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東京ヒルトン

Author:東京ヒルトン
ビートルズが大好きです。
中学生・高校生の頃は、クラスに1人や2人はビートルズのファンがいたものですが、最近は少なくなって、ビートルズのことで雑談できる機会もほとんどなくなりました。
そこでビートルズ談義のできる場を! とこのブログを立ち上げました。
皆さん、よろしくお願いします。

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ジョン・レノン 息子として父親として

2008/04/21 15:56|ジョン・レノンTB:0CM:14
YouTubeのおかげで、一昔前ならまず見れなかった映像が見れたり、聴けなかった曲が聴けるようになりました。
今回ご紹介するレコードの存在も昔から知ってはいたんですが、いつか聴く機会が訪れるなんて、昔は想像もしていませんでした。
まずは曲からご紹介しましょう。
フレディ・レノン(Freddie Lennon)「ザッツ・マイ・ライフ(That’s My Life)」です。

That's My Life (My Love And My Home)


「レノン」の苗字からお察しのとおり、これはジョンの父親がリリースしたレコードなのです。
「えっ? ジョンのお父さんもミュージシャンだったの?」と思った方、違います。
このレコードはジョンビートルズで有名になってから、1966年にリリースされたもので、ジョンの心をひどく傷つけたレコードなのです。

ジョンの父・アルフレッド・レノン(Alfred Lennon)は外国船の船乗りで、ジョンが母・ジュリアのお腹の中にいる時に航海に出たまま行方知れずとなります。
1人でジョンを育てることができなかったジュリアは、生まれたばかりのジョンを連れて、姉であるミミ夫婦と同居を始めます。

そして5年後、アルフレッドは突然に姿を現したのですが、その時すでにジュリアには新しい恋人ができていたため2人の結婚生活は再開されず、両親のどちらかを選ぶように迫られたジョンは母・ジュリアを選びました。そしてアルフレッドは再びジュリアとジョンの前から姿を消しました。
母を選んだジョンだったのですが、母ジュリアは新しい恋人との生活のために、その後すぐにミミの家を出て行ってしまいます。

ミミの家から遊びに行ける距離ではありましたが、ジョンを置いてジュリアが出て行ってしまったため、その後もジョンはミミの家で居候としてくらします。ミミ伯母さんが母親代わりに、ミミの夫であるジョージ伯父さんが父親代わりになってくれましたが、ジョンが13歳の時にジョージは亡くなってしまいます。
実の父であるアルフレッドとは音信不通のままでした。
Mimi John

そんな父・アルフレッドがジョンの前に再び姿を現したのは、映画「ビートルズがやってくる ヤア!ヤア!ヤア!」撮影中のことです。
1964年4月1日、およそ19年振りに再会した時の2人の様子を伝える記事は見当たりません。
ただ、ジョンはこの再会を快く思っていなかったようで、2人きりで会うことはせず、再会の場にはリンゴとジョージも同席していたそうです。
それまで音信不通だった父親が、子供が有名人になってから突然に名乗り出てきたのですから、何か裏があるのではないかとジョンならずとも警戒するのが当たり前かも知れませんね。
また同席したのがマネージャーのブライアン・エプスタインではなく、リンゴとジョージだったところに、当時のFab4の絆の強さを感じます。
Freddie_Lennon_in_kitchen.jpg

この再会でジョンはアルフレッドに金銭的な援助を約束したそうですが、その後に積極的に会うことがなかったことからも、やはり親子の再会は冷え切ったものであったと思われます。

アルフレッド・レノンはその後アメリカに渡り、息子であるジョン・レノンが自分に冷たい仕打ちをしていると次第に訴えるようになります。
おそらくお金のためだったのでしょう。
その一環として1966年にアルフレッド・レノンがアメリカでリリースしたレコードが、この「ザッツ・マイ・ライフ」なのです。
Thats My Life

幸いにというか、当然というか、このレコードは全米ヒット・チャートにランク・インしませんでした。
このレコードがヒットしなかったことを、ジョンはとても喜んでいたそうです。
しかし、この父・アルフレッドとの係わり合いは、確実にジョンの心を傷つけたことでしょう。

そんなジョン自身も、ビートルズで多忙だったせいもあり、自分の息子・ジュリアンには父親らしいことを出来ないままに別れてしまいます。

1970年発表の「マザー(Mother)」の中で、ジョンは「子供たちよ、自分のようになってはいけない。(Children, Don't Do What I have Done)」と歌い、「お母さん、行かないで。お父さん、帰って来て。(Mama, Don’t Go. Daddy, Come Home)」と叫びます。
ジョンは両親に傍にいて欲しかったのです。
また、父親としての自分自身を懺悔する気持ちもあったのではないでしょうか。

John Lennon – Mother


1975年、ヨーコとの間に息子ショーンが生まれたジョンは音楽活動を休止し、ショーンの傍にいることを選びます。
ジュリアンの時と同じ後悔をしたくなかったのでしょう。

しかし1980年。
息子を残して、ジョンはこの世を去りました。
ジョンがアルフレッドと別れた時と同じく、息子・ショーンは5歳でした。

ジョンの人格形成に母親の愛を求める気持ちが大きく係わっていることは、よく語られます。
しかしその一方で、ジョン・レノンは父親の愛にも飢え、父子の関係に苦しんだ人でもあったのです。

ジュリアンショーンがよい父親となり、幸せな家庭を築くことを祈ります。

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コメント
イギリス版【父帰る】と言いますか、拒絶したくても親子の縁は深いのでしょうね。菊池 寛の戯曲を思い出しました。ジョンを語る上で【Mother】の歌詞は必ず語られますがMama, Don’t Go. Daddy, Come Homeの本当の意味、特に父がアメリカでレコードまで出していたとは知らないビートルズファンが多いかもしれません。
Taichan #qZN0k/j.|2008/04/21(月) 18:12 [ 編集 ]
菊池寛ですか。
私はこの父親の行動で、山口百恵を思い出しました。
お互い若くありませんね(笑)
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/04/21(月) 18:20 [ 編集 ]
 東京ヒルトン様!こんにちはv-238
 シンシア・レノン女史の著書「ション・レノンに恋して」を読んだところジュリアンはパートナーと同居していて、レストランを経営しているそうです。音楽活動も続けているそうですが、よき父親なのでしょうか?
 ジュリアンとショーンがよい父親となり、幸せな家庭を築くことを祈ります。
 はい、私もそのように願っておりますv-258
やすこちゃん #-|2008/04/21(月) 21:59 [ 編集 ]
ジュリアンについては数少ない情報(笑)によると、数年前にLucy(!)という女性と結婚したそうです。
本に出てくるパートナーと同じ女性かどうかは未確認で、子供がいるかどうかもわかりません。
音楽は細々と続けてるみたいですね。2007年春に新曲を発表したので、近々ニュー・アルバムが出るんじゃないかと思わせて1年が経ちましたが(*^_^*)
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/04/21(月) 22:55 [ 編集 ]
ジョンと声がそっくりじゃないですか?!
なんだか複雑な気持ちになります。
親子は確実に似ているところがあるのでこじれた関係になると他人同士より厄介なことになってしまうのかも知れませんね。

それにしてもネットは「島国」に暮らすものには、ありがたいツールです。
功罪両面があるようですが、上手に使って楽しんでいきたいですね!
オンデン1970 #/5lgbLzc|2008/04/22(火) 21:06 [ 編集 ]
日本人の親子ってあんまり声が似てる気がしないんですが、欧米人って結構似てますよね。
ジュリアンもデビューした時は、ジョンにそっくりでしたし。

いや~、ネットで生活が変わりましたね。
私の少年時代は、動画を見るならテレビ、音楽聴くならラジカセでしたもんね。
いまやラジカセという言葉すらない・・・
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/04/22(火) 21:43 [ 編集 ]
子供のジュリアンもそうですが、父親の声もジョンに似てますね…
ジョンは、複雑な育ち方してますから、主夫をしていた頃が、最も、家庭的な絆というものを実感でき「ささやかな幸せ」の時間を過ごせたんでしょうね~この時間は神様がジョンにくれた最後の贈り物だったのかもしれませんね…
JOHN 1567 #-|2008/04/22(火) 23:19 [ 編集 ]
>「ささやかな幸せ」の時間
ジョンにとっては人生で一番穏やかな気持ちで過ごせたのかも知れませんね。
本当に劇的な人生ですよね、ジョンの人生は。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/04/23(水) 00:17 [ 編集 ]
ジョンもそんな環境だったんですね!!
確かジョンは、ジュリアンくんに冷たく?当たってたのは、親にそういうことをしてもらったことがないから、やり方がわからなかったと聞いてます~。
だから、ポールなどに聞いたりしてたみたいです。
ポールはシンシアさんとのいざこざもあったりして、ジュリアンくんを励ます「Hey Jude」を書いてますけどね~。
ハチ #-|2008/04/23(水) 06:49 [ 編集 ]
ジュリアンと仲良く遊んでいるポールに、どうやったらそんな風に子供とうまく遊べるんだとジョンが真剣に聞いてきたことがあったそうですね。
やっぱり育った家庭環境が影響してるんでしょうね。
ポールは弟がいたから、年下と付き合うのに慣れていたと思いますし。
もともと、ポールはとても子煩悩な性格でもあるんですが。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/04/23(水) 12:44 [ 編集 ]
ジョンの父が曲を出していたとは、驚きました。
それにしてもジョンと声が似ていますね。聞き間違うほどです。
あと、この曲のイントロはイマジンのコード展開と同じでは?う~んとうなってしまいました。
ジョンの幼少期については、だいたいの事しか知らなかったので勉強になりました~。
Motherは、以前私もとりあげたのですが、本当に強烈な歌ですよね。
ポッキー #-|2008/04/23(水) 15:49 [ 編集 ]
コードはどうでしょうね。
私は耳コピーとか出来ないんで、わかりませんが。
「Mother」はストレートで強烈ですね、ホント。
母国語で聴いている英語圏の人にはもっと強烈なんでしょうね。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/04/23(水) 20:50 [ 編集 ]
はじめまして。勝手にTBさせてもらいました。すごいサイトですね。きのう、さいたまアリーナの中にある「ジョン・レノン・ミュージアム」に初めて行って、想像をはるかに超えた展示の素晴らしさに感動しました。もちろん、その源泉はビートルズそのものなんですけど。いろいろなトリビアを知って、にんまりしました。もちろん、すべて先輩のご存知のことばかりでしょうけど。これからもブログのご発展を祈ります。最後にポチっと。
元京野菜 #-|2008/04/30(水) 15:49 [ 編集 ]
ご訪問ありがとうございます。
実は私は「ジョン・レノン・ミュージアム」へは行ったことがありません。
埼玉って意外に行く機会がないのと、展示物に期待してなかったからなのですが、元京野菜さんのお話を読んで行ってみたくなりました。
これからも拙ブログへのご訪問をお待ちしています。

元京野菜さんのブログを訪問させていただき、博識ぶりに感心しました。
またお邪魔させていただきますね。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/05/01(木) 08:49 [ 編集 ]
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