったのかも知れませんね。
東京ヒルトン #-|2009/03/07(土) 01:04 [ 編集 ]
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