最後は、リンゴのことを歌っていると思われる4コーラス目(⑮~⑲)。 「そんなに急いじゃあぶない(=このままじゃバンドが解散する)」と、他のメンバーに忠告するリンゴ。 ドロドロした人間関係の中で、ただ1人、クリーンな立場のリンゴ。 これは当時のメンバー間でのリンゴの立場を表しているものと思われます。 ビートルズ解散後のリンゴのソロ・アルバム第1作目で、ポール、ジョン、ジョージの3人がアルバム作りに協力していることからも、リンゴがどのメンバーとも対立していなかったことがうかがえます。 ウィキペディア(Wikipedia)で紹介されていた⑰He say "one and one and one is three"はここではとばして、後で解説します。 最後の⑱で、リンゴは解散へと向かうビートルズの内情がよくわかっていない(=それだけのしがらみがない)ので、クリーンな「いい奴」の立場でいられるんだとジョンは言っているものと思います。
さて、⑰He say "one and one and one is three"ですが、以前は私も「ビートルズは1人抜けて3人になる」という意味だと思っていたのですが、その解釈は、誰とも対立せずに解散を止めようとしている前後の文脈と矛盾してしまいます。 ではどう考えるかですが、私はこの部分のフレーズは、小節の長さの関係で"one and one and one is three"となっただけで、本当は"one and one and one and one is four"という意味なんじゃないかと思います。 つまりリンゴは「俺たちは4人じゃないか」と言っているのではないかと思うのです。 ただ“and one”をもう1つ追加するほど小節が長くないので、「1+1+1=3」というフレーズにしたのではないかと。 そうすると、ビートルズは4人なので事実と合わない歌詞になるのですが、結果としてメンバーの数のことではなく、「わかりきった常識」「わかりきった真実」という意味で使っているのだと私は思います。 私たち日本人が「わかりきった当たり前なこと」の例として「1+1=2」を挙げるような感じですね。 そう考えると「1人だけ中立の立場にいて、分かりきった正論を言っているけれど、そんなのは状況がよくわかってないから言えるんだぜ」と、歌詞がきれいにつながるのです。
She loves you!とかCan't buy me loveなんて歌っていたビートルズは中学生だった私にもわかる英語で嬉しかった。でも「髭をはやした」頃からだんだん勉強嫌いのミーハーにとって(←私のことですよ)彼らの歌詞は難しくてわからなくなってしまいました。
でも歌詞カードの訳も違う気はしていました。何か違う。きっと意味がチャンとわかったら悲しい気持ちになるんじゃないかなって思ったりもしていました。
東京ヒルトンさんの鋭い分析に昔からのもやもやが吹き飛びました♪
昔Come Togetherというラジオ番組がありました。ビートルズの曲をよくかけていたのでお風呂でいつも聞いていました。家族にはラジオが壊れないかとイヤがられましたが反抗して聞いていたのを思い出します。
とっても面白かったです!!
僕はもっと単純に解釈してました。下品ですが、ドラッグをしながら3Pしてる歌だとばかり思ってました。昔、イギリス人の女の子が”Come together right now, over me"って一緒にイけよ、俺の上で(もしくは自分にかけて)って解釈してるのを聞いたもんで。。。
下品すぎると判断したら消してください。
ごめんなさい説明不足でした。
私が思っていたのは一回目のサビの後、二番の歌詞です。
New Jersey turnpike in the wee wee hours,
I was rollin' slowly 'cause of drizzlin showers
Here come a flat-top, he was movin' up with me,
Then come waving goodbye in a little old souped up jitney
I put my foot in the tank, I began to roll,
この部分のオリジナルを聞くと、「ありゃっ」と。
僕は今年からビートルズとジョン・レノンを聞き始めた初心者です。
come together は何度読んでも意味がわからなかったので、読ませて頂いてすごく感動しました。当時の人たちがどんなふうにこの曲を解釈していたのか、気になります。
素人の発言かもしれませんが、一つお伺いしたいことがあります。この曲の間奏に「シュッ」という音が何度も聞こえると思います。これは「shoot me(俺を撃て)」と言ってると、何かで読みました。なぜジョン・レノンは曲中にこんなことを言ってるのだと思いますか?東京ヒルトンさんの考えを聞かせて頂けると幸いです。
Come Togetherの歌詞は中学生以来の謎でしたが、このブログを見つけて目から鱗が落ちるようでした。
自分にとってこの曲に解釈は必要ないものと思い込んでいましたが、東京ヒルトンさんの洗練された歌詞には無理なく馴染んでくるものがあります。
以前よりもずっと、Come Togetherを楽しめそうです。
はじめまして come together の訳詞に納得いってなかったところ、この度東京ヒルトンさんの分析に接して、相槌をたくさん打たせていただきました。鋭い解釈もさることながら、本当のところはわからないと あくまで謙虚なところに敬服です。おこがましくも 言葉遊びが好きそうなジョンを想って、私も拙い訳詞を書いてみました。勝手な空耳入りですみませんがご笑覧あれ