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東京ヒルトン

Author:東京ヒルトン
ビートルズが大好きです。
中学生・高校生の頃は、クラスに1人や2人はビートルズのファンがいたものですが、最近は少なくなって、ビートルズのことで雑談できる機会もほとんどなくなりました。
そこでビートルズ談義のできる場を! とこのブログを立ち上げました。
皆さん、よろしくお願いします。

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「BEATLES FOR SALE」の「Mr.Moonlight」

2008/05/27 17:13|Beatles For SaleTB:0CM:20
Beatles_For_Sale.jpg

いつもブログを読ませていただいているbeatle001さんがご自身のブログで「想い出の『ビートルズ・フォー・セイル』」という記事を書いておられます。後追いファンの私にはわかりませんが、発売当初は「フォー・セール」ではなく「フォー・セイル」だったんでしょうか。
→beatleの「探検隊日記」

ブログの中でも書かれているように、ビートルズにとって4枚目のアルバム「BEATLE FOR SALE」は初期のアイドルからの脱皮の始まりを感じさせる過渡期的なアルバムで、ジョージ・マーティンのアレンジも前作「A HARD DAY’S NIGHT」の一発取りの雰囲気に比べて、かなり凝ったつくりになってきています。

しかし曲については前作のような疾走感あふれるロックが鳴りをひそめ、落ち着いたポップなものが多くなり、音もアコースティックな響きが耳に残るため、「BEATLES FOR SALE」ビートルズのアルバムの中では比較的地味な存在と認識されています。

“疾走感がなくなって落ち着いたアルバム”になったのは、当時のビートルズの状況を考えれば仕方がないというか、必然であったと思います。
イギリスでは1964年12月4日に発売された「BEATLES FOR SALE」は、非常にハードなスケジュールの合間をぬってレコーディングされているのです。

クリスマス商戦に合わせて12月にニュー・アルバムを発売するのは当初からの予定だったんですが、その年の6月5日からビートルズは初めての世界ツアーに出ており、ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカ、イギリスと回ったツアーが終わったのが11月10日でした。
ニュー・アルバム発売前の半年はツアー中心の生活だったわけですね。
1964boston.jpg

そして「BEATLES FOR SALE」のレコーディングが始まったのがアメリカ・ツアー前の8月11日で、8月14日に2回目のレコーディングをした後、8月19日からアメリカ・ツアーが始まっています。

9月20日にアメリカ・ツアーが終了して帰国すると、9月29日に3回目、9月30日に4回目、10月6日に5回目、10月8日に6回目のレコーディングを行い、10月9日からイギリス・ツアーを開始。ツアー中の10月26日に7回目のレコーディングを行い、この日が録音としては最終日になりました。

レコーディングのためにスタジオにこもったり、時には合宿までする近年とは違い、世界ツアーであちこち移動しながらのレコーディングだったのですから大変です。
おまけに40年以上前ですから、飛行機などによる移動も現代よりかなり時間がかかり、疲労の度合いも相当のものだったでしょう。

2年後にビートルズがコンサートをやめて、スタジオ作業だけに専念するようになった気持ちもわからないでもありませんね。

ツアーの合間であったため、曲作りに十分な時間が取れず、前作「A HARD DAY’S NIGHT」が全曲オリジナル曲であったのに対し、「BEATLES FOR SALE」はオリジナル8曲、カバー曲6曲という構成になりました。

しかし完成したアルバムの出来が悪いかというと、私はそうは思いません。B面(今はこういう言い方はしませんが)の印象が薄いのは事実ですが、A面については印象的な曲がそろっており、またジョンの個性が光っています。

「No Reply」の物語性のある歌詞と美しいメロディ、「I’m A Looser」の自己の内面を表現した歌詞、カバー曲「Rock And Roll Music」での軽快なボーカルなど、このアルバムのジョンは疲れ知らずの活躍ぶりをみせており、特にこのアルバムでは声の張りと艶が際立っています。

さて、その中でもジョンのシャウトがひときわ印象的なのが、「Mr. Moonlight」です。オリジナルは1962年のドクター・フィールグッド&ジ・インターンズなんですが、ジョンのボーカルのおかげで、「Twist And Shout」と同じくビートルズのオリジナル曲だと思っている人が多い曲です。

Mr. Moonlight - The Beatles


日本では1966年の武道館公演のドキュメンタリー番組の中でこの曲が効果的に使われたため、日本での認知度も高い曲です。
ビートルズの武道館公演のビデオは以前は公式に発売されていて、その中にこのドキュメントの映像も収録されていたんですが、かなり印象的なシーンでした。
Fab4が乗った黒塗りの車が夜明けの高速道路を走っている姿を後方からカメラが追いかけるんですが、しばらくシーンと無音が続き、そして突然、ジョン「ミスタァ~~アァアァア~ムンラァ~イッ」の絶叫が鳴り響くんですよ。
背中にドーンと雷が落ちたような衝撃でした。

ところでオリジナルはというと、やはりシャウトから始まるんですが、ジョンほど衝撃的ではありません。
オリジナルと聞き比べてもらえれば、ジョンのシャウトの強さを実感してもらえると思いますし、またコーラス・グループとしてのビートルズのハーモニーの美しさに気付かされます。

Mister Moonlight - Dr. feelgood and The Interns


さて、おまけ動画。
アメリカの「アニメ・ザ・ビートルズ」の中でビートルズが「Mr. Moonlight」を歌っているんですが、あれれ? ちょっと違うぞ・・・

Mr. Moonlight - Beatles Cartoon


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コメント
『ビートルズ・フォー・セイル』の「セイル」の表記に関する件ですが、なんの配慮なく表記してしまいました。おっしゃるように、おそろく最初から『フォー・セール』でしょう。どうも、おおざっぱですみません(笑)。アルバム全体の感想は、ひとつひとつ同感でございます。
beatle #-|2008/05/29(木) 16:31 [ 編集 ]
私がビートルズのレコードを集めだした70年代の初め、このアルバムは「ビートルズ'65」と呼ばれていました。紛失しましたが帯にはそう書いてあったし、レコード店でもらった小冊子にもそう記載されています。どういういきさつかはわかりませんが、調べてみるのも面白いかもしれませんね。
確かに、カバー曲が多い一枚ですよね。
でも私の場合、ビートルズが歌えばオリジナルより良いに決まっているのです!
オンデン1970 #/5lgbLzc|2008/05/29(木) 16:37 [ 編集 ]
こちらこそトラックバックさせていただき、ありがとうございます。
もともと「フォー・セール」なんですか。
「フォー・セイル」の方が当時の空気が感じられて感心してました(笑)
「フォー・セール」はとても温かみのあるアルバムで、ゆっくりくつろぎたい時によく聴きます。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/05/29(木) 17:33 [ 編集 ]
アメリカ盤は曲数少なくて、タイトルが「ビートルズ'65」ですよね。
ジャケットは別で。
日本では「フォー・セール」と「ビートルズ'65」の両方が出てたんでしょうね。
日本では80年代まで各国の盤が出てましたもんね。

>ビートルズが歌えばオリジナルより良いに決まっている

おっしゃる通りです!
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/05/29(木) 17:38 [ 編集 ]
東京ヒルトンさんはもちろんご存知でしょうが、『ビートルズ・クラッシクス』というビートルズがカバーしたオリジナルを集めた企画アルバムがありました。これは、さらにローリング・ストーンズのものもあって、二つのバンドのカバー・センスの違いがわかっておもしろいのですが、知らない方にはどちらもちょっとおすすめしたいですね。ストーンズというバンドのルーツや、彼らのすばらしさもわかります。

というのは、全然よけいなことでしたけど(笑)、「ミスター・ムーンライト」のオリジナル盤のご紹介ありがとうございます。オリジナルもいいですね。好きです。

ビートルズは、ぼくは、はじめてのハードロック・バンドだと、おもっています。オリジナルと比べると、すべてビートルズのボーカルと演奏のほうが強烈です。でも、ブラック・ミュージックのもつ、味わいの深さは、格別。聴き較べました。どちらも最高!!

二つを聴きながら、かなり酔っています(笑)。

東京ヒルトンさん、感謝!!
beatle #-|2008/05/29(木) 18:08 [ 編集 ]
一年にアルバム二枚の条件での契約なんで、二人ともネタがなかったんですかね??このジャケ写を見ても、なんとなく4人が疲れてるようですね~。アメリカ上陸とかいろいろ忙しかったかもしれないですね。
でも「I'm A Loser」好きですし、カヴァーソングもすごく出来が良いと思います!
ハチ #-|2008/05/29(木) 19:10 [ 編集 ]
ビートルズがカバーしている曲のオリジナルを聴くと、確かにみんなビートルズより大人しいですね。
オリジナルを大人しいと感じるのは後追いだからで、当時の感覚ではビートルズが“ぶっ飛んで”いたんでしょうね。
「ストーンズ・クラシック」は聴いたことないんですが、ストーンズのカバーのオリジナルはよりブラックなんでしょうねえ、もちろん。
「I Wanna Be Your Man」のストーンズ版を聴いただけで、そのブラックさに驚いたものですが。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/05/29(木) 22:05 [ 編集 ]
この頃のビートルズは本当にお疲れだったんだと思いますよ。
1964年は1年に2枚のアルバムを出して、映画の撮影をして、世界ツアーもしてたんですから。
それでもこれだけの作品を作っていたんだから、彼らの才能が爆発的に開花した時期だったんじゃないでしょうか。
「ハード・デイズ・ナイト」「ビートルズ・フォー・セール」と、この年のジョンの活躍はすごいです。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/05/29(木) 22:09 [ 編集 ]
もうこのアルバムで、殆ど、アマチュア時代にレパートリーにしていた曲を吐きだしたんじゃないんでしょうかね~もちろんレコーディングされなかった曲もありますが~このアルバムは、完全にジョンが、飛びぬけた存在感を見せてます。特に「ミスター・ムーンライト」が素晴しい~ジョンはカバー曲は、どの曲も上手いですが、個人的には「ミスター・ムーンライト」と「ツイスト&シャウト」と「プリーズ・ミスター・ポストマン」がBESTヴォーカルと思ってます
JOHN 1567 #-|2008/05/31(土) 06:03 [ 編集 ]
こんにちは 笑うアフィリです。
ビートルズ聴きに来ました。
お礼に、元気いっぱい福を置きま~す^^
笑うアフィリ #-|2008/05/31(土) 14:01 [ 編集 ]
「フォー・セール」まではジョンの存在感が大きいですよね。ジョンは後期のカラーよりも、意外とポップな曲作りがうまかったのかも知れません。
ジョンはカバーがうまいですよね。ジョンが歌うとみんなオリジナルのようになりますね。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/05/31(土) 21:49 [ 編集 ]
ありがとうございます。
いつでも楽しい音楽を聴きにきてくださいね。
これからもよろしくお願いします。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/05/31(土) 21:51 [ 編集 ]
東京ヒルトンさん、お久しぶりです。

このアルバムは私は大好きです。私の周りにはこのアルバムが好きだという人は少ないのですが、東京ヒルトンさんがおっしゃるとおり「A面」が素晴らしい。ツアーが忙しい中で作っても、ビートルズは手抜きをしないということなのかな。No Replyはよく英語の授業で使用します。If I were you, I'd realize~という箇所が仮定法なので文法を教える時に使うのですが、そんなことよりも生徒は曲自体をとても気に入ってくれています。
JUN LEMON #-|2011/05/29(日) 14:27 [ 編集 ]
コメントありがとうございます。こちらこそご無沙汰しています。

こじんまりとした印象のアルバムですが、佳曲が多いアルバムですよね。
No Replyは私も大好きで、繊細かつ優しいメロディとアレンジが日本人好みだと思います。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2011/05/30(月) 08:43 [ 編集 ]
For Saleで検索していたら、この東京ヒルトンさんの
かなり前の記事にヒットし、コメントさせて頂きまし
た。

現在、私の駄ブログに東京ヒルトンさんのこのブログ
を紹介させて頂いております。いつも楽しい記事をあ
りがとうございます。
JUN LEMON #-|2011/05/30(月) 14:41 [ 編集 ]
ブログの記事は古くなると埋もれていくように感じますので、昔の記事にコメントいただくのはとてもうれしいです。

また拙ブログのご紹介ありがとうございます。過分なお言葉をいただいて恐縮しておりますが、これからもよろしくお願いいたします。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2011/05/31(火) 08:42 [ 編集 ]
僕はこのアルバム好きですよ。
ビートルズのアルバムの中で一番地味だと言われていますが・・・(苦笑)。
何せ当時のビートルズは超ハードスケジュール。
その中でクリスマス用のアルバム製作。大変だったでしょうね。
初めて聞いた時に一番良いと思ったのは「パーティーはそのままに」かな?
「♪Though tonight she made me sad , I still love her」
悲しくてほろ苦くていいですね・・・。
蟷螂の斧 #HMPKSmtQ|2013/01/24(木) 06:56 [ 編集 ]
私も一般に言われているほど悪いアルバムではないと思ってます。
ジョンの曲にはほろ苦いポップな味わいがありますし、カバー曲はバリエーションに富んでいて面白いですよね。
前作で全曲オリジナルだったのにまたカバー曲との折衷になってしまったのが、低評価の一因なんでしょう。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2013/01/26(土) 09:14 [ 編集 ]
>前作で全曲オリジナルだったのにまたカバー曲との折衷になってしまったのが、低評価の一因なんでしょう。

そうでしょうね。
でも、このアルバムのカバー曲も素晴らしいです。
「ロックン・ロール・ミュージック」。オリジナル曲を超えてますね。言わずと知れた武道館ライヴの一曲目。
「ハニー・ドント」。リンゴの持ち味に合っています。
「みんないい子」。エンディングが「ハニー・ドント」と同じかと思ったら「オマケ」がついてますね(笑)。
「ミスター・ムーンライト」アナログ盤アルバムの解説に渋谷陽一さんが東京ヒルトンさんと同じような事を書いていますね。
「脳みそがひっくり返るぐらいの衝撃を受けた。」と。
蟷螂の斧 #HMPKSmtQ|2013/01/26(土) 15:44 [ 編集 ]
テレビの映像の印象が強烈だったので、ビートルズの日本公演のオープニング曲を「ミスター・ムーンライト」だと記憶してる人が結構いると何かで読みましたよ。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2013/01/28(月) 20:32 [ 編集 ]
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