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東京ヒルトン

Author:東京ヒルトン
ビートルズが大好きです。
中学生・高校生の頃は、クラスに1人や2人はビートルズのファンがいたものですが、最近は少なくなって、ビートルズのことで雑談できる機会もほとんどなくなりました。
そこでビートルズ談義のできる場を! とこのブログを立ち上げました。
皆さん、よろしくお願いします。

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ビートルズとエプスタインの出会いの真実

2008/10/02 17:10|Fab 4TB:0CM:4

brian_epstain.jpg
ブライアン・エプスタインはビートルズのマネージャーです。
ライブ・ハウスで演奏していた彼らの才能を信じてマネージメント契約し、彼の奔走のおかげでEMI傘下のパーロフォン・レーベルからのレコード・デビューが決まったのでした。
ビートルズがエプスタインと出会わなければパーロフォン・レーベルのジョージ・マーティンとの出会いもなく、その後のビートルズの歴史は大きく変わっていたことでしょう。
こんなブログもおそらくなかったでしょう(笑)

エプスタインはもともとはリバプールのレコード店の店長をしていた人物で、ビートルズと出合うまではマネージャー業などしたことがありませんでした。
若いころは役者志望であり、エンターテイメントの世界への憧れがあったのだと思いますが、レコード店の店長にいきなりマネージャーになりたいと思わせたのですから、よっぽどビートルズは輝いていたのでしょう。

さて、そのエプスタインとビートルズの出会いですが、よく知られているのは次のようなエピソードです。

ブライアン・エプスタインの自伝「地下室いっぱいの騒音」によると、ビートルズの存在を知ったのは、1961年10月28日、トニー・シェリダン(伴奏がビートルズ)のシングル「マイ・ボニー」を、レイモンド・ジョーンズというビートルズのファンが彼の店に買いに来たときだった。エプスタインと友人のアリステア・テイラーは、バンドの演奏を見るために、同年11月9日、キャバーン・クラブを訪れた。クラブは彼の店から通りを下ったところに位置した。 バンドの演奏を見たエプスタインは「私はそれまで、地元のリバプールで人気を集め始めていたビート・グループに対して一度も興味の目を向けた事は無かったが、すぐに彼らの音楽、彼らのビート、彼らのユーモアセンスに打たれた。そして彼らに会った後でさえ、彼らの個人的魅力に再び心打たれた。そしてそれは全ての始まりだった...」と語っている。
(Wikipedia:「ブライアン・エプスタイン」より)


とまあ、こんな感じです。
しかし、このエピソードは現在では、ビートルズとの出会いを劇的に演出しようとしてエプスタインが創作した話だとされており、Wikipediaではこんな風に続きます。

ただし、この定説は、現在では信憑性に乏しいと言われている。上記の通りエプスタインは1961年8月3日発行のマージー・ビート3号から音楽コラムを担当しているが、同誌前号に相当する2号(当時のマージー・ビートは隔週誌)のトップ記事がビートルズであり、3号から音楽コラムを担当する様な人間が、その二週間前に発行された2号のトップ記事を知らなかった…というのは客観的に考えて著しく整合性を欠くという意見がある。
また一方で、ポップミュージックにまったくの興味がなかったブライアンがこのマージービート誌を通して、当時人気のあったビート・グループに興味を持ったとする意見がある。リバプールの毎夏行われるビートルズ・コンベンションでゲスト出演したアリステア・テイラーが語ったこともある。この話によると、地元で手広くレコード屋を開いていたエプスタインが「新しいネタ」をさがしており、ブライアンのショップからわずか2,3分の場所にあるキャバーンクラブに出向き出演していた「ビートルズ」に興味を持ち契約に至った、というのが対面の経緯という話がある。


それでは今回は、エプスタインとビートルズの出会いの真実を探っていきましょう。

「マージー・ビート」というのは、ジョン・レノンの美術学校時代の友人がリバプールで発行していた音楽誌のことです。
merseybeat.jpg

マージー・ビート誌を通じてエプスタインがビートルズのことを知っていたのなら、レイモンド・ジョーンズはやはり架空の人物ということになりますね。

そこでまず、マージー・ビート誌を発行していたビル・ハリーのインタビューをご紹介しましょう。

(質問):ブライアン・エプスタインをビートルズに紹介したのは君だよね。

(ビル):その通りさ。僕がマージー・ビートをはじめた時は、まだ美術大学に通っていたいたので、昼食のたびにひとっ走りしては、印刷したり、広告取りをしていた。
 配達も自分でやっていたんだ。市内に取り扱ってくれる大所のルートが3つあって、そこへは自ら持って行った。僕が持って行ったのはキャバーンと、リバプールにある楽器店全部と、レコード・ショップだった。
 ホワイト・チャペルにあるNEMS(North End Music Store)に行って、店長に面会を求めたら、それがブライアン・エプスタインだったんだ。マージー・ビートを見せると、彼は「へえ、おもしろいじゃない。1ダースほどもらおうか」と言った。彼はその日の午後電話をしてきて、「信じられない。全部はけちゃったよ。カウンターに置いといた新聞は3週間もそのままなのに、これは30分ではけちゃった」と言った。
 そこで、彼は次の号で145部注文してくれたけど、次の号にはビートルズがハンブルグでレコーディングした記事がメインで載っていたんだ。それは1961年7月のことだった。
 ブライアンは再び電話をよこして、「これは驚いたね。店はてんやわんやで、大量にさばけたよ!」と言った。実はビートルズ自身が店に来ていたんだ。彼らはNEMSの常連だったからね。
 ブライアンは僕を事務所に招いて、「これはすごいよ。リバプールでこんなことが起こっているのか。僕にも書かせてくれない?」と言ったので、彼にレコード評をやってもらうことになったんだ。

(質問):ジョンとポールもマージー・ビートに書かなかった?

(ビル):ジョンにはビート・コラムを担当してもらったけど、彼はきちんと自分で書いてきたよ。それから、ビートルズがハンブルグに行った時に、ポールが書いた手紙を残らず載せたんだ。
 そして次には、ブライアンがマージー・ビートに広告を載せ始めてくれた。そして、ある日僕に電話をしてきて、キャバーンに行ってビートルズを見たいので、取り計らってくれないかと言ったんだ。 
 そこで僕が手配して、彼はキャバーンに行ったんだけど、彼がビートルズを見たのはこの時が初めてだった。

beatles in cavern

ビル・ハリーのインタビューによると、エプスタインはマージー・ビート誌の記事で初めてビートルズを知ったようであり、ここはWikipediaの記載が正しいようです。
新しくわかった事実は、ビートルズのメンバーはエプスタインのレコード店の常連客だったが、エプスタインはビートルズのメンバーを認識していなかった。そしてエプスタインとビートルズが対面する手引をしたのはマージー・ビート誌編集長のビル・ハリーである。
ということです。

なるほど~。これが真実なのか~。
と思っていいのかといいますと、これがまた一筋縄ではいきません(笑)

ここに、もう1人のインタビューをご紹介します。
ビートルズと同時期のバンド「ジェリー・アンド・ザ・ペースメカーズ」のジェリー・マースデンです(Gerryですから「ゲリー」がより正しい発音なんでしょうが、日本ではジェリーで通っています)。
gerry_and_pacemakers.jpg

ジェリー・アンド・ザ・ペースメカーズもビートルズと同じくエプスタインのマネージメントでデビューしたんですが、彼らとビートルズはデビュー前からの友人だったそうです。
彼らも同じ頃にキャバーンに出演していましたから、そりゃあまあ、そうでしょうね。
pacemakers in c

では、そのジェリーのインタビューです。

(質問):どんな風にしてブライアン・エプスタインと出会ったの?

(ジェリー):彼のおやじさんのレコード店で会ったんだ。僕たちは店の常連だったからね。レコード店に通いだしてかなりの時間がたってから、ポールが一番熱心だったけど、エプスタインによく「バンドを見に来てよ」と言ったんだ。彼は「どうして君たちはこんな変なレコードを欲しがるの?」と言っていたよ。
 僕たちは彼をキャバーンに連れて行ったんだ。そしたら彼は、その場の雰囲気やら音楽やら何から何まで気に入ってしまったというわけさ。彼はマネージャー業が自分の性に合っていると感じて、マネージャー役を引き継いだんだ。彼はとてもカリスマ性があったし、とても感じが良かったし、とても品があって、素晴らしい人だった。偉大な仲間だったね。


ジェリーの発言によると、ビートルズのメンバーの中で少なくともポールはエプスタインとキャバーン以前からの顔見知りで、自分からキャバーンに見に来るように誘っていたというのです。そして彼らがエプスタインをキャバーンに連れて行ったとのことで、マージー・ビート誌のビル・ハリーは全く出てきません。

ビートルズとブライアン・エプスタインの出会いの真実は今もってわかりません。おそらくこれからもわからないでしょう。
しかしエプスタインがビートルズの演奏を初めて聴いた時に彼らに惚れ込んだのは間違いないようです。
そして彼ら5人の情熱が、後にロックの世界に革命を起こしたのもまた、間違いのない事実です。

でも当時は本人達も、その出会いが後世に残る出会いになるなんて思ってもみなかったことでしょう。
自分達が交わした契約書が46年後に4700万円になったよと、当時の彼らに教えてその驚く顔を見てみたいものです。
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→ザ・ビートルズとエプスタインの初契約書が4700万円で落札
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コメント
いつも読み応えのあるエントリーありがとうございます。
凄いですね、何か真実の一片が見えたような気がしました。
伝説には定説が付き物ですが、真実は違っている事が多いんですねー。

もしタイムマシンがあったら今すぐ1963年初めのリバプールに行ってキャバーンでビートルズのライブを見て、「Please Please Me」のゴールドパーロフォンを買い占めてきます。
あとは1965年のアメリカに行ってブッチャーカバーを買い占めてきますよ!(爆)
ダン・コレステ #-|2008/10/03(金) 09:14 [ 編集 ]
ビートルズとエプスタインの出会いってキャリアの上でターニング・ポイントなのに、よくわからないところが多いんですよね。
これが後にどれだけ重大なエピソードになるか、当時の人が誰も気付いてなかったからなんだと思います。

タイムマシンに乗れたら、コレクションを買い占めに走るところがダン・コレさんらしいですね(笑)
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/10/03(金) 23:02 [ 編集 ]
この伝説については、きっといつまでもファンの想像力をかき立てるんでしょうね。
僕はビートルズとエプスタインの出会いは、東京ヒルトンさんがこのエントリーの前半に書かれている「マージービート説」あたりが妥当なんではと思っていたんですが、ジェリーの発言も真実味がありますね。
以前松村雄策さんがリバプールに行ったときのことを書いていて、その中で「エプスタインの店とメンバーの家は非常に近かった。」という記述がありました。松村さんはそこから「レイモンドという青年が来たことで初めてビートルズを知ったという話しは真実ではない。あの街で、音楽業界で足場を築いていたエプスタインは、その商売柄ビートルズを知りうる立場にいた」というような結論に達しています(具体敵意にそういう表現ではなく、松村さんらしい詩的な表現ですが、散文化するとこういうことです)。
この伝説に揺るぎない真実があるとすれば、これまた東京ヒルトンさんが書かれているように、初めて聴いた瞬間から、エプスタインはビートルズに惚れ込んだ、ということだと思います。
shirop #Kqp.go1E|2008/10/13(月) 20:41 [ 編集 ]
歴史的な出会いなのに不明な点が多いんですよね。

そもそもただのレコード店の店長がいきなりバンドのマネージャーをやるところからして不思議なんですよ。

運命とか神がかりということが本当にあるのだとしたら、彼らの出会いもその1つなんだろうと思います。
東京ヒルトン #MaKh7gFU|2008/10/13(月) 21:15 [ 編集 ]
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