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ビートルズが大好きです。
中学生・高校生の頃は、クラスに1人や2人はビートルズのファンがいたものですが、最近は少なくなって、ビートルズのことで雑談できる機会もほとんどなくなりました。
そこでビートルズ談義のできる場を! とこのブログを立ち上げました。
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ビートルズの版権はどこへいく?

2009/06/29 18:28|その他TB:0CM:18
6月29日は今から43年前にビートルズが来日した日なのですが、今日の記事は来日についての話ではなく、マイケル・ジャクソンが亡くなったことにまつわる話です。

ビートルズ・ファンならご存知の方が多いと思いますが、「Love Me Do」と「P.S. I Love You」の2曲を除くビートルズの楽曲の版権は現在、ソニー/ATVミュージック・パブリッシング(以下、ソニー/ATV)という会社が管理しています。

80年代半ばにマイケル・ジャクソンが(前述の2曲を除く)ビートルズの版権のすべて買い取って保有していたんですが、金銭難のためにソニーにその半分を譲渡しました。半分を譲渡といっても具体的に楽曲を分け合たわけではなく、マイケルとソニーが50%ずつ合同で出資して版権管理会社を興し、その会社でビートルズの楽曲の版権を管理することになりまして、その会社がソニー/ATVというわけです。

つまりマイケルは出資者としてソニー/ATVから報酬をもらうという形で、実際にはビートルズの楽曲の版権はすべてソニー/ATVの持ち物となっています。

そして楽曲を分けて譲渡したのではなく、合同会社で一元管理としたことが今回、ポールにとっては残念な結果になったようです。


ソニーとマイケル・ジャクソン氏出資会社、ビートルズ著作権保持か

  6月27日(ブルームバーグ):25日に急死した世界的ポップスターのマイケル・ジャクソン氏とソニーが共同で出資していたソニー/ATVミュージック・パブリッシングは、「ビートルズ」の楽曲の著作権を保有し続ける見通しだ。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。

  ジャクソン氏が50%出資していたソニー/ATVは、ジョン・レノンやポール・マッカートニー、ボブ・ディラン、ニール・ダイアモンドらが作曲した200曲余りの著作権を保有している。ジャクソン氏やその家族とかかわってきた私有財産アドバイザーのアイバン・ソーントン氏によると、ジャクソン氏が保有する権利は約10億ドル(約 950億円)相当。

  情報は非公開だとして匿名で語った同関係者によると、ソニー/ATVはレノンやマッカートニーの楽曲を引き続き所有する方針。英紙デーリー・ミラーの1月の報道によれば、ジャクソン氏はマッカートニー氏との関係修復を図るため、遺言状でビートルズの著作権をマッカートニー氏に残す計画だった。ジャクソン氏は1985年、マッカートニー氏や故レノン氏の妻、オノ・ヨーコ氏の提示額を上回る4750 万ドルを支払って、ATVが保有する楽曲を獲得している。

  ソニー/ATVのマーティン・バンディアー最高経営責任者(CEO)は26日、「ジャクソン氏はこの提携を非常に誇りにしていた」とし、「同氏にとって、愛する分野での自身のビジネススキルを磨ける場だった」と電子メールでコメントした。

  マッカートニー氏の代理人ポール・フレインドリッチ氏にビートルズ著作権の状況に関するコメントを要請したが、26日時点では回答を得られていない。


そもそもなぜビートルズの楽曲の版権をFab4が保有していないかについてはかなり複雑な経緯があり、以前ブログの記事にしようとしてその煩雑さに挫折したことがあります(笑)

簡単に説明すると、もともとビートルズの楽曲の版権を管理していたのはNorthern Songsという会社だったのですが、筆頭株主は意外にもFab4ではなく、その大株主がマイケル・ジャクソンに持ち株を売ってしまったのです。

さて、そのマイケルがビートルズの楽曲の版権をソニー/ATVへ譲渡せず、何割かの楽曲については個人で保有したままであれば、その楽曲については「遺言状」に従ってマイケルの財産の管理人がポールへの譲渡を計画したかも知れません。

しかし版権の実際の保有者はソニー/ATVであってマイケル個人ではありませんから、マイケルの遺言状にポールへの譲渡が書かれていたとしても、会社としてはそれに従う法的義務はないでしょう。

ビートルズの版権についてはいくつかの「もし」が付いて回ります。

もしマイケルが金銭難に陥らなければ、ビートルズの楽曲の版権をソニー/ATVに譲渡していなかったかも知れません。

もしマイケルが版権の何割かを譲渡せずに保有したままでいれば、手元に残った楽曲の版権はポールの元へ戻ってきたかも知れません。

もしマイケルが「Thriller」の大ヒットで巨万の富を得ていなかったら、ビートルズの楽曲の版権を買うことはできなかったかも知れません。

もしポールがマイケルと共作やデュエットをする機会がなければ、そしてポールがマイケルに「版権ビジネス」について教えなければ、マイケルはビートルズの版権を買っていなかったかも知れません。

この辺りの「もし」はまあ仕方がないで済むところですが、非常に口惜しい「もし」がポールにはあります。

>ジャクソン氏は1985年、マッカートニー氏や故レノン氏の妻、オノ・ヨーコ氏の提示額を上回る4750 万ドルを支払って、ATVが保有する楽曲を獲得している

この部分ですが、実は最初にポールに版権購入の依頼があったらしいのです。当然ポールは購入希望だったのですが、相手から提示された値段が高額であったためヨーコに話を持ちかけ、2人の共同で買い戻そうと相談したところ、「もっと安くなるはずだわ」とヨーコがポールに待ったをかけ、そうしている間にマイケルに先に買われてしまった、という経緯があるのです。

ビジネスの成功と失敗には運がつきものですし、この結果だけをみてヨーコの判断を非難するつもりはありません。

ただ、相手の言い値で買おうとしたポールと、もっと値切れると踏んだヨーコの間には、自分が作って歌った作品かどうかという、楽曲に対する愛情の違いがあったんだろうと思います。

この時にまだジョンが生きていれば結果は違っていたのではないかと思いますし、またなぜポールがジョージやリンゴに話を持ち掛けなかったのかはわかりません。


さて、生前に様々な話題を振りまいた人も、亡くなった後に残るのはやはり作品なんだと、今回のマイケルの死で改めて感じました。

ポップ過ぎてビートルズ・ファンにはあまり人気がないようですが、マイケルへの追悼の意を込めて「Say Say Say」で記事を終わりたいと思います。
私はこの曲も、このPVの中の2人も大好きです。『人気ブログランキング』へ

Paul McCartney & Michael Jackson - Say Say Say
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コメント
ポール自身は、マイケルが亡くなって早々に版権の事を気にするような人ではないと思いたいですが
やはりファンの方々はそれが一番に気になるのでしょうかね・・・

私が在住しているロンドンでもマイケルの急死はジョン以来の衝撃だと言われています
いざこざがあったにせよ、一度は分かち合った音楽仲間がまた一人この世を去ってくのは寂しいでしょう

インタビューなどでジョンとジョージに対しても、
「あれだけ揉めに揉めたはずなのに、いつも一緒に音楽に燃えた楽しかった時ばかりを思い出す」
と言ってました。
今回のポールの追悼コメントを見て、明るく輝いてた若き日のマイケルとの楽しかった思い出が浮かんでたりするのかなと感じました
ロンドン #-|2009/06/29(月) 23:58 [ 編集 ]
今回の残念なニュースでは、スキャンダルやゴシップが中心で、マイケルのファンとしてはとても悲しいものです。
僕は彼がポールと歌った「The Man」「The Girl Is Mine」などが好きでした。「The Girl Is Mine」の後半での2人の(1人の女性を巡る)「会話」は、今聴いても微笑ましく、2人も楽しそうです。
「Say Say Say」も好きでした。PVもよかったですね。「Pipes Of Peace」大好きです。
ビートルズの版権がどうなるかは不明ですが、きっとマイケルを悼んでいるに違いないポールとともに、僕もマイケルのご冥福を祈りたいと思います。
shirop #Kqp.go1E|2009/06/30(火) 07:43 [ 編集 ]
ご訪問&コメントありがとうございます。

版権についてのニュースを見かけたのでブログの記事にしましたが、個人的には実はあまり興味はありません。
ファンに直接関係することではありませんので。

ポールもバディ・ホリーの楽曲の版権を保有したりしていますので、マイケルがビートルズの版権を買ったことも、まあ仕方がないんじゃないかと思っています。
ただビートルズのファンとして、ポールが悔しがっていることに心は痛んでいます。

いろいろ揉めてもまた仲直りできればいいのですが、そのきっかけが永遠の別れにならないように、私も普段の付き合いを大事にしようと改めて思いました。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/06/30(火) 08:42 [ 編集 ]
マイケルについての一般報道ではどうしてもスキャンダル中心になってしまいますね。
「The Man」はマイケルの切れのいいボーカルがよかったです。
あまり評価されてませんが、「Pipes Of Peace」「Give My Regards To Broad Street」のあたりのポールは私も大好きです。
バンドの音が好きな人には物足りなかったのかも知れませんが。

ところでポールとマイケルの共作って、もう相当昔のことですね。
ビートルズのファンにとっては新し目のエピソードの印象なんですけど(笑)
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/06/30(火) 08:51 [ 編集 ]
ポールが悪いね、余計なこと教えるから(笑)
それにしても誰がどのように相続するか分からないけど、莫大な負債もあることを忘れてはいけませんよね~いずれにしても亡くなった功績を汚すような骨肉の争いは止めて欲しいですね!


John Beatle Lennon #-|2009/06/30(火) 20:26 [ 編集 ]
マイケルについては作品よりも死亡時の状況や財産についての報道が圧倒的に多いですね。
これに比べるとジョージなんかホント穏やかな最期という印象でした。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/07/01(水) 11:16 [ 編集 ]
ビートルズファンとしてはポール、リンゴ長生きしてね!変な薬を使わんと!!って思います。ポールは健康志向ですから長生きしそうですがね。
Taichan #qZN0k/j.|2009/07/01(水) 13:29 [ 編集 ]
そうですね。
お気に入りのスターが元気でいることが1番の喜びですね。
ポールもリンゴも健康的な生活を送っているようなので、今後の活動が楽しみです。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/07/01(水) 16:08 [ 編集 ]
>ポールがマイケルに「版権ビジネス」について教えなければ…
なるほど、そういうことだったのですね。
エジプトで少年のミイラを7億円で購入するような破天荒な
彼にしては、あざといなぁって思ってました。
Say Say SayのPV最高です!
さり #e/A4EyGE|2009/07/01(水) 16:36 [ 編集 ]
ポールが教えなくても他の誰かからいずれ教えられたかも知れませんが、タイミングが悪かったですね。
またポールから聞いたことで「ビートルズの版権」に意識がいったのかも知れません。

Say Say Sayの2人はホントに素敵ですよね。
ポールがシェービング・クリームをマイケルの頬に付けるところはアドリブなんじゃないかと思います。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/07/01(水) 18:06 [ 編集 ]
有名人の離婚の慰謝料や遺産やその他の金銭問題は複雑です
でも遠い国の日本でも彼の追悼番組がいくつかくまれるのはやっぱり良くも悪くもマイケルだからこそ。
また、ポールは本当に出会いと別れが多い人生ですね
薬物に手を染めたこともあるけど、今は健康そのもの。
たくさんの孫に囲まれて音楽の楽しさを教えるまで元気でいたいそうですから、まだまだ頑張ってもらわないと!☆
アーモンド #-|2009/07/01(水) 19:11 [ 編集 ]
ご訪問&コメントありがとうございます。

マイケルのニュースはネットでは今も毎日更新されてます。
これだけ報道が続くスターの死はそうないですね。

今のポールは心身ともに充実しているようで、いい年の取り方をしているなあと思います。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/07/01(水) 23:48 [ 編集 ]
ご無沙汰しております。
ご丁寧にビートルズの楽曲の版権について説明していただき誠にありがとうございました。でも、版権というものにまだよく分からないところがあります。版権とは楽曲を使用した際に発生する料金であるとされているものの、CDやDVDなどを出す権利であるとも言われているのです。
以前、ビートルズの未発表曲や別テイクを集めた『SESSIONS』というアルバムがリリースされることが決まっていたのに、マイケル・ジャクソンが待ったを掛けてお流れになったという噂が実しやかに囁かれたことがありました。また、SONYがビートルズの版権の半分を手に入れた時には、ビートルズのアルバムの発売権がSONYに移るとの噂もありました。そういったことが真実なら、例えばビートルズのリマスター盤はマイケル・ジャクソンとSONYの意向でどのようにもなってしまいます。 
Backstreets #wTMhZQrk|2009/07/03(金) 00:35 [ 編集 ]
「版権」の権利の範囲がどこまで及ぶものなのか、実のところ私も正確にはわかっていないんですが、おそらく発売の決定権や楽曲の使用許可などの権限はないのではないかと思います。
ビートルズの楽曲をCMなどに使うことについての検討は、版権所有者ではなくずっとアップル・コープスが行わっていましたし、ビートルズのリマスターCDがソニーからではなくEMIから発売されることからも、発売権などはないのだと思います。
JASRACがほとんど一括して版権を管理している日本では、版権ビジネスの全容がつかみにくいですね。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/07/03(金) 08:46 [ 編集 ]
突然失礼します。


みなさん音楽産業の仕組みがわからないから、意味をつかみにくくなっていますが、
版権とは=「著作権」そのものです。

ちょっと驚かれるかもしれませんが、音楽の著作権は作者が所有しません。
音楽の著作権は「音楽出版社」が所有します。
作者は音楽出版社に著作権を譲渡するのです。

そして音楽出版社はそこから得た著作権料から作者に印税を分配する
という契約をします。

たまたまビートルズは自分達でその音楽出版社を作りましたが
ほとんどのアーティストは、すでにある音楽出版社に著作権を譲渡して
印税をもらうという契約をしています。

つまり、いまのビートルズの状態は、そういった他のアーティストと同じ状態というだけで
おかしな状態というわけではありません。

ただ、もともとビートルズが作った音楽出版社だった
それが手を離れてしまったから
ポールは買い戻して、もう一度ビートルズの管理下におきたい
と望んでいたということです。

著作権を他人の手に渡すのがいやな人は
音楽産業は作者個人で著作権を所有するシステムにないので
自分でこの音楽出版社を作ってそこで管理します。
(ポールがそうですよね)

CMに使う権利はアップルにはありませんよ。間違いです。
希望をのべるだけで、決定権は著作権をもっている音楽出版社にあります。
これは音楽出版社が作者の希望を聞いてくれるかどうかという問題になります。

EMIはレコードの原盤権
マスターテープを所有するという権利を持っているので
それを手放すことなないであろうから
EMI以外からCD(レコード)は出ないでしょう。

http://www.mpaj.or.jp/whats/management/item01_02.html
このページで作者と音楽出版社そして(日本の場合の)ジャスラックの関係が分かると思います。

音楽出版社と作者の関係は英米も一緒です。
通りすがり #-|2009/07/12(日) 15:14 [ 編集 ]
詳細な解説ありがとうございます。

版権が正確には著作権だというのは認識していたのですが、一般的に版権といういい方でニュースになっていますので、その方がわかりやすいかと思い、そのとおりにしていました。

> CMに使う権利はアップルにはありませんよ。間違いです。
> 希望をのべるだけで、決定権は著作権をもっている音楽出版社にあります。
> これは音楽出版社が作者の希望を聞いてくれるかどうかという問題になります。

そうだったんですね。
「Let It Be」と「Get Back」が映画「悪霊島」で使われた時に変だなあとは感じていたんですが、うまく出版社と契約できたんですね。

本の出版などと違い、原盤権というのがまた特殊ですね。

ありがとうございました。
大変勉強になりました。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2009/07/12(日) 16:19 [ 編集 ]
版権という言葉にしろ、著作権という言葉にしろ、色々、混同がありますよね。
今回の1発売時にも、ヤフコメで勘違いしている人がいました。
また、日本の著作権法と英米での用語の違いも混乱の元かもしれません。

さて、ノーザンソングスの漂流については、一冊の本ができるくらいですので、割愛しますが、
端的に言って、元々の原因は、ブライアン・エプスタインの無知とディック・ジェイムズの狡猾さに原因があります。
ディック・ジェイムズは、自分が支配権を持つ形で、NEMSとジョン&ポールで、ノーザンソングスを設立しますが、
もうひとつ大事なポイントは、マクレンにジョンとポールの作品を譲渡した上で、そのマクレンをノーザンソングスが吸収した所にあります。
ビートルズ側は株式会社の知識も、音楽著作権の知識も十分ではなかった。

もし、マクレンに譲渡した上で、マクレンとノーザンソングスの業務提携みたいな形にしておけば、現在の問題は起こらなかったでしょう。
さらに、ジェフ・エメリックの人物評的ですけど、ジョンとポールは、NEMS側の人間を仲間と見ていなかった印象があります。
ここもしっかり抑えておけば、ブライアン死後に、NEMSがノーザンソングスの株を売ることもなかったでしょう。

そして、さらにバカなことに、ノーザンソングスを株式公開までしています。
新株発行=自分の持分の比率が下がるわけですからね。これがノーザンソングスがジョンとポールの元を離れた要因でしょう。

公開すればキャピタルゲインが生まれます。株の保有者は売り抜けすることだって考えるでしょう。

そして当時は解散前後のごたごたの時期で、ジョンとポールの関係は最悪。
ディック・ジェイムズの目から見て、レノン&マッカートニーのコンビは潮時と映っても仕方のない状況をジョンとポールが作っていた。
ならば、最高に値の高い段階で、売り抜ける。当然と言えば当然の判断でしょう。

そして、ジョン&ポールは著作権に対する知識が殆どない頃ですから、
自分の曲に莫大な金を払わなにゃいけないってことが、身体で理解できていなかったと思われます。
(著作権ビジネスを熟知している現在のポールでも、こと自分の曲になると、巷間言われていることとは違い金を払うことに躊躇いがあるようですし、ヨーコに至っては、レノン&マッカートニーの楽曲を所有しようという気はさらさらないようです。)

結局、ノーザンソングスはまるごとATVに行って、そのATVも乗っ取られて、そして、マイケル、そしてSonyとの合弁という流れになります。
この流れの中で、ポールは何度も買い戻すチャンスはありましたけど、結局、一定額以上は出す気はないわけです。
ヨーコを誘ったことにしても、自分で全部負担したくなかったからというのが真相のようで。
まあ、ヨーコは占星術ありきなので、その相談は、後退にしかなりませんでしたけど。

で、許諾のあり方ですが、
曲の使用の許諾権は、Sony/ATVにあります。マイケル単独保有時代は、マイケルにありました。
これにビートルズやAppleの許諾は必要ありません。

一方、EMI(現在はユニヴァーサル)でレコーディングした原盤の使用の許諾にはApple/ビートルズの承諾が必要な契約になっています。
よって、マイケルが曲の許諾を与えても、EMI側でOKが出なければ、ビートルズの録音物は使えません。
ナイキでRevolutionが使えたのは、簡単に言えばエラーです。
単独で許諾する権利がないヨーコが許諾を与えてしまったのです。
本来はAppleの取締役会で承認されなければ使えませんでした。

現在、レノン&マッカートニーカタログは、最初の2曲がMPL、次の2曲がディック・ジェイムズから渡ってユニヴァーサル、それ以降はSony/ATVです。
2000年の1の発売時点でノーザンソングスは消滅していましたが、クレジットはノーザンソングスのままで放置されていました。確信犯でしょう。

CDの印税は、レノン&マッカートニーの場合、作家と出版者で50:50と言われています。
すなわち、ポール25%、ヨーコ25%、Sony/ATV 50%。

そしてSony/ATVの持ち株比率は最初50:50でしたが、今は75:25と言われているので、
Sony/ATVは37.5%マイケルの遺族が、12.5%です。

よく1がヒットしてマイケル大儲けなんてコメントを見ますが、そうではありません。
50:50の頃だったとしても25%です。

これにプラスしてビートルズにはアーティスト印税が入りますから、マイケルが一番儲けているというのは誤りです。
通りすがり2 #-|2015/12/28(月) 03:17 [ 編集 ]
詳しい解説ありがとうございます。

ビートルズの著作権についてはいつの間にか状況が変わっていたり、また、知れば知るほどわからないことが新たに出てきて、把握できてないんですよね。

とても参考になりました。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2015/12/28(月) 09:45 [ 編集 ]
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