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ジョージ・ハリスン盗作騒動 前篇

2009/03/16 14:31|ジョージ・ハリスンTB:0CM:16
ビートルズ解散後、ソロとしてのジョージ・ハリスンの最大のヒット曲といえば、1971年1月リリースの「My Sweet Lord」です。

ビートルズの元メンバーとして初の米英シングル・ヒットチャートNo.1となった曲です。アメリカではミリオン・セラーとなり、イギリスでは1971年の年間チャートでもNo.1にもなりました。

「My Sweet “Road”」と誤って記憶している方もいるようですが、「Lord=神」についての歌であり、歌詞はジョージが信仰しているヒンドゥー教のクリシュナ神に対する賛美の歌です。宗教心の薄い日本人にはいくらか(かなり)違和感を感じる歌詞なんですが、英語のヒアリング力の乏しさが幸い(?)して、歌詞について私は特に気になっていません。

George Harrison - My Sweet Lord


さて、メロディー、演奏ともに美しい「My Sweet Lord」ですが、ある曲の盗作として訴えられて、裁判でジョージが負けたことでも有名です。

この盗作問題については、ウィキペディア(Wikipedia)に詳しい記載がありますので、引用させていただきます。

「マイ・スウィート・ロード」の盗作騒動はヒットから間もない1971年3月6日にビルボード誌のある記事の中で疑問が呈されたことに端を発する。この疑惑をいっそう色濃くする一因となったのが、同年に発表されたジョディ・ミラーという女性カントリー歌手による1960年代のアメリカン・ポップスのカバー「イカした彼(He's So Fine)」であった。アメリカの女性アイドルグループ、シフォンズ(Chiffons)の1963年の全米No.1ヒットであるこの曲のカバーは、ハリスンの「マイ・スウィート・ロード」と同じような編曲によって演奏されていた。アコースティック・ギターのストロークではじまり、中間部ではマントラを彷彿とさせるコーラスが聴かれる構成は、「マイ・スウィート・ロード」そのものといってもいいほど酷似していた。そして、発売から5年が経過した1976年1月、遂に訴訟問題にまで発展する。

ハリスンを告訴したのは、楽曲を管理するブライト・チューンズであった。なお、作曲者のリチャード・セルフは1967年に既に死去しており、同時期には印税の支払い不履行を不服とするセルフの母親とブライト・チューンズをめぐる訴訟が別に行われていた。このことについてハリスンは、「何年も前に死んだ彼(セルフ)の会社を引き継いだ会計士たちが、金目当てに僕を訴えている」とコメントしている。裁判の中ではミラーの「イカした彼」や1975年にシフォンズによってカバーされた「マイ・スウィート・ロード」などが原告のブライト・チューンズから証拠として提出され、双曲の類似性を鋭く指摘した。判決は同年の9月7日に下され、判事のリチャード・オーエンは「潜在意識の内における盗用」を認めた被告のハリスンに対して58万7000ドルの損害賠償を支払うように命じた。最終的にそれから約4年半後の1981年2月26日に、彼はこの請求を受けて多額の賠償金をブライト・チューンズ側に支払っている。


と、長い引用で恐縮ですが、

>1975年にシフォンズによってカバーされた「マイ・スウィート・ロード」

ええっ、シフォンズってジョージの「My Sweet Lord」もカバーしてるの!?
シフォンズが「My Sweet Lord」をカバーしたのが1975年で、翌年の1976年1月に盗作訴訟が起こっているわけですから、これは裁判を有利に持っていくための戦略として、原告側のブライト・チューンズがシフォンズにカバーさせたのかも知れません。

>58万7000ドルの損害賠償

当時の1ドルが220円くらいでしたから、58万7000ドルは当時の物価で1億8000万円くらいですね。
盗作の賠償として高いのか安いのか、あまりの額の大きさに見当がつきませんが。

さて「My Sweet Lord」が盗作だと認定されてしまったジョージですが、この判決には不服だったようで、「This Song」という盗作裁判を皮肉った曲を1976年に発表して抗議しています。

「This Song」のPVは裁判のコミカルなパロディなのですが、残念ながらブログへの埋め込み無効となっていますので、PVをご覧になりたいかたは下記のリンクからYouTubeへどうぞ。
PV of「This Song」

またそれだけでなく、テレビ番組に出演したジョージはこの盗作問題をネタに、自嘲気味にコントまで演じています。
(注:“Pirate”には“著作権を侵害する”という意味があります。)

George Harrison - The Pirate Song


ところでこの盗作裁判についてですが、私はジョージの敗訴は不当だと以前はずっと思っていました。

ジョージはこの判決について「This Song」や「The Pirate Song」などを発表して大々的に抗議していますし、ビートルズ・ファンとして元ビートルズのジョージ・ハリスンが盗作をしたなんて、到底信じられる話ではなかったわけです。

それにそもそも、「イカした彼(He's So Fine)」という曲を聴いたことがなかったんですよね。
何しろ40年以上前の曲ですし、今の時代にザ・シフォンズの曲がラジオでかかるなんてことは、まずありませんからね。

ところが、時代は変わりました。

なんとYouTubeで聴けるのです。
「イカした彼(He's So Fine)」。

シフォンズどころか、盗作騒動の発端となったジョディ・ミラーの「イカした彼(He's So Fine)」も聴けちゃいます。

それでは早速聴いてみましょう! 
「イカした彼(He's So Fine)」
(ジョージの「My Sweet Lord」をよく知らない方は、先にもう一度「My Sweet Lord」を聴いてから「He’s So Fine」を聴くことをおすすめします。)

まず、ジョディ・ミラー版。

Jody Miller - He's So Fine


つづいて、シフォンズのオリジナル版。

The Chiffons - He's So Fine


いや~、よく似ています(笑)
特にオリジナルのシフォンズ版はメロディーはもちろん、コーラスの入り方までそっくりなんですよね・・・

ジョージとしては意識的に盗作をしたつもりはなかったんだと思うのですが、以前に聴いた「He's So Fine」が頭の隅に残っていて、それが曲作りの際に無意識のうちにスルスルと出てきてしまったんじゃないでしょうかねえ。
で、指摘されて、「あっ、そういえば・・・」と思ったけど、大ヒットしちゃったもんだからジョージも引っ込みがつかなくなって・・・?

真相はそういうことではないかと、以前は思っていました。

しかし、

今は違います。

無意識の盗作ではなく、ジョージは「He's So Fine」の存在をはっきりと分かっていて、それでも真似たんだと、私は今では思っています。

どうして私がそう思うようになったのか。

それは次回へと続きます。『人気ブログランキング』へ


追記:
ところで、意外や意外。
シフォンズの「My Sweet Lord」はアレンジがかなり違っていて、「He's So Fine」とはあんまり似てないんですよね。基本になってるメロディーは同じですけど。

The Chiffons - My Sweet Lord
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コメント
東京ヒルトンさん、おはようございます。
シフォンズがMy Sweet Lordを歌っているなんて知りませんでした。ジョディ・ミラーのバージョンは裁判でも参考資料として提出されたそうですね。でも考えてみると「元歌」よりもMy Sweet Lordの方が売れたのでしょうね。1億8千万円は安いかも。不謹慎なことばかり言って申し訳ありません。
JUN LEMON #-|2009/03/17(火) 04:50 [ 編集 ]
歌のヒットによる印税が幾ら位なのかわかりませんが、世界的な大ヒットですし、それによるアルバム売り上げやその他の報酬も含めると、1億8千万円は金額としては安いのかも知れませんね。
ジョージにとってはお金ではなく、やっぱりミュージシャンとしてのプライドの問題でしょうね。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/03/17(火) 09:51 [ 編集 ]
ご無沙汰しておりました。
「My Sweet Lord」と、「He's so fine」の似方は、正直盗作と言われても仕方がないですよね。
ただ、ほぼ完璧に同じメロディーを、ここまでジョージらしいオリジナリティーのある曲に仕上げたのはすごい、とジョージファンとしては思います。
流離のビートルズファン #pl4/IcUc|2009/03/18(水) 22:53 [ 編集 ]
近年は「パクリ」という言葉が使われますが、ある曲からアイデアを得てよりいい曲ができる場合もありますので、「ヒントを得た」と「マネをした」の線引きが裁判なんかではポイントになるんでしょうね。
「My Sweet Lord」はあの頃のジョージの曲として全く違和感がないですね。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/03/19(木) 08:32 [ 編集 ]
ジョンが「Come Together」でチャック・ベリーに訴えられかけたことがありましたよね。
あれで訴訟寸前までいくわけですから、ジョージの場合はしょうがないでしょうね、というのが僕の主観です。
それくらいこの2曲は似ています。
この2曲をメドレーにした(笑)曲までありますよ(Moon Wiliamsという人が演奏しています。iTunes Storeで試聴できるので、聴いてみてください)。

後編に期待しています。
shirop #Kqp.go1E|2009/03/24(火) 22:06 [ 編集 ]
シフォンズとジョージのそれぞれの演奏を順番につなげたYouTubeは聞いたことがありますが、曲としてリリースしている人がいるんですか!

shiropさんお勧めのiTuneStore活用法で、早速聞いてみます。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/03/26(木) 08:57 [ 編集 ]
もう20年以上前。名古屋市栄のタワーレコードでシフォンズのベストアルバムを買いました。
そして、「He's so fine」を聴きました。残念ながら「My Sweet Lord」はこの曲にそっくりだと思いました。盗作だと訴えられても否定できないレベルだと思いました。またシフォンズのベストアルバムの最後に収録された「My Sweet Lord」の最後の方で「♪He's so fine」と言う歌声が入ってるのを聴いて「これは凄い皮肉だ!」と思いました。でも損害賠償金を払ったのだからいいんじゃないですか?
それに日本の作曲家で、ビートルズも含めて海外の曲をパクってる人はいくらでもいます。古き良きものをより素晴らしいものにすると言う意味では素晴らしいと思います。昨年末に亡くなった方でもそうでしょう。

>盗作の賠償として高いのか安いのか、あまりの額の大きさに見当がつきませんが。

まあ、ジョージにとっては痛くは無い金額だと、僕は勝手に想像しています。

>Jody Miller - He's So Fine

初めて聴きました。ありがとうございます。
蟷螂の斧 #couyEzUM|2014/02/04(火) 20:33 [ 編集 ]
貼り付けていたシフォンズの「My Sweet Load」がYouTubeから削除されてましたので、新しく貼り直して聴いてみました。
2分55秒あたりから、なるほど「He's So Fine」って歌ってますね(笑)

この2曲は似ているといわれて当然のレベルだと思うんですけど、「盗作」として裁判になったことがジョージにとっては我慢できないことだったんじゃないでしょうかね。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2014/02/06(木) 09:01 [ 編集 ]
>新しく貼り直して
ありがとうございます。
>2分55秒あたりから、なるほど「He's So Fine」って歌ってますね
そうでしょう(笑)
>「盗作」として裁判になったことがジョージにとっては我慢できないこと
そんな感じですね。

なお、シフォンズの中ヒット曲「Sweet talkng guy」の間奏からヒントを頂いたのが松田聖子の「夏の扉」だと言われていますね。
蟷螂の斧 #HMPKSmtQ|2014/02/12(水) 08:02 [ 編集 ]
「Sweet talkng guy」聴きました。

間奏の主旋律は確かに松田聖子の「夏の扉」ですね。ありゃ、作曲は財津和夫さんですね。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2014/02/14(金) 16:54 [ 編集 ]
聴いて下さってありがとうございます。
まあ、でもいいんじゃないんですか?
洋楽を参考にして素晴らしい邦楽を作ると言う事で。

大瀧詠一さん、筒見京平さん・・・etc.素晴らしいセンスだと思いますよ。

ところでいつも思うのですが、こちらのブログは閲覧したり、送信したりする時にすごく時間がかかるんですね。でも、その方がいいと思う事があります。
蟷螂の斧 #hnPUVSeU|2014/02/15(土) 11:49 [ 編集 ]
サイトが重いのは私も前々から気になってまして、このたびいくつかプラグインを削除してみました。

開くのがいくらか早くなったと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2014/02/16(日) 15:07 [ 編集 ]
>サイトが重いのは私も前々から気になってまして、このたびいくつかプラグインを削除してみました。
ありがとうございます。時間がかかる方が妙な人の訪問がなくていいかなと思いました(苦笑)。
>開くのがいくらか早くなったと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
こちらこそ!お願いします!

さてさて、メロディだけではなく、曲名を頂いた例もあります。オフコースの「恋を抱きしめよう」。
あるいはグループ名「Every Little thing」。
でも僕はこれもいいと思います。それだけビートルズを愛している人が多いと言う事です。
蟷螂の斧 #pmrlesEQ|2014/02/16(日) 16:33 [ 編集 ]
曲名やグループ名につける場合は、和歌でいうところの本歌取りみたいな感じでしょうね。

ビートルズを愛する気持ちに共感を持てて、親近感が湧きますね。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2014/02/17(月) 09:22 [ 編集 ]
1981年頃のドルチャートは200円位だから約1億2000万円だね。
まあ、彼にしてみれば当時でも痛くも痒くもない金額です。。。。
ようさん #pamUQ3n2|2015/09/09(水) 22:03 [ 編集 ]
入るお金も出ていくお金も桁違いでしょうから高いと思ったかどうかはわかりませんけれど、払えない額ではなかったでしょうね。

でも後で「This Song」を作ったり、テレビのパロディーに出演したり、名誉を著しく傷つけられたとジョージが感じたことは間違いないと思います。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2015/09/10(木) 09:54 [ 編集 ]
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